無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
日本の独自性とはいったい何なのか。勤勉性なのか。それとも仏教が広まっても神道は信仰の対象であり続けた、宗教に対する柔軟性なのか。明治維新、外国文化を受け入れた許容力なのか……。もし、これらが日本の独自性であるとすれば、それは、いつ、誰によって、どのようにして創り出されたものなのか。本書は、聖徳太子をはじめ、織田信長、石田梅岩から近現代史まで、日本史上に今なお強い影響力を残す12人の「人物」をとおして、日本の歴史を見直し、日本の独自性について考えた歴史・社会評論である。大きな変革期を迎え、日本はどの方向に向かって舵を取ればよいのか、その決断がリーダーと国民に求められている。そうしたなか、日本の独自性を認識し、それをいかにして活かしていくかは、避けてとおれない問題である。本書は、その問題に答えを出す一つの有効なヒントとなるだろう。同書名でPHP新書として刊行された前編・後編を、文庫化に際し合本したものの電子書籍版。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年01月09日
娘のお薦め(高校の教材)で読んだ本。大変面白かった。現代日本人の国民性を形成する切っ掛けとして日本史上のレジェンド12名を紹介。
例えば聖徳太子の「神・仏・儒の習合」思想のおかげでその後日本が海外から様々な学問・文化をスムーズに吸収できた、等々。
こんな見方もあるのかと、著者(堺屋太一氏)の慧眼に感...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月02日
〈聖徳太子〉
新道・仏教・儒教のええとこどりをした習合思想を考え出した世界で唯一の思想家。明治時代の西洋文明の流入期、戦後復興期の表面的な民主化にもええとこどりの発想が見られる。現在の日本社会における職縁社会が出来上がっているのは、職場にかわる結束体としての宗教集団がないからで、ええとこどりの習合思...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月29日
日本の独自性はいつ、誰によって、いかにして創り上げられたのかという切り口で、聖徳太子、織田信長、マッカーサー、渋沢栄一、松下幸之助…といった歴史上の12人を取り上げている本です。現在の日本と日本人にどのような影響を与えているかという視点が非常に面白く、所謂教科書に載っている歴史的事件・事実だけではな...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
これはすごい!
すごすぎる!
こんな「日本」のルーツがこの人にあったとは...と思わずうなってしまう一冊.
日本になぜ「無宗教」に人が多いのか(無宗教ではないのですが..)
日本の「官僚社会」はどこにルーツがあるのか
もう,えーーーーー!そうだったのか.でもほんとに??うーーんでもそういわれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月23日
名著
素晴らしいとしか言いようがない。
歴史上の12人の影響が、今日まで強く残っていることがよくわかった。
その12人が生きた時代と現在とか糸で結ばれ橋が渡されたような感覚。
学校の歴史を学んできた意味はこのためだったのかと今さら感動ぴかぴか(新しい)
現在を考える上で最低限知っておかなければならな...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月05日
本書で取り上げる12人は以下の通り。
聖徳太子/光源氏/源頼朝/織田信長/石田三成/徳川家康/石田梅岩/大久保利通/渋沢栄一/マッカーサー/池田勇人/松下幸之助
中には架空の人(光源氏)や外国人なども混ざっていますが、
日本人の性格や文化や社会の特徴と言われるものが作り上げられていく過程で重要な...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
堺屋太一さんが、日本の文化や慣習(思考や信念、考え方、といった方がいいのかな)がどのように出来上がってきたかを、古くは聖徳太子にさかのぼって、日本の代表的な12人のエピソードを紹介することで振り返る内容です。
なぜ日本は無宗教(厳密に言うとそうではないですが、何でもありなところ)となったのか?
日本...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。