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一人で生きることを自覚せよ、と言っても、そう簡単にできるものではない。泣く雨の夕暮れも、一人で膝をかかえて星を見上げる夜半もあるであろう。孤独というものには、やるせなさがどこかに隠れている。なのに一人で生きようとしている人には、家族、兄弟姉妹、仲間、同僚、友と日々、逢ったり、連絡を取り合って、普通に生きている人たちには、ないものがある。あの潔さに似たものは何なのだろうか? ひとりで生きることは、一見淋しいものに思えるが、実は美しい人間の姿であるのかもしれない。――伊集院静シリーズ累計195万部超の大ベストセラー第9弾。
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Posted by ブクログ
伊集院 静氏の書に何故 僕は引き込まれるのだろう。それは、優しさ、男らしさ、生き抜く厳しさを与えてくれるからであろう。
本書でも、至る所でそれを感じさせてくれる。
・勘違いとほうまん傲慢は、その人の成長をたちまち止まらせる。
・近しい人の死の意味は、残った人が幸せに生きる以外何もない。
・不安を解消するために(中略)一番イケナイのは、やろうとしていることを放り出すことである。
・生きる実践とは、生きているという真剣な現場である。
・・・これだけで、僕には相当なパワーを与えてくれるのである。
先月1月に病に倒れ 闘病中と思われる著者がまた強く戻ってくることを祈るばかりだ。
Posted by ブクログ
2019年初版。昨年、著者が亡くなられたのをキッカケに大人の流儀を読んでいます。9作目です。連載エッセイをまとめていますので、当然重複する部分も多々あります。ただ、ブレることなく自身の思う事を忖度なく書かれています。私より少し年長の著者のその姿勢が羨ましく思っています。このシリーズの魅力はタイトルです。残りの人生が小説ならば最終章に入っているであろう私にとって、何となく心に引っかかるタイトルたちです。内容としては若くして亡くした弟・前妻に関しての後悔や愛、男らしいの一言では尽くせない父・愛情深い母・そして家人・犬たちのことが綴られています。先日の送る会の報道を見て著者の交友関係の深さを実感しました。
Posted by ブクログ
そういうもんだ タイトルの「ひとりで生きる」に心動かされて手に取った。けれどこのタイトルに触れているのは、最初の第一章の一部だけ。少し思惑と違った。
「一人で生きてるように見える人は、凛として見える。」それはそうだろうが、だから本人が幸せなのかどうかは別問題ではないか?まあ、ただ一人で生きて行く後押しにはなる言葉かも知れない。
全体を通しては著者の何気ない日常のエッセイという感じだが、著者の性格や考え方が良く分かって面白い。信念があり頑固ではあり、言葉は粗暴だが、優しい気持ちも持ち合わせている人柄が垣間見られる。特に飼い犬への愛情は特筆もの。
「そいうもんだ」は良く出てくるフレーズだが、そう言われると、何となく不思議に納得し、安心してしまう。
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小説・文芸
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