いねむり先生

いねむり先生

660円 (税込)

3pt

最愛の妻である女優と死別し、ボクは酒とギャンブルに溺れる日々にあった。そんな折、友人のKさんが、初めて人を逢わせたいと言った。とてもチャーミングな人で、ギャンブルの神様として有名な作家、色川武大(阿佐田哲也)その人だった。先生に誘われ、旅打ちに一緒に出かけるようになる。先生の不思議な温もりに包まれるうち、絶望の淵から抜け出す糸口を見出していく。自伝的長編小説の最高峰。

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いねむり先生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分は、自分の頭がこわれているという実感を大事にしている。


    まず、私には"いねむり先生"に似た師が存在する。

    登場するサブロー君視点で物語を読み進めて行くのだが、妙に納得してしまう箇所が多々ある。
    「こうも狂人は似るのか?」と驚く反面、もし私がサブロー君なら違ったアプローチ

    0
    2024年09月26日

    Posted by ブクログ

    本書の題名の「いねむり先生」とは、色川武大(阿佐田哲也)のことである。妻である夏目雅子を亡くした主人公である伊集院静は、自暴自棄的な生活を送っていた。その時に知人から紹介されたのが、「いねむり先生」である色川武大だ。先生との付き合いを通じて、伊集院静立ち直ってゆく。
    小説は、伊集院静が妻を亡くして2

    0
    2021年12月19日

    Posted by ブクログ

    とても楽しい(苦しい)時間の記録。
    最後はそうだろうねえ。
    陳健民さんが歩いてきてもそう思うでしょう。

    0
    2016年03月17日

    Posted by ブクログ

    “サブローくん”の“先生”に対する愛情のフィルターが心地よくて、読んでいると暖かい春の日にそよ風が吹いているような感じを覚えます。
    阿佐田哲也氏の本をまた読み返したくもなりますが、心地よさが懐かしくなってまたこの本に帰ってきそうな気も。汐湯の後、ベンチで居眠りしている「あんな風な先生」の方が私も好き

    0
    2015年02月03日

    Posted by ブクログ

    僕はギャンブルをやりません。すごく弱いんですよ。パチンコも麻雀も、少しやってみたのですがビギナーズラックすらなくて、まったく勝てる気がしないんで、ハマらずに済んでいます。

    で、博打打ちの話にはどこか憧れを抱いてしまうのです。自分にはないスケールの大きさとか大胆さとか。なんか自分がつまらない人間のよ

    0
    2014年01月30日

    Posted by ブクログ

    伊集院静 『いねむり先生』 (2011年4月・集英社 / 2013年8月)

    サブローと先生。
    この二人の距離感が素晴らしい。
    互いに敬愛しあう二人ではあるが、べったりではない。
    先生はサブローに手をさしのべるが、ずかずかと踏み込むわけではない。
    二人はただ寄り添うのみである。
    お互いに病や孤独、喪

    0
    2013年09月06日

    Posted by ブクログ

    伊集院静の自伝的小説。伊集院静の自伝というよりは、むしろ色川武大の知られざる人間的な魅力を描いた小説というべきかも知れない。

    サブローこと伊集院静は女優の妻・夏目雅子を亡くし、肉体的にも精神的にも落ち込んでいた。そんな時、Kこと黒鉄ヒロシの紹介でサブローは、先生こと色川武大と交流を深めることになる

    0
    2013年10月27日

    Posted by ブクログ

    妻を亡くして自暴自棄になっていた主人公が、「いねむり先生」に出会い、その人柄に触れていくとともに、少しずつ落ち着きを取り戻していくが、やがて先生の内にも深い悩みがあることに気づく。
    妻である夏目雅子さんを亡くされた伊集院静さんが、色川武大さんとの交流を通じて、立ち直っていく姿を描いた自叙伝的作品。個

    0
    2025年06月16日

    Posted by ブクログ

    なぎさホテルを久々に読み返し、物語の続きを読みたくなって。結婚間も無く妻を亡くし、失意の底で酒と博打に溺れるサブローくんに寄り添い、再び立ち上がるのを支えた先生。かつては雀聖と呼ばれ、いまは人気作家でもある先生との旅打ちを重なる中で、痛みを知る人の優しさにふれたことが、サブローくんの心を解いた。伊集

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    伊集院静氏の昭和の温かさ、厳しさ、無秩序、秩序が人との関わりでじわりと沁みてくる。
    ギャンブルの世界で名を馳せた人を私は知る由もなく、それでもただただいつの間にかいねむり先生の人柄に惹かれていった

    0
    2024年05月10日

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