伊集院静のレビュー一覧

  • いねむり先生

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    ネタバレ

    もちろん年代的に色川武大の生きた時代を知らない世代ではあるのだが、なんとなく会った人がみんな魅了される、いねむり先生というのは自分が想像していた色川武大像に近かった。

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    2026年03月09日
  • 48 KNIGHTS(フォーティエイト・ナイツ)~もうひとつの忠臣蔵~

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    伊集院静の文章は、大人だ。
    ひと言で表現すればそうなる。感覚。

    静かな筆致で、感情や物語の熱を表現できる。
    赤穂浪士の仇討はメジャーで使い古された題材かと思っていたが、何だろう、新しい物語を読んだような爽快感がある。

    生はつかの間、死はしばしの暇なり。
    そう思えるのは、自らの使命を知っているから。

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    2026年02月13日
  • ひとりで生きる 大人の流儀9

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    かっこいい大人、子供が居ないから成り立つ生き方かもしれない。
    子供を育てた自分は、自信をもってイイのかも

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    2026年02月04日
  • 大人の流儀

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    しょっぱなから時代錯誤おじって感じの表現があって面食らったけど、いつのまにか引き込まれた不思議なエッセイだった。あこがれる訳じゃないけど、長く生きてきたからこその含蓄と語りすぎないシンプルさに惹かれたのかも。色んな経験をしてきたおじいちゃんの話をこんこんと聞く感じ。
    最後におまけで?載っていた亡くなった前妻との話が切なくて。聞いたことあるから手に取ったってだけだったけど、良書でした。

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    2025年12月20日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上

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    サントリーの鳥井初代社長の商人として成長していく丁稚奉公時代から、いよいよ洋酒の商いを始める所まで。下巻が早く読みたくなる。
    お金をボンと使って、1等客船に乗り神戸から小樽まで往復の旅をした所は大商いをする人はスケールが違うなぁと楽しく読んだ。

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    2025年10月09日
  • 作家の贅沢すぎる時間 そこで出逢った店々と人々

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    前から思ってたけど、著者は人たらし。
    男女関わらず、接した人は好きになっちゃう。
    私にとっても理想のタイプの一人。ギャンブルさえしなければ。いやいやご家族は気を揉んでたいへんでしょ。
    でもお店の方々、料理、お酒への愛を感じるし、結局人柄、育ちなのかな〜人間って。
    巻末には掲載店のリストがあるけど、もう現存しないお店もありそう。
    本編に所々あるイラスト、イラストレーターの名前ないから著者が描いたのかな。カワイイ麻雀牌とか。

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    2025年09月19日
  • なぎさホテル

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    ネタバレ

    伊集院静さんのこと、作家さんとして有名なことはもちろん知ってたけど、まさか作詞家さんもされていて、わたしが好きなアーティストの楽曲やめちゃくちゃ有名な曲もいっぱい作られてるなんて、全然知らなかった〜!!

    私小説的なものはあまり読んだことなかったけど、テンポが良くて読みやすかった。

    古き良き時代の雑多さと温かさが溢れている作品だった。
    なかなか今の時代では触れられない人と人との交わりや温かさというものを感じられた。

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    2025年09月15日
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection

