伊集院静の作品一覧
「伊集院静」の「大人の男の遊び方」「大人の流儀 セレクト」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「伊集院静」の「大人の男の遊び方」「大人の流儀 セレクト」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
立教大学文学部日本文学科卒。1981年『皐月』で作家デビュー。『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞を受賞。『受け月』で第107回直木賞受賞。『機関車先生』、『ごろごろ』、『大人の流儀シリーズ』など数多くの作品を手がける。
Posted by ブクログ
長く一緒に暮らした犬を亡くして
気持ちの置きどころに戸惑っているときに
近所の小さな医院の待合室で手にとりました。
父に言われた男らしく生きることを
信条としながらもかわいらしくも思える
犬へのあふれる愛情がアンバランスで
人間味のあふれる作者に興味がわきます。
「不在を問いかけない不在を口にしない」
自分がこれまで乗り越えられたのは
このせいだと妙に納得。
読み終わって久しぶりにうちのかわいい子を
思ってひと泣きしました。
それにしても家人(篠ひろ子さん?)は
どれだけ素敵な方なのでしょう。
見事な出会いと人生を羨ましく思いました。
Posted by ブクログ
昨年亡くなられた伊集院静さんの作品。「大人の流儀」シリーズなど、彼のエッセイは多く読んだが、小説は久しぶり(名作「乳房」以来か?)。
夏目漱石の生涯を描いた作品。近代日本を代表する大秀才であることは言うまでもないが、本作で描かれる漱石は、人間に対して優しく、人生に対して真摯である。親友、正岡子規との友情を中心に描かれた青年時代に多くの紙幅が割かれている。漱石の人生において、子規との日々が精神的にも、仕事の面でも、ものすごく大切なものだったのだなと。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」などの大名作が執筆された背景を読むと、あらためて読み返したくなる。
人間、漱石に出会える素晴らしい作品です