伊集院静のレビュー一覧

  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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    鳥井信治郎の商人としての凄さが形を成して行く後半部分。長男や兄との別れ。戦後からの復興。読み終わった時、彼の一生を一緒に生きた気持ちがする。社員を家族のように大切にし、社員の家族にまで目を配る。奨学金で若い人を支える。神様を信心しあらゆる神様に寄付を行う。そして日本のウイスキーの最高峰をブレンドして、価値を持たせて売っていく。なんとパワーのあるすごい人なんだろうと思う。そして息子や孫たちが会社を支えるように影響を与えたり育てたりしているのは、やはり鳥井信治郎が優れた人物であり、その周囲の人が薫陶を受けていったからなんだろうと感じる。
    あの経営の神様の松下幸之助を戦後助けた所もさすがと感じた。そ

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    2025年10月13日
  • 大人のカタチを語ろう。

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    ネタバレ

    人間が集団で行動するのは、生き続ける能力が極めて脆弱だからである。集団で動けば、当然のごとく何かの役割をさせられるが、することになる。そうしないものは、集団からはじき出され、さっき書いたように死ぬしかない。食物も与えられないし、女も、家族も手に入らない
    死別、別離への私の考えは、距離の理由を考えるな。である。何故か?それは別離には、特に死別には答えがないからである。あるのは相手が死んだと言う事実だけである。それだけのことだ
    人間はよほどの人である以外は、依るべきところ、依るべきものを持っていないと生きていけないのではないかと私は、この頃思うようになった
    人生の早いうちに、自分が何者でもないこと

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    2025年06月26日
  • 大人への手順

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    世の中は平等でも公平でもない、それを平然と乗り越えるのが大人の男だ

    死別は時間が解決してくれる
    親しい人の死は残された人のしあわせのためにある
    同じ哀しみを抱いて生きている人は実は大勢いる

    死別へのアドバイスは何度読んでも身にしみる。
    伊集院さんにしか言えないと思っている。
    この言葉をいつも思いながら生きている。
    まだまだ読みたかった。
    こんなかっこいい人は今後現れるのかな…

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    2025年05月04日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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    普段、お酒は全く飲みませんが、読み終わった後に、サントリーのウイスキーを買いました(笑)
    鳥井信治郎は、それくらい魅力的な人物でした。
    人一倍努力して、苦労して、楽しんで、全てに全力で生きた方です。
    こんな時代だからこそ、日本人が読むべき本だと思います。

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    2025年04月19日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上

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    普段、お酒は全く飲みませんが、読み終わった後に、サントリーのウイスキーを買いました(笑)
    鳥井信治郎は、それくらい魅力的な人物でした。
    人一倍努力して、苦労して、楽しんで、全てに全力で生きた方です。
    こんな時代だからこそ、日本人が読むべき本だと思います。

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    2025年04月19日
  • それでも前へ進む

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    2023年に逝去された伊集院静さん。氏の「大人の流儀」シリーズからはどれだけ静かな勇気を頂いたことか。自分も人生の次のステージに入るのですが、まだまだ伊集院さんのリアルタイムの言葉を読ませていただきたかった。
    本書は2014年のエッセイ。沁みます。巻末には後輩作家たちからの追悼メッセージが載せられています。伊集院さんの本物の優しさを感じさせるメッセージも沁みました。

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    2025年04月19日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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    「やってみなはれ」の言葉に何度背中を押された人たちがいるのだろう
    相手に対する信頼、それに応える人たちの情熱が伝わり心が熱くなった。

    “善を為すに、それをあからさまにするは己のための善であり、真の善にあらず”鳥井信治郎の陰徳は、本物の”人の為”である

    今夜はプレモル、復刻版の角、大好きな山﨑を並べて、鳥井信治郎が夢見た味の余韻に浸ろうかと思う

    こんなにかっこいい日本人がいたことを知ることが出来てよかった

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    2025年04月03日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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    素晴らしい本と出会えて嬉しいです!

    現在のプレミアムモルツが完成するまでの軌跡。

    正直ビールはアサヒスーパードライ派なのですが、100%麦芽ビールのプレモルだからあんなに重めなのか!と納得しました!

    世界にまで愛される商品を1からつくり、従業員を家族として迎え入れ手厚い福利厚生の原点をつくった鳥井信治郎、それを守り抜く次の世代。

    サントリーのキャッチコピー
    〖水と生きる〗
    の意味も知り、普通に泣けました…(心の中で)

    鳥井信治郎という人間の人生を覗き見して自分の為になった気がします。
    考え方も素敵だし、色々な困難の中立ち向かって夢を諦めない姿、尊敬します。

    そしてそこまでの情熱

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    2025年02月12日
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10

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    結構辛口コメントもあるけど、私は好きだな。

    ネットで娘さんのこと調べていると、娘の西山繭子さんが父・伊集院さんに「この一冊だけ読めばいい」と言われたのが、ジェイムズ・ジョイスの『ダブリン市民』だとか。
    私も読んでみたくなった。

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    2024年12月26日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上

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    めちゃくちゃ面白い。伊集院静氏の著作は初めてだったけど、鳥井信治郎の生い立ち、人柄について時代背景もおさえたうえでここまで仔細にリアリティを持って描けるのはすごすぎる。

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    2024年10月22日
  • いねむり先生

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    自分は、自分の頭がこわれているという実感を大事にしている。


    まず、私には"いねむり先生"に似た師が存在する。

    登場するサブロー君視点で物語を読み進めて行くのだが、妙に納得してしまう箇所が多々ある。
    「こうも狂人は似るのか?」と驚く反面、もし私がサブロー君なら違ったアプローチをするとさえ感じた。
    一つの物語を違った解釈で幾重からも読み解ける今作は秀作と言っても過言ではない。