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    1.著者;伊集院氏(2023年11月没)は、小説家・作詞家。電通のCMディレクターになり、松任谷由実や松田聖子のツアー演出を手掛けた。その後、作家デビュー。「乳房」で吉川英治文学新人賞、「受け月」で直木賞、「機関車先生」で柴田錬三郎賞、「ごろごろ」で吉川英治文学賞を受賞。また、伊達歩の名で作詞家としても活躍。「愚か者」で日本レコード大賞を受賞。マルチな才能を発揮した。
    2.本書;ベストセラー「大人の流儀シリーズ」の中の一冊。無頼派作家が贈る希望・勇気・励ましを綴った。帯書きから「私は、これまでの短い人生の中で、多くの人との別離を経験してきた。・・人は別れる事で何かを得る」。四章・37項目の構成。第一章(10項);月(世の中の肌触りを覚えるには、理不尽と出逢うのがいい・・) 第二章(9項);天(愉しみなさい。・・でもあせっちゃダメだ。) 第三章(10項);心
    (・・・哀しみにも終りがあるのよ) 第四章(8項);風(旅をしなさい・・・)。
    3.個別感想(印象に残った記述を3点に絞り込み、感想を付記);
    (1)『第一章 月;あれから三十年が過ぎて』から、「自分だけが、自分の身内だけが、なぜこんな目に・・、と考えない事である。気を病んでも人生の時間は過ぎる。明るく陽気でも過ぎるなら、どちらがいいかは明白である。私達はいつもかつもきちんと生きていく事は出来ない。それが人間というものである。悔やむような事もしでかすし、失敗もする。もしかするとそんなダメな事の方が多いのが生きるという事」
    ●感想⇒「自分だけが、自分の身内だけが、なぜこんな目に・・、と考えない」は良い言葉だと思う反面、時によっては難しいと思います。内容とはズレますが、人は育った境遇が異なるので、「なぜこんな目に・・と考えない」の受止めは千差万別です。例えば、裕福な人を見ると、「私の家は何で貧乏なのだろう」と誰かを怨む気持ちになる人もいると思います。振返れば、私も少年時代に、裕福な家庭を見るとよくそ
    う思いました。救ってくれたのが、周りの聡明な人達や読書での偉人の言葉でした。小中学校の恩師からも、励ましの言葉を数々頂きました。「自分だけ不幸だと思ってはいけない。もっと不幸な人もいるのだよ。自分で人生を切り開く気概を持ちなさい。」など。人間は弱い生き物だと思うので、人生の指針となる言葉を与えてくれる人・書物・・に出会い、心の糧にしたいものです。
    (2)『第二章 天;そういう人生だったのだ』から、「(2011年3月発生の東日本大震災)大きな地震と、その直後から予期しなかった大きな津波が襲った。・・北上川沿いの大川小学校には、校舎がそのまま残り、慰霊碑と天使の像があった。碑に刻まれた犠牲者の数の多さと、祖父母、両親、子供、孫の名前と没年齢に言葉がない。・・先生と生徒を思っていると、・・・祈るしかすべがない」
    ●感想⇒日本は地震大国です。1995年の阪神淡路大震災(死者・行方不明;6,437人)、2011年の東日本大震災(死者・行方不明;22,325人)。私は、阪神淡路の時、車で某工場に行く途中で信号待ち。その際、大きな揺れが起き、ボデーに衝撃を感じました。後方車に追突されたと思い、後ろを見ました。追突ではなかったので、すぐにラジオをつけたら、阪神での大地震報道。工場に着いたら、木々がなぎ倒され、屋根が吹き飛び、地震の恐ろしさを身をもって感じました。当時テレビで阪神淡路大震災の映像を見る度に、胸を締め付けられました。東日本大震災では、二万人超えの死者行方不明者。津波の影響が大きいとの事。某テレビ局のアナウンサーが津波で人、家、車・・が流される映像にコメントしていました。「映画の1シーンを見ているようだ」と。無神経にも程があると憤慨です。❝人の心に寄添えない❞マスコミには、❝思いやる心とは何か❞という人間教育が必要です。原子力発電も話題になりました。我国は、経済至上主義を見直すべき、時代の節目を迎えているようです。それにしても、与野党共に気骨のある議員がいませんね。
    (3)『第四章 風;人が人を信じるという事』から、「(先生の教え)いいですか、国家は政治家が何かをするのではなく、国民一人一人が正しい事は何かを知る事です。マスコミが正しいと信じてはいけません。マスコミも多くの過ちをしてきたのです。・・人間がいかに愚かで、いかに素晴らしいかを知るのが学問の最初です。・・差別はおろか肌の色も関係のない一つの市民だという考えは、衝撃だった。・・・何人もの教え子に人間として何が一番大切かを教えてくれた人が日本中にいるのだろう」
    ●感想⇒マスコミ、特にテレビのレベルが落ちています。ワイドショーは視聴率に拘り、テーマ選択やコメンテイターは人気取りで競争状態。あまり有益とは思えない番組が増えたと感じます。私は、娯楽以外は、テレビを見ません。世の中の動向やモノの考え方に関する情報は、新聞・雑誌・書物・先達から得ています。「教え子に人間として何が一番大切かを教えてくれた人が日本中にいる」に関しては、私も、恩師・上司・祖父母・・から教えられました。「自分の境遇を嘆かず」「仕事は世の為、人の為にする」「人の恩義を忘れたら、畜生にも劣る」等。会社に入社した時の上司はこう言いました。「我が社の強みは、マニュアルには書いていない。先輩が後輩に仕事の意義と心を伝える事だ」と。私の解釈は、「マニュアルにあるhow-toではなく、モノの考え方を伝える」でした。解答はなく、各人が知恵を絞るテーマでしょう。
    4.まとめ;「大人の流儀シリーズ」は、無頼派と言われた、伊集院さんのエッセー。苦難や悲しみに出くわした際に、どう行動すれば良いかのヒントをたくさん提示しています。本書は、別離をキーワードに、読者に希望、勇気、励ましの言葉(ヒント)を豊富に綴っています。上記の3点の他にも、「自分が人生を決め、そこに向かって歩き続ける」など、有益な言葉の数々。本書を読み終えて、某作家の言葉を思い出しました。「喜び、悲しみ、怒り、寂しがり、そして笑い、そういう風な感情が出来るだけ幅広く、活き活きと豊かにある人の方が人間らしい」。私は、素直に❝喜怒哀楽の情❞を表し、❝人の気持ちに寄添う情❞を大切にしたいと考えます。(以上)

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    2025年08月19日
  • タダキ君、勉強してる?

