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明治12年、大阪船場、薬問屋が並ぶ道修町に近い釣鐘町で一人の男児が産声を上げた。両替商、鳥井忠兵衛の次男信治郎、後に日本初の国産ウイスキーを作り、今や日本を代表する企業サントリーの創業者の誕生であった。丁稚奉公先の小西儀助商店では薬以外にウイスキーも輸入して扱っていたが、儀助は国産の葡萄酒造りを考えていた。信治郎は夜毎、儀助と葡萄酒造りに励んだ――。
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Posted by ブクログ
普段、お酒は全く飲みませんが、読み終わった後に、サントリーのウイスキーを買いました(笑) 鳥井信治郎は、それくらい魅力的な人物でした。 人一倍努力して、苦労して、楽しんで、全てに全力で生きた方です。 こんな時代だからこそ、日本人が読むべき本だと思います。
めちゃくちゃ面白い。伊集院静氏の著作は初めてだったけど、鳥井信治郎の生い立ち、人柄について時代背景もおさえたうえでここまで仔細にリアリティを持って描けるのはすごすぎる。
「ほんまにグッドなモーニングやで~」なんとも魅力的な人物です。鳥井信治朗はん。裕福な商家に生まれても奉公に出て苦労をさせ学ばせるところが、親御さんの偉いところ。もちろんご本人も謙虚で冷静に周りを見る力が幼いころから備わっていた。素晴らしいのがお兄様。決して甘くはない世界で稼いだ財産を弟の未来のために...続きを読む惜しまず使う。大成する人は視野が広いものだ。知ったかぶりしない。いつも好奇心全開。脚色はあるだろうけどあっぱれな人だ。下巻も楽しみ。
鳥井さんのやってみなはれ精神がよく伝わった。 今でこそ世界を代表するサントリーであるが、創業当時の苦労を乗り越えて今があることが分かった。 新年早々仕事のモチベーションを上げることでき読んでよかった一冊。 サントリーウイスキーがより一層好きになった。
おすすめされて読んだほん。 誰もが知るサントリーって、こういう始まり方だったんだと感じつつ、主人公の常に前を向く姿勢は私の考え方にも影響をくれた気がする。
サントリーの生みの親である鳥井信治郎の伝記であり、凡人ではなく、人より努力をし、人よりも行動力がある作品なのかなと感じた上巻だった。 読んでいるうちに本に興味がない僕でもぐっと引き込まれ、優しい兄喜蔵という温かい家族に育まれた信治郎の人間力に魅せられてしまう作品かと思います。
サントリーの鳥井初代社長の商人として成長していく丁稚奉公時代から、いよいよ洋酒の商いを始める所まで。下巻が早く読みたくなる。 お金をボンと使って、1等客船に乗り神戸から小樽まで往復の旅をした所は大商いをする人はスケールが違うなぁと楽しく読んだ。
丁稚奉公というシステムが面白い。 学校が全てではないとも言える。 ほんとかどうかわからないけれど、支度金全部使って勉強と称した一等客船旅はなかなか
人に勧められて読みました。 明治から昭和にかけての大阪が描かれています。以前ハマった「あきない世傳 金と銀」が江戸時代の同じ地域の話だったので、時代は変わっても商売人の心意気は同じだ・・と、勝手に続編のような気持ちで読みました。 鳥井さんが引き継いだ母の教え「陰徳」という考え方を始めて知り、私も心に...続きを読む留めておきたいと思いました。
サントリー創業者の伝記的小説ですから誰もが知るところですが どこを切り取るのかは作者の腕です 小西儀助、国分勘兵衛、鈴木三郎助、竹鶴政孝、小林一三、松下幸之助、平賀譲等々 近代社会を豊かに便利にした人びとが綺羅星のごとく登場します 上下巻一気に読みました
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琥珀の夢 小説 鳥居信治郎
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