伊集院静のレビュー一覧
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伊集院静(1950~2023年)氏は、在日韓国人2世として山口県に生まれ(その後帰化)、立教大学文学部卒、広告代理店シマ・クリエイティブハウス、電通勤務後、作家に転身し、1992年に『受け月』で直木賞、その後も、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、司馬遼太郎賞等を受賞。2011年に出版した『大人の流儀』は、その後シリーズ化し、ベストセラーとなった。二人目の妻は夏目雅子、三人目の妻は篠ひろ子。競輪、麻雀をはじめとしたギャンブルにも造詣が深く、「無頼派作家」と呼ばれた。紫綬褒章受章。
本書は、初出はダイナースクラブの会員誌「シグネチャー」の連載「旅先でこころに残った言葉」で、一部再編集し、加筆、改題の上 -
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苦難に立ち向かわなければならないとき。人に優しくありたいと思ったとき。どうしようもない力に押し潰されたとき。自分のふがいなさが嫌になったとき。大切な人を失ってしまったとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。 ...
……
伊集院静さん。昔から読んでみたいと思っていた作家さんです。この本はエッセイなのですが、なんとも破天荒で正直で素朴な人柄なんだなと。
自分の考えをしっかり持っていて、へつらうことなく、忖度されない。
こんなふうにハッキリと意思を伝えるエッセイって、私は初めて読んだ。なんとも、小気味いいではないか。笑
最後の章で、奥様だった -
Posted by ブクログ
1.著者;伊集院氏は、小説家・作詞家。電通のCMディレクター。松任谷由実や松田聖子のツアー演出を手掛けた。『小説現代』に「皐月」を発表し作家デビュー。「乳房」で吉川英治文学新人賞、「受け月」で直木賞、「機関車先生」で柴田錬三郎賞、「ごろごろ」で吉川英治文学賞を受賞。また、伊達歩の名で作詞家としても活躍。「愚か者」で日本レコード大賞受賞。マルチな才能を発揮。2023年11月没(73歳)。
2.本書;大人の流儀第6弾。伊集院氏の数々の含蓄ある言葉。「誰しもが辛い時間と遭遇しているのが人生だ。幸せだけの人生などない。それでも懸命に生きて行けば、必ず光がさす。私は知っている。不運な人生などない」。四章 -
Posted by ブクログ
以前から読みたいと思っていて、
ようやく読みはじめた「大人の流儀」シリーズ。共感するかしないかは別として、
伊集院さんが吐き捨てるようにおっしゃってる(書いてる)台詞が、いちいち面白くて、そしていちいち格好いい!
若い女の子に"KY"という言い方があることに対して-
「馬鹿言ってるな。なぜいい年して、女子供の吸ってる空気を読まにゃならんのだ」
後輩の墓参りに行きたかったのだが、かなわず、いつも胸の隅でくすぶっていたことに対して-
後輩の墓参りのひとつができなくて何が大人の男だ。たいした仕事をしているわけでもないのに・・・
出かける前に自分の服装を鏡で見て、大丈夫じゃな