    この物語が内包する"人間の危なさ"みたいなものに憧れつつ、到底辿り着けない雀聖たちとの出会いは特別であり、羨ましい。

    そんな人物が身近に"たまたま"いるが

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    2024年09月26日
  • 君のいた時間 大人の流儀Special

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    ネタバレ

    長く一緒に暮らした犬を亡くして
    気持ちの置きどころに戸惑っているときに
    近所の小さな医院の待合室で手にとりました。

    父に言われた男らしく生きることを
    信条としながらもかわいらしくも思える
    犬へのあふれる愛情がアンバランスで
    人間味のあふれる作者に興味がわきます。

    「不在を問いかけない不在を口にしない」
    自分がこれまで乗り越えられたのは
    このせいだと妙に納得。

    読み終わって久しぶりにうちのかわいい子を
    思ってひと泣きしました。

    それにしても家人(篠ひろ子さん?)は
    どれだけ素敵な方なのでしょう。
    見事な出会いと人生を羨ましく思いました。

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    2024年08月01日
  • ミチクサ先生(下)

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    昨年亡くなられた伊集院静さんの作品。「大人の流儀」シリーズなど、彼のエッセイは多く読んだが、小説は久しぶり(名作「乳房」以来か?)。

    夏目漱石の生涯を描いた作品。近代日本を代表する大秀才であることは言うまでもないが、本作で描かれる漱石は、人間に対して優しく、人生に対して真摯である。親友、正岡子規との友情を中心に描かれた青年時代に多くの紙幅が割かれている。漱石の人生において、子規との日々が精神的にも、仕事の面でも、ものすごく大切なものだったのだなと。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」などの大名作が執筆された背景を読むと、あらためて読み返したくなる。

    人間、漱石に出会える素晴らしい作品です

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    2024年05月17日
  • ミチクサ先生(上)

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    昨年亡くなられた伊集院静さんの作品。「大人の流儀」シリーズなど、彼のエッセイは多く読んだが、小説は久しぶり(名作「乳房」以来か?)。

    夏目漱石の生涯を描いた作品。近代日本を代表する大秀才であることは言うまでもないが、本作で描かれる漱石は、人間に対して優しく、人生に対して真摯である。親友、正岡子規との友情を中心に描かれた青年時代に多くの紙幅が割かれている。漱石の人生において、子規との日々が精神的にも、仕事の面でも、ものすごく大切なものだったのだなと。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」などの大名作が執筆された背景を読むと、あらためて読み返したくなる。

    人間、漱石に出会える素晴らしい作品です

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    2024年05月17日
  • それでも前へ進む

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    内容を忘れているけれど、過去に「乳房」を読んでいます。
    雑誌や芸能界で私生活を垣間見ると華やかでカッコいい方だなぁと思っていました。昨年、訃報が伝えられた時はびっくりでした。頑丈な方のようにみえましたから。追悼文が掲載されていますがどの方も悲しくて残念でならない思いが伝わります。追悼文に選ばれた方々は文学界で活躍されるこれからの作家さんばかりです。どうか、伊集院氏の描かれた文学世界を引き継いていかれますように。

    全く内容と関係無いことを書いています。それほど、伊集院氏の「それでも前へ進む」はたいへん心に沁みました。
    第一部
    車窓にうつる記憶
    第二部
    それでも前に進む
    第三部
    伊集院静の眼差し

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    2024年05月18日
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection

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    ベストセレクション。

    1度読んだものでも新たに読みと素敵な出会いがまってます!不思議だな〜

    素敵な話も再読しても色褪せないのもわかる。

    ぜひ〜

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    2024年05月03日
  • なぎさホテル

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    人には帰る場所と時間がある…

    思い出を頭の片隅にしまい、チラチラと見え隠れしているのを横目でみながら新たな出会いを期待して生きているような…残りの人生をまんざらでもないようにするには帰る場所と時間をもち思い出にひたることもひとつかな〜 

    伊集院先生が旅立ち、先生の言葉や考えを帰る時間のひとつにさせてもらってます。
    逗子ホテルみたいな場所に出会いたいですね。

    ぜひ〜

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    2024年04月19日
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11

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    「人は逢って見ないとわからない」…たしかにその通りですね。良いイメージで覆るときもあるし、やはり思ったイメージのときもあるからね。
    人だけでなく、本も同じ…手にとり読んでみないとわからない!

    自分をきめつけないで、強く柔らかく楽しくしないとね!

    伊集院先生ありがとう〜


    ぜひ〜

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    2024年04月09日
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10

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    発想やとらえ方が新たにできる本です。

    タイトルのとおりに、ひとりで生きていく練習をしないとね。誰かとはいつかはいなくなり思い出にしかならないかも…ひとりで考え感じて悩み喜び…生きていることの大切さを知る…
    ひとりは不幸ではない、ひとりにもなれない弱さが不幸を呼ぶ。
    もっと自分をわがままに自分らしく生きる自信と誇りをもとう。

    ぜひ〜

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    2024年04月06日
  • ひとりで生きる 大人の流儀9

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    「人は、人生の中で、いかなる人と出逢ったか、ということに尽きるところがある」…… 
    振り返るといままでに色々な人と出逢ったな…自分と同じ価値観の人…刺激を与える価値観の人…愛のある人とない人…機嫌のよい人とわるい人。

    自分も相手にとって出逢った人…自分をもち自分を強く明るく愛をもてるようになりたいな〜


    ぜひ〜

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    2024年04月03日