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    伊集院さんの出会ってきた人々をもっと知りたくなって。幼少期から大人になっても数々の素晴らしい出会いに恵まれてきたこと、著者が彼らの言葉や生き様を学び、自分の生き方に落とし込んできたことがわかる。きっと、年齢や肩書きに依らずに尊敬できる人との出会いから素直に学ぶ姿勢を、大人になっても持ち続けていたのだろう。ある解説で、著者を「子どものような人」と評していたのは、そういうところだったのかなと思った。

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    2025年06月29日
  • いねむり先生

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    妻を亡くして自暴自棄になっていた主人公が、「いねむり先生」に出会い、その人柄に触れていくとともに、少しずつ落ち着きを取り戻していくが、やがて先生の内にも深い悩みがあることに気づく。
    妻である夏目雅子さんを亡くされた伊集院静さんが、色川武大さんとの交流を通じて、立ち直っていく姿を描いた自叙伝的作品。個人的に博奕の世界の描写はあまり好きではないので五つ星にはしなかったが、伊集院静さんの人生を垣間見つつ、深い余韻が残る良い作品でした。

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    2025年06月16日
  • 旅行鞄のガラクタ

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    根が卑しいので 気になります。 
    武豊 直筆サイン入り勝馬投票券。
    どのくらいの価値があるんだろう。

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    2025年06月10日
  • 誰かを幸せにするために 大人の流儀8

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    オトナの男はこうあるべき、生と死の無常さを語りつつ優しい視点はジーンとくる。女の人と子どもには優しく間違っている事には正面からぶつかっていく。人の気持ちを考えられる人、すぐに謝れる人、素敵な男性です。
    ※世の中に目に映らない場所で誰かが誰かのためにひたむき何かをしている。目を見開けばそんな事で溢れている。自分以外の誰かを豊かにしたいと願うのがオトナ
    ※死別した大切な人が夢に出てくれば目が覚めた時、悲しむ、涙を流す。そうゆう思いはさせたくない。亡くなった人は残された人の幸せを祈っている

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    2025年05月17日
  • ミチクサ先生(上)

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    夏目漱石の生い立ちてきなやーつ!
    読みながら結構地味だなーとか思ってます(失礼)

    有名だけど詳しいことは全然知らない世間知らずなので色々知れて面白いです。
    時代背景も知れて物知りになった気分。

    正岡子規とか高浜虚子などなど有名人たくさん登場!!!!

    月が綺麗ですね。のくだりとか
    俳句の奥ゆかしさとかなんだか心が温まります。

    下巻もまったり読み進めます!

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    2025年05月10日
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 下

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    サントリー創業者鳥井信治郎の伝記。
    鳥井さんが新しく大きく伸びる市場(ワイン、ウイスキー、ビール)を見つめ続け、現在その市場が寡占状態であっても、将来にわたって数十倍に伸びる市場を見つめ続け、挑戦を続けた旨を書籍を通して垣間見て、経営者は自分の信じるところに向かって(一種狂気的に)進んでいくのが本当にすごいなと思った。
    そして、陰徳や人のために動く、お金を使う、神仏を敬うなど、日頃の行いが回り回って戻ってくるとはこのことなのかと思わされるような人柄も垣間見えた(回り回ってくることを目的にするのではないのだけれど)

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    2025年05月10日
  • さよならの力 大人の流儀7

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    物静かな近寄りがたい人という印象。弟を事故で亡くし奥様も亡くされている。共感できる言葉がたくさんありました。
    ※別れが私たちに与える哀しみをやわらげるのは時間。それでも時に一気に哀しみの淵に引き戻されることがある。
    ※嬉しそうに過ごしている家族連れがいる。しかしすぐそばで悲しい時間を過ごしている家族もいるということを忘れてはいけない
    ※いつまでも不運、不幸と思うことはその人の人生を否定することになる。短かったけれど輝いた人生だったと考えなければならない。

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    2025年05月08日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    伊集院静氏の大人気シリーズ第3弾。
    今回のテーマは、「別れ」。
    「出会ったことが生きてきた証しなら、別れることも生きた証し。」
    「日本には四季があり、風情があり、人には人情がある。」
    「仕事の根本は、誠実と丁寧。このふたつを成立させるのは、品格と姿勢だ。」

