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Posted by ブクログ
サントリー創始者の鳥井信治郎さんの話。
実行力 情熱
素直さ 忍耐力
チャレンジ 探究心
直感力 求心力
懐の深さ 度胸
戦前から戦後、大変な時代だけれど、鳥井さんみたいな偉大な経営者がたくさんいた時代。
でもバブル崩壊後の経営者、中小の経営者はまた大変だっただろう。
今の時代はどうだろう。
いろんな情報が溢れる時代だからこそ、人間力のある経営者が求められるのかもしれない。
人間力というか、人間の底力、強さのある人、今の時代はなかなかいない。
ウィスキーの熟成中、全くお金が入らないのに事業をやろうとしたのもすごい。
ウィスキーが飲みたくなった。
Posted by ブクログ
鳥井信治郎の商人としての凄さが形を成して行く後半部分。長男や兄との別れ。戦後からの復興。読み終わった時、彼の一生を一緒に生きた気持ちがする。社員を家族のように大切にし、社員の家族にまで目を配る。奨学金で若い人を支える。神様を信心しあらゆる神様に寄付を行う。そして日本のウイスキーの最高峰をブレンドして、価値を持たせて売っていく。なんとパワーのあるすごい人なんだろうと思う。そして息子や孫たちが会社を支えるように影響を与えたり育てたりしているのは、やはり鳥井信治郎が優れた人物であり、その周囲の人が薫陶を受けていったからなんだろうと感じる。
あの経営の神様の松下幸之助を戦後助けた所もさすがと感じた。それもさりげなく逃げるように。
サントリーの商品を再度見直したい気持ちになった。
Posted by ブクログ
素晴らしい本と出会えて嬉しいです!
現在のプレミアムモルツが完成するまでの軌跡。
正直ビールはアサヒスーパードライ派なのですが、100%麦芽ビールのプレモルだからあんなに重めなのか!と納得しました!
世界にまで愛される商品を1からつくり、従業員を家族として迎え入れ手厚い福利厚生の原点をつくった鳥井信治郎、それを守り抜く次の世代。
サントリーのキャッチコピー
〖水と生きる〗
の意味も知り、普通に泣けました…(心の中で)
鳥井信治郎という人間の人生を覗き見して自分の為になった気がします。
考え方も素敵だし、色々な困難の中立ち向かって夢を諦めない姿、尊敬します。
そしてそこまでの情熱と気合い、諦めない力、自分を信じるひとこそ
大企業の社長になるんだなと思いました。
人並みのことでは人並みにしかなれない。
改めてかんじさせてくれました。
本書にでてきたお酒を嗜みながらまた琥珀の夢をパラパラめくります♪
Posted by ブクログ
鳥井信治郎が初めて起こした自身の店は<鳥井商店>で、事業が拡大して出資者も現れるような中で新たな店名を考えて<壽屋洋酒店>とし、戦後にウィスキーの商標にも使っていた<サントリー>という会社名にしたというのが経過である。一代で大きな企業を創り出した鳥井信治郎御本人を知る人達も非常に多い筈で、色々な挿話が伝わっていることと思われる。本作のような「一代記」という物語も、そうした伝わっている挿話、本当に在った出来事に大きく依拠しているのは間違いない。しかし…自身の夢を実現しようと奔走する「本作の鳥井信治郎」は、正に「小説の主人公」だ。「そこで、そういう具合にしてしまう?やってしまった??」というのが連発して痛快である。
旺盛な好奇心で知識や技芸の習得も早いような少年が、父や母、初めて奉公した店の主人の薫陶を受けた伝統的な価値観を大切にしながらも、「思い込んだら只管に!」と熱く物事に挑み、豪胆に事業を切り拓き、様々な危機も乗り切って行く男となって行く…そんな物語はとにかく面白い!
「そこで、そういう具合にしてしまう?やってしまった??」という青年事業家として奮闘している辺りの挿話は是非とも本作を紐解いて御愉しみ頂きたいが…作中で出て来る「鳥井信治郎」の様子で、敢えて取り上げてみたい事柄が在る。
鳥井信治郎をモデルにしたという劇中人物が登場したテレビドラマでも、劇中で「やってみなはれ!」を連呼していたようだが…本作の中でもそうなっている。自身で夢中になって事案に向き合う他方で、周りを鼓舞し続ける、そうやって先頭に立つという姿勢が、何やら酷く惹かれる。
そして作中に「母の教え」という“陰徳”という考え方が出て来て、作中の鳥井信治郎は、そういう考え方を説いた母に手を引かれて歩く小さな子どもであった頃から、少し知られた大きな会社の経営者という大きな社会的立場を有する人物になるまで、その“陰徳”というモノを重んじる姿勢は変わらない。“陰徳”というのは、困窮して物乞いをしているような人に小銭を与えるような施しであろうと、苦学生に奨学金を支給するようなことであろうと、「密かに黙って他者のために喜捨する徳」が大切であって、「敢えて礼を受けるまでもない」とする考え方だ。更にこういう考え方の派生したモノのように思うが、災害や戦禍で困っている懇意にしている人達や近在の人達を支援しようというような場面で「恩着せがましいこと」は断じて口にしないのだ。こういうような潔さに酷く惹かれた…
作中には、少しばかり歩き廻ってみたことも在る大阪の「往時の様子」が描かれていて些か面白いという一面まで在る。そして妻に先立たれ、後継者として恃みにしていた長男に先立たれるという不運、不幸にも見舞われるのだが、身近な家族と情の「深い部分」で強く結び付いているというような感じなのも好かった。
何れにしても、本作は「大きく社会や暮らしが変容し、様々な出来事が人々に色々な影響を与え続けていた」という時代を生き、懸命に成功を掴み取り、後継者達に更なる夢を託したという男に会わせてくれる作品だ。「何処となく漂って、拭い悪い“閉塞感”のようなモノ?」が感じられないでもない“今”だからこそ、「やってみなはれ!」を連呼して周囲の先頭に立って事案を強力に進めようとする主人公に出会えるというのは快いのだと思う…
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