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そうか君はもういないのか。 いったい何千人の人が、 この切ない気持ちを味わったのだろうか。 ーーともかくノボよ、ありがとう。 愛するペットを失ったすべての人へ送る珠玉のエッセイ集
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Posted by ブクログ
私は犬派である。 犬は買ったことないが買うなら絶対犬だ。 作者の犬に対する考えに私もそうそう、頷いていた。 犬でも人でも死ぬのは悲しい。 あんなに元気だったのにいつしか階段の上り下りが難しくなり老いていく。人間もそうだ。 少し自分の親を浮かべながら読んでしまった。 何でもない日々がかけがえのな...続きを読むい日々に変わっていく。 思い出として私たちの心の中で生き続けてくれる。 読んでいてとてもあたたかい気持ちになりました。
私は犬が大好きだ。でも、一度も飼ったことがない。こんなにも、犬と心を通い合わせることができた筆者が羨ましい。途中、感情移入して涙が溢れた。 「私は犬が遠くを眺めている表情が好きである。どこか人間と同じ生きものに思える。哲学的なものも感じる。」この表現と共に、本の表紙も大変心に残り、気に入っている。
自分の愛犬が亡くなって11年経つが、まだふいに涙が出る時がある。そんな時の感情をこの本は、丁寧に書き表してくれていた。 『ふとした時に、そうか君はもういないのか。』『出逢えば必ず別れはやってくる。それでも出逢ったことが生きてきた証しであるならば、別れることも生きた証しなのであろう。』作者がバカ犬と愛...続きを読む情を込めて呼ぶノボ。『溺愛したことはない、普通に人と犬が同居して過ごしてきた。』とあるが、愛しく可愛がってきたのは行間からも溢れていた。新しい仔を迎える予定なので、礼儀として別離の心の持ち方を備えたいと思う。
初めて伊集院さんの本を読みましたが 想像の通り ちょっとぶっきらぼうな雰囲気もエッセイの中に垣間見るのですが とっても 優しくて 家族思いの人なんだなって感じました。 先妻の亡くなった 夏目雅子さんのことも とても大切に思っていて 今の奥様にも 愛情を注いでいる姿が 胸を打ちました。 そして ペ...続きを読むットに バカ犬と呼びながらも 一番 接し方をみていると とっても 大好きで 愛しているんだって感じました。 彼の愛が 文章を通してただ漏れで 私まで 胸キュンしちゃいました。 家族との関係 ペットとの接し方が この本から めちゃくちゃいい家族だってかんじました
伊集院静初めて読んだ。タイトルからして、糸井重里のエッセイみたいなの想像してたら違った。自分の犬に対する態度がもうひと回り上の爺さん世代みたいで意外。なんていうんだ、身内に愚や駄をつける感覚。大事に思ってるのはわかるのに、なんでかなあ、かっこつけちゃうのかなあ。犬の本読むのなんて犬好きなんだから、も...続きを読むっと「うちの犬可愛いだろう、文句あるか」でいいのに。
編集部から、亡くなった愛犬のことをまとめて一冊の本にと申し出られ ー だから無理だと言ったんだ。 好きだった犬のことをスラスラと書けるわけがない。 そうは言っても、愛犬・乃歩(のぼる)を語る伊集院さんが 楽しそうで嬉しくてたまらない様子がおかしくて。 東北一のバカ犬のノボ。 たくさん愛され、生き...続きを読む抜いた。 P89 〈人間は、辛抱が、その人の、その後を決めたりする。そう考えると、いきるということはつまらぬことかも知れぬ、と思ったりする〉 大人の流儀もチラリと。
もうね、この表紙の写真を見ただけで泣けてくる。 「東北一のバカ犬」と愛情持って呼ぶ著者とノボとはほんとに魂で繋がっていたんだろうな。 幼い時から犬がいつもいた(外飼いで)という著者でノボを含めて7匹、見送ったとのことだけど今回が一番こたえたのではないだろうか。 今はアルボ(アイス、ラルク、ノボからの...続きを読む由来)という猫を飼い始めたとのこと。 犬と違って相棒にはならないかもしれないけど、慰めにはなるものね。 著者のエッセイ、今回は家人と呼ぶ奥様のことたくさん書かれたたけど(篠ひろ子氏)とてもいい伴侶で、波乱万丈の著者の人生を思えば今は仙台で奥様とお手伝いのトモちゃんとアルボと仕事はほどほどに穏やかに暮らしてほしい。 でも、人間が死ぬまで仕事をしてたほうがいいらしい。 郷里の敬愛するお母様百歳を超え、ご存命らしい。 どうか、ご無事でいてほしいと思わずにいられない。
伊集院静さんの「大人の流儀」シリーズは、10年以上に亘って読み続けてきました。 もうそろそろイイかな、と思っていたところ、スペシャル版で帯に「愛するペットを失ったすべての人へ送る」の文字が‥。 実は今年の9月に、愛犬である17歳7ヶ月の座敷ワンコを失っており、迷わず購入。 読み進めるごとに...続きを読む、「うんうん」「そうそう」「あるある」などと、共感すること多々。 えっ、ノボくんも17歳! これって偶然? これが運命の(本書との)出会いか! 買う運命だったんですな。 著者は、縁があって3頭の犬と暮らすのですが、売れ残り(?)の犬に一番懐かれ、「東北一のバカ犬」などと称しています。伊集院流の愛情表現の裏返しなのでしょうね。周囲の人が、「犬がどんどん著者に似てきた」と言うと、それを最高の褒め言葉と受け止めているのもうなずけます。 ○犬の目に映っているであろう、四季折々の風景を共に見つめる眼差し ○人間以上の犬のけなげさ、ひたむきさ ○やがて必ずやってくる別れの覚悟 ○別離の後の切なさと感謝 上記に代表される慈愛に満ちた想いが、言葉の端々にあふれ、優しく温かい気持ちにさせてくれました。やはり、犬と人の時間は、人の中にも犬の中にも生き続けるだろう、と思いたいものです。 「ありがとう」しかありませんね。
結婚した時のかみさんとの約束のひとつに「いつかは犬を飼う」っていうのがあった。うちの実家では犬を飼うという習慣はなかったので、犬を飼うという事を人生のなかで渇望していたわけではなかった。10年ほど前に犬たち(スムースダックス2匹)を飼い始めて犬のいない生活が考えられないほど彼らが生活の一部、家族の一...続きを読む員となっている。心地よく愛おしい色となっている。でもいつまでもそばにいてくれるわけではないのでその覚悟を持て、今の時間を大切にせよと作者は訴えているのだろう。
長く一緒に暮らした犬を亡くして 気持ちの置きどころに戸惑っているときに 近所の小さな医院の待合室で手にとりました。 父に言われた男らしく生きることを 信条としながらもかわいらしくも思える 犬へのあふれる愛情がアンバランスで 人間味のあふれる作者に興味がわきます。 「不在を問いかけない不在を口にし...続きを読むない」 自分がこれまで乗り越えられたのは このせいだと妙に納得。 読み終わって久しぶりにうちのかわいい子を 思ってひと泣きしました。 それにしても家人(篠ひろ子さん?)は どれだけ素敵な方なのでしょう。 見事な出会いと人生を羨ましく思いました。
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