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    2025年04月06日
  • 旅だから出逢えた言葉

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    伊集院静(1950~2023年)氏は、在日韓国人2世として山口県に生まれ(その後帰化)、立教大学文学部卒、広告代理店シマ・クリエイティブハウス、電通勤務後、作家に転身し、1992年に『受け月』で直木賞、その後も、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞、司馬遼太郎賞等を受賞。2011年に出版した『大人の流儀』は、その後シリーズ化し、ベストセラーとなった。二人目の妻は夏目雅子、三人目の妻は篠ひろ子。競輪、麻雀をはじめとしたギャンブルにも造詣が深く、「無頼派作家」と呼ばれた。紫綬褒章受章。
    本書は、初出はダイナースクラブの会員誌「シグネチャー」の連載「旅先でこころに残った言葉」で、一部再編集し、加筆、改題の上、2013年に出版され、2017年に文庫化された。
    内容は、長年公私を問わず旅をしてきた著者が、題名の通り、旅先で出逢った言葉や、旅先で思い出した言葉を、エピソードを添えて書き綴ったエッセイ33編をまとめたもので、旅先は、多くが、著者が美術館や画家の出身地を訪ねる旅を続けていたフランス、スペイン、イタリアで、他にアメリカ、スコットランドなどである。また、「言葉」は、必ずしも著名人による著名な言葉(いわゆる「名言」)ではなく、著者の家族や友人、旅先でたまたま出逢った人による言葉が多い。
    私はこれまで、著者の作品では、『伊集院静の流儀』、『旅人よ どの街で死ぬか。男の美眺』、『無頼のススメ』等、何冊かのエッセイ集を読んできて(小説は読んだことはない)、同性の男から見ても惚れ惚れするほど恰好がいいが、一方で、シニカルとも、達観しているとも受け取れるような表現に、僅かな違和感も持っていたのだが、本書に収められたエッセイは、いずれもとても真っ直ぐで、読後感は清々しくかつ温かなものであった。
    紹介されている言葉はいずれも印象的であったが、その中の幾つかを挙げると以下のようなものである。
    「この言葉は 私たちの身体の一部ですから」・・・スコットランド/アイラ島で、宿の女性老主人が、自らの母語であるゲイル語について、たどたどしい英語で、しかし毅然として語った言葉。
    「その美しい洗濯物を見て 息子を預かっていただこうと 決心しました」・・・元サッカーのフランス代表のジダンが、14歳のときに、家を離れてカンヌのクラブチームに入ることになったときに、それに反対していた母親が、ジダンを預けることになる家の奥様がジダンのユニホームや衣服を丁寧に洗い、きれいに折り畳んで持たせてくれたのを見て、語った言葉。
    私は、旅をすることも、文章や言葉を読むこと・書くことも好きだが、いずれも満足させてくれる一冊である。
    (2025年3月了)

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    2025年03月27日
  • 48 KNIGHTS(フォーティエイト・ナイツ)~もうひとつの忠臣蔵~

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    赤穂浪士の討ち入りを別視点で描いた小説という触れ込み。

    浅野内匠頭が殿中で刃傷沙汰を起こす前に、何度か城内で刃傷沙汰があった。

    その背景をなぞり、大石内蔵助良雄の幼少期から筆頭家老、お家取り潰し、昼行灯、討ち入りの準備、討ち入り後を痛快に描く。

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    2025年03月03日
  • 大人の流儀

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    苦難に立ち向かわなければならないとき。人に優しくありたいと思ったとき。どうしようもない力に押し潰されたとき。自分のふがいなさが嫌になったとき。大切な人を失ってしまったとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。 ...

    ……
    伊集院静さん。昔から読んでみたいと思っていた作家さんです。この本はエッセイなのですが、なんとも破天荒で正直で素朴な人柄なんだなと。
    自分の考えをしっかり持っていて、へつらうことなく、忖度されない。
    こんなふうにハッキリと意思を伝えるエッセイって、私は初めて読んだ。なんとも、小気味いいではないか。笑

    最後の章で、奥様だった夏目雅子さんの亡くなるまでのお話があったけど、やはり辛いですね。
    あのキラキラした方が、最期そんな風に闘病されていたんだなと思うと、切なくなりました。
    素敵な女優さんで、好きでしたね。

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    2025年02月26日
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection

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    別れがテーマのエッセイ。今まで自分が通ってきた悲しみも許せるような気がしてきた。
    何度も読み返したいと思う。

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    2025年02月18日