伊集院静のレビュー一覧

  • タダキ君、勉強してる?
    全世界の、あらゆる民族は、我らが同胞である
    まだまだ学ばればならないことがあるということにだけは、確かにわかる。わかった以上は、学び続けるしかない
    愛すべき理不尽からこそ、人は多くを学ぶ
    足元を見れば、その人がどの程度の人なのかが大体わかります
    下町の濃密な人間関係の中で、育った人の情の篤さと深い優...続きを読む
  • ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅
    ナポレオンの歩いた路を 時間をかけ旅して
    あまり好きになれない英雄
    同じ印象なのは やはり戦争を仕掛けることは
    人を殺し 文化を踏みにじること
    旅した作家の感覚が伝わって来る
    それにしても ナポレオンの母親も凄い
    戦士だったことは 知らなかった
  • 別れる力 大人の流儀3
    冒頭部分が切ない。

    『第一章 別れて始まる人生がある』の冒頭『愛する人が残してくれたもの』というエッセイは「人と人は出逢いではじまる。」という書き出しで始まる。
    その後、「私は三十五歳で若い妻を癌で亡くした。」という名前こそ出てこないが、夏目雅子さんの話へと続く。

    次の『生きることの隣に哀切があ...続きを読む
  • 不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life
    2016年初版。著者に対する知識は、夏目雅子さんの夫だった方・篠ひろ子のご主人であること。ギャンブル・お酒が、大好き。きっと女性にもモテる方なんだろうと言うだけです。先日、亡くなられたと言うこともあり、読んでみました。読後感としては、私の先入観どおりの方だなあと認識しました。今は死語かもしれませんが...続きを読む
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11
    先日、惜しくも亡くなられた伊集院静さん。この大人の流儀シリーズは、週刊誌で掲載されているエッセイをまとめたものですが、その時々の社会的な出来事や、伊集院さんの身近に起きた出来事を、氏の無頼派的な目線でバサッと批評するのが受けたのか、人気のシリーズですね。
    本作はコロナ期間中に書かれたもの。愛犬との別...続きを読む
  • なぎさホテル
    伊集院静さんが亡くなって本当に悲しい。好き嫌いが激しく破天荒な様だが、文章にはあたたかみと品があった。なぎさホテルで過ごした7年間、I支配人はじめ何と多くの素敵な人々に支えられたことか。私も一ファンとして、あの時逗子の海を歩いてくれてありがとうと伝えたい。御冥福をお祈り申し上げます。
  • ミチクサ先生(下)
    夏目金之助は、英語教師として愛媛の松山で正岡子規とともに過ごし、次の赴任先・熊本で新婚生活を開始。英国留学中に、子規が病死。帰国後、高浜虚子の依頼で書く初めての小説「吾輩は猫である」が評判を呼び、作家・夏目漱石として国民的作家となるが・・・。
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10
    1.著者;伊集院氏は、小説家・作詞家。電通のCMディレクターになり、松任谷由実や松田聖子のツアー演出を手掛けました。その後、作家デビュー。「乳房」で吉川英治文学新人賞、「受け月」で直木賞、「機関車先生」で柴田錬三郎賞、「ごろごろ」で吉川英治文学賞を受賞。また、伊達歩の名で作詞家としても活躍。「愚か者...続きを読む
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11
    2021年2月から2022年3月まで、週刊現代に連載された随筆をまとめたもの。この本を読んでいる間に、著者体調不良による休筆のニュースが報じられた。世の中の出来事に対して、また自分の好意を寄せる人に対しても、容赦なく一刀両断にする文章は、読んでいて心地よい。体調回復して、また新たな随筆を読みたいと思...続きを読む
  • ミチクサ先生(上)
    夏目金之助と正岡子規の出逢いとその後の関係は、我々が思いもつかないような、深く鋭い関係であった。作者の伊集院さんの話づくりは素晴らしい。読みやすい、素敵な、作品です。
  • なぎさホテル
    序章の文章の美しさに惹かれて読み始める。
    放埒な著者が、周りの人々に支えられながら作家としての礎になるようなものをつくる物語。
    突然現れた若者が周りの人にこうも親切にしてもらえるものかと驚くが、著者にそうさせる魅力や危なっかしさがあったのかもしれないとも思う。
    静かに淡々としていて、一見無愛想な印象...続きを読む
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection
    共感を覚える箇所が多かったです。他人の心の内は本当に分からない、というのは私の実感(私から見てと、人が私を見ての両目から)です。
    これからも、それを前提に様々な可能性を考えながら人とは丁寧に接していきたいと思います。
  • ミチクサ先生(下)
    この小説は、夏目漱石の一生を書いたものだけど、あの夏目漱石を持ってして、最初からその人生がひらかれたものではなかったわけです。

     優秀な学生ではあり、エリート街道を走っていきますが、子供の頃はまわりから期待や愛情を注がれてきた子供ではなかったということ。優秀な学生となったからこそ、道がひらけたけれ...続きを読む
  • 旅行鞄のガラクタ
    伊集院さんが旅で手にしたガラクタの数々。
    ガラクタというと語弊がありますが、ちょっとした小さな旅の思い出。
    1年の3分の1を海外で過ごしていたなんて羨ましい。
    近寄りがたく気難しそうに感じるけれども、
    海外で知り合った方とはご家族とも親しくなったり、お墓参りにも出向くくらい親密に。

    昔、夏目雅子さ...続きを読む
  • 許す力 大人の流儀4
    久しぶりに読んだ伊集院さんの大人の流儀。こういう大人の話が最近胸を打つ。許せないものがない人間などこの世にいない。それを目の当たりにしたときにどうするか、そっとポケットにしまう、それだけでいい、なんてカッコよすぎる。それができる力なんだろうなぁ、つまるところ。
  • ミチクサ先生(下)
    いよいよこの下巻で夏目漱石が数々の作品群をどのようにして描き続けたのか、が分かる。
    文豪の作品をまだ一度も読んだことのない私に、漱石の作品を読みたいと思えるきっかけを与えてくれたことだけは間違い無い。
  • ミチクサ先生(上)
    新聞に連載されていた時から、まとめて読みたいと思っていたところ、文庫本が出たので夏休みに読んだ。

    夏目漱石と正岡子規。学生時代に育まれた友情は、長く影響を与えるものなのだ。そして、時代に仕事を残す人は、見合う他人を惹きつけるものなのだと思う。11年の作家生活の中で一作一作新境地を切り開いた夏目の畏...続きを読む
  • なぎさホテル
    桑田佳祐さんのファン、という理由で手にとった一冊。
    伊集院静氏の本は初めてですが、読み進めやすい文章と描写でスッと読めた。
    お酒と借金にまみれ苦悩する若かりしころ、「なぎさホテル」の支配人・スタッフに温かく迎えいれられた著者。
    素性のわからない者を住まわせるなんて、不思議な物語のようではあるが、昭和...続きを読む
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10
    このシリーズも10冊目。コロナ禍真っ只中の発刊だけあり、あらためて伊集院さんの信念を強く感じることができました。ご自身の闘病もあったからか、負けない思いと励ましのエッセイが多く、勇気をもらえました。

    『働かざる者食うべからず』
    父上の教えを体現し書き続ける氏を、すごいなぁと思っていました。
    自分は...続きを読む
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10
    そうか、伊集院さんくも膜下出血だったのか
    よく回復したな
    長生きしたノボも亡くなった
    人に対する見方も伊集院さん独特で
    面白い
    でも鹿児島の男は、彼が書いているタイプばかり
    ではない
    人の顔色ばかりみて、卑怯な輩も
    けっこういるよ