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Posted by ブクログ 2024年03月17日
実は今興味があって『徒然草』を細々と読んでいるのだが、その作者である兼好法師について知っておこうと思い買った本。
しかし読んでみて仰天した。いつかのニュースか何かで、今の教科書では「吉田兼好」は使わずに「兼好法師」になっている、と見聞きしたのはうっすらと覚えていたんだけど、その理由はこれだったのか。...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月27日
「〇〇は捏造だった」とか「通説は間違いだらけ」という類の言説は、たいてい学問的な論証の手続きを踏まえていない場合が多く要注意だが、兼好(吉田兼好、卜部兼好)の出自・経歴に関する通説を全否定し、後世の吉田家による捏造を明らかにする本書に関しては、史料批判の方法に瑕疵はなく、研究史を完全に刷新する画期...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月15日
兼好法師という人物が、実際にはどんな人だったのか。徒然草や歌集や手紙などから、その実相を現すように書かれています。また、帯にありますように、「吉田兼好」という名前で呼ばれるように何故なったのか。その真実も知ることができて、面白く読ませていただきました。肉親との手紙のやり取りから見えてくる社会的な立場...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月08日
兼好法師なのか吉田兼好なのか、はたまた卜部兼好なのか、中学生のときから、わかったつもりになってスルーしていた問題であって、今頃このようなテーマが研究書になるのかと驚いた。あらためて、わかったつもりになってそのままになっている問題は多くあるのだなと実感した。私にとっては中世の時代じたいがあまり頭に入っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月20日
兼好にまつわる伝記的事実を見なおし、新たな兼好像を提示している本です。
兼好の名前が広く知られるようになったのは正徹の証言以来のことであり、風巻景次郎による研究もこの証言に依拠しています。しかし著者は、兼好が久我か徳大寺の諸大夫であったという証言には根拠が乏しいとしてこれをしりぞけ、一方で風巻が採...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月28日
「徒然草」の作者である兼好法師の出自や経歴を丹念に追った労作。
兼好法師に関する後世の文献には頼らず、同時代の信頼できる史料等から兼好法師の姿を明らかにしていく。
その結果、吉田家を出自としたという通説までも真っ向から否定する。後世になって、吉田家が自らの家系に有名人である兼好を意図的に組み込んだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月07日
<目次>
第1章 兼好法師とは誰か
第2章 無位無官の「四郎太郎」~鎌倉の兼好
第3章 出家、土地売買、歌壇デビュー~都の兼好Ⅰ
第4章 内裏を覗く遁世者~都の兼好Ⅱ
第5章 貴顕と交わる右筆~南北朝内乱期の兼好
第6章 破天荒な家集、晩年の妄執~歌壇の兼好
第7章 徒然草と「吉田兼好...続きを読む
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