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皆が読みたい小説を書いてほしいんです!
「こんなに美しい富士山と海を、どんな文章でお書きになるのか、読んでみとうございます」
鏡子の言葉は、金之助の胸の奥を揺り動かした。
英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。
英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌
「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。
やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える。
処女作「吾輩は猫である」がいきなり評判となり、「坊っちゃん」で国民作家に。
『機関車先生』『いねむり先生』に続く「先生」シリーズ第三弾!
日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ
「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。
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Posted by ブクログ
昨年亡くなられた伊集院静さんの作品。「大人の流儀」シリーズなど、彼のエッセイは多く読んだが、小説は久しぶり(名作「乳房」以来か?)。
夏目漱石の生涯を描いた作品。近代日本を代表する大秀才であることは言うまでもないが、本作で描かれる漱石は、人間に対して優しく、人生に対して真摯である。親友、正岡子規との友情を中心に描かれた青年時代に多くの紙幅が割かれている。漱石の人生において、子規との日々が精神的にも、仕事の面でも、ものすごく大切なものだったのだなと。「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」などの大名作が執筆された背景を読むと、あらためて読み返したくなる。
人間、漱石に出会える素晴らしい作品です。
Posted by ブクログ
この小説は、夏目漱石の一生を書いたものだけど、あの夏目漱石を持ってして、最初からその人生がひらかれたものではなかったわけです。
優秀な学生ではあり、エリート街道を走っていきますが、子供の頃はまわりから期待や愛情を注がれてきた子供ではなかったということ。優秀な学生となったからこそ、道がひらけたけれど、案外、その後も語弊を恐れず言えば、漱石の人生は定まらない。
学校の先生になるものの、そこで学生の不勉強さに辟易して、徐々にそこに距離を置き、絵を描いたりする中で見出したのが、小説だったということ。驚くことに、学校の方を辞めて、小説家に目指すあたり、過去の“ミチクサ”のおかげで、どんな道を歩もうとも、そこには道ができていくことがわかっていたのか、それまでの常識などにとらわれず、その道を選んでいく。
人生で大事なことを彼の生き方は教えてくれている気がします。
大事なのは生きること。生きているなら、行動すること。行動するなら、とことんやり抜くこと。違うと思えば、周りに流されず、自分自身に問い、答えを出して決断すること。
ここに集約されるような気がします。
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