伊集院静のレビュー一覧

  • ミチクサ先生(上)
    登場人物が、生き生きと描かれ人間模様がとても面白かった。夏目漱石と正岡子規が親友であったこと、高浜虚子、河東碧梧桐、森鴎外、寺田寅彦など、著名な人物との関わりなど、知らないこと多くびっくりだった。

    夏目の兄の言葉が心に響いた。
    「一冊の本を読むことは、舟で海に漕ぎ出すようなもの  一頁一頁をめくる...続きを読む
  • ミチクサ先生(下)
    ノボさんのお母さんと妹、律さんに感動。
    先生の最期も凄かった。
    最後に載ってた年表で、あんなに沢山の作品をたった15年ほどの間に書いてたのを知って、そりゃ体壊すわ…ってなった
  • ミチクサ先生(上)
    ノボさんとの関係がすごく良い。
    学問をする、という事に凄く真剣で、これを高校生の時に読んだりしたら、思わず「私なんて大学に行く資格ない」って思ってしまっただろうな…
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上
    おすすめされて読んだほん。
    誰もが知るサントリーって、こういう始まり方だったんだと感じつつ、主人公の常に前を向く姿勢は私の考え方にも影響をくれた気がする。
  • 君のいた時間 大人の流儀Special
    私は犬派である。
    犬は買ったことないが買うなら絶対犬だ。


    作者の犬に対する考えに私もそうそう、頷いていた。
    犬でも人でも死ぬのは悲しい。
    あんなに元気だったのにいつしか階段の上り下りが難しくなり老いていく。人間もそうだ。
    少し自分の親を浮かべながら読んでしまった。

    何でもない日々がかけがえのな...続きを読む
  • 48 KNIGHTS(フォーティエイト・ナイツ)~もうひとつの忠臣蔵~
    実に上手い。
    話しは知ってる内容なのでワクワクドキドキ感は無いが、もう1人の忠臣が登場した事で重厚感が増す。
    抑えた筆致で実に心地よく頭に入ってゆく。
    こんなんもっと読みたいわ。
  • 君のいた時間 大人の流儀Special
    私は犬が大好きだ。でも、一度も飼ったことがない。こんなにも、犬と心を通い合わせることができた筆者が羨ましい。途中、感情移入して涙が溢れた。

    「私は犬が遠くを眺めている表情が好きである。どこか人間と同じ生きものに思える。哲学的なものも感じる。」この表現と共に、本の表紙も大変心に残り、気に入っている。
  • 君のいた時間 大人の流儀Special
    自分の愛犬が亡くなって11年経つが、まだふいに涙が出る時がある。そんな時の感情をこの本は、丁寧に書き表してくれていた。 『ふとした時に、そうか君はもういないのか。』『出逢えば必ず別れはやってくる。それでも出逢ったことが生きてきた証しであるならば、別れることも生きた証しなのであろう。』作者がバカ犬と愛...続きを読む
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11
    さすが、伊集院さん。

    日常生活の中に散らばっている些細なことの中に、
    生きる意味や強く生きる糧がある。

    混沌とする世の中で、
    大切なものを失い、お先真っ暗に思えても、
    そこに浸ってもよいし、
    また一歩踏み出しても良い。

    既に、もう一歩を踏み出している著者の
    気概が伝わる本。

    ぶれないなあ、読...続きを読む
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10
    ひとりをたのしむ、というより、人との繋がり方について言及されているように感じた。
    誰でもいつかは死ぬ。それを肌感で言語化して心に響くよう伝えることのできる作家だと思う。何度もこのシリーズを読み、泣いた。
    この本で、東北一のバカ犬(これは伊集院氏しか使ってはいけないワードです)ノボくんが亡くなってしま...続きを読む
  • 琥珀の夢 小説 鳥居信治郎 上
    サントリーの生みの親である鳥井信治郎の伝記であり、凡人ではなく、人より努力をし、人よりも行動力がある作品なのかなと感じた上巻だった。

    読んでいるうちに本に興味がない僕でもぐっと引き込まれ、優しい兄喜蔵という温かい家族に育まれた信治郎の人間力に魅せられてしまう作品かと思います。
  • いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection
    「いろいろあった人へ」というタイトルが気になり読み始め一気に最後まで読み切りました。後悔憤り情けなさ哀しみ慰め愛犬との想い出全てが溢れてきました。生きることにまたあるがままに向き合える思いにて出逢える本だと思いにます
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11
    いやはや、
    発売日に買ったにも関わらず、家庭の事情で本を読む時間が無かった。

    筆者がご病気でお倒れになり、復活後の著書。
    ニュースでご病気を聞いたとき、このシリーズも終わってしまうのか、と
    とても残念に思った。
    ところが、少年の頃より野球など運動をされ、その後銀座遊びなど豪快且つ男性が望む夢のよう...続きを読む
  • 女と男の絶妙な話。 悩むが花
    悩みがある人が、これを読むことでちょっと心が軽くなるということは大いにある本ですが、
    質問を読んで「自分ならどう答えるだろうか?」と考えながら読むのも面白いと思います。

    男女平等だと言われる日本社会で、「奥さんが強い家庭はうまくいく」とか、「女性は男性よりエライ」「大人の男の生き方」と性へのありか...続きを読む
  • 悩むが花
    数年前に一度読んだ時に、悩みが吹き飛んだ記憶があって、また読んでみました。

    8年前くらいに出版された本なので、時代も価値観もいろいろ変わったし、伊集院先生の発言もギリギリアウトな部分も気になりますが、やはり面白かったです。

    本の中では、しょうもない質問に先生がブチ切れたり、回答になってないものも...続きを読む
  • タダキ君、勉強してる?
    人生の折々において、大切なことを教え、学ばせてくれた師のお話し。感銘を受ける。笑い、涙が溢れていた。私の人生にも思い浮かべる方々がいることを教えていただけた。
  • もう一度、歩きだすために 大人の流儀11
    2022/03/31リクエスト 2

    二度と会えない人がいる。
    もう取り戻せないときがある。
    だがそれでいい。
    人は哀しみを積み重ね、今日という日を生きていく。

    近しい人、近しい友の死は、あとになって切ないほど自分の身に迫ってくるものだ。
    沈黙が切ない。そのときはへこたれてもいい。
    それでもともか...続きを読む
  • いねむり先生
    本書の題名の「いねむり先生」とは、色川武大(阿佐田哲也)のことである。妻である夏目雅子を亡くした主人公である伊集院静は、自暴自棄的な生活を送っていた。その時に知人から紹介されたのが、「いねむり先生」である色川武大だ。先生との付き合いを通じて、伊集院静立ち直ってゆく。
    小説は、伊集院静が妻を亡くして2...続きを読む
  • 誰かを幸せにするために 大人の流儀8
    初めて伊集院静さんの本をきちんと読みました。
    自分も馴染みがある仙台の事も書いてあって、勝手に親近感を持ってしまいました。

    「独りで歩ける心身」
    「他人に迷惑をかけない」
    「己一人のために生きない」

    自分の子どもにも教えていきたい事だなと感じました。
  • ひとりをたのしむ 大人の流儀10
    この作家の小説は読んだことがない。
    小説を読んでから、このエッセイ集を読むと、また違って見えるものがあるのだろうな。
    忠臣蔵を題材にした作品を読んでみよう。