高坂正堯の一覧
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ユーザーレビュー
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もともと学生時代の25年以上前に読んだ本。いまの日本人への警句ともいえる言葉が多く並んでいる。必読の書だと思います。
Posted by ブクログ
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1966年に書かれた国際政治についての入門的書籍
平易なことばで冷戦下における軍備のありようと
平和の実現へのとるべき方策が解説されている
2度の大戦を経て勢力均衡から自由貿易という形に
理想の平和は移行したが
自由貿易という概念が隅々まで行き渡ることで
自動的に平和が達成されるわけではないことは
...続きを読む本書が書かれ半世紀を経て
いよいよ庶民にも明らかになっている
どこの誰もが同等の情報を得られるようになっても
経済と民族の制約から諸国民が自由であることは
かぎりなく難しい
現在の全ての軍事的な戦いの原因は
あるいは企業単位の枠組みを超えた争いのすべては
無能な責任者や宗教や経済的利益のせいなのだろうか
核による抑止力は前提として
国際社会からの孤立だけが
国際政治における互いの利益均衡のための手段なのか
全体利益の最大化のため
どこまで自分自身の少なくない損害に目をつぶるか
お上の判断にふんいきで乗るのでなく
無名のいち庶民であっても目先の正義にとらわれず
よりよき「正しい」判断をかさねること
まず「正しさ」について判断しようとすることが
遠大な道の先に軍事的争いのない状態という
おおむね全員の理想とする目標に近づくこととなる
Posted by ブクログ
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高坂正堯 「 文明が衰亡するとき 」 ローマ、ヴェネツィア、アメリカの衰亡論。歴史の捉え方、成功者の保守性、衰亡の不可避性、衰亡する文明国家の生き方 などを論述。
良書
ローマ帝国=巨大帝国、美徳、大衆、増税
*モンテスキュー 共和制→専制政治=ローマ衰亡の始まり
*専制政治=皇帝の専制と民衆の
...続きを読む愚民化
セネカ 「生きることは戦うことである」
権力と富を享受しうるようになったローマで、敢えて そこから逃避せず、その奴隷にならないように 誘惑と戦う
「税は 一定以上になると、その使われる目的が 良いものであろうと〜反抗を招き、税をのがれるため工夫を生み出そうとする」
ギボンの歴史観=文明は衰亡を避けられない
平和は富を生む→富は驕りを生む→驕りは怒りを生み、戦争を生む→戦争は貧困を生む→貧困は謙虚を生み、謙虚さが平和を生む
衰亡が避けられない文明の生き方
「だからと言って 投げやりにならず、その都度 目の前の問題に立ち向かうこと」
ヴェネツィア=最小面積、最少人口の最強通商国家
*複式簿記=人の行動を協同化する知恵
*安全保障費と社会保障費の増大→経済活力が減退
*合理主義→教条主義へ
アメリカ
*大衆民衆主義=福祉国家→モノ取り主義→高い税金と政府規制
*銀行のように行動する会社=投資の利潤(回収) →客観的な分析→現場の経験から得られる洞察力を無視
「アメリカは 国家でなく、国土でもなく、信条である」
「文明の便宜を享受しながら、それを非難する偽善者が現れる傾向は 文明の衰退の始まりを示すひとつ」
Posted by ブクログ
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「国際政治論」の参考文献。
1966年の初版発行から52年を経た今も、大学で参考文献に指定される名著。
Posted by ブクログ
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久しぶりにまともな歴史分析の本を読んだ。世界や日本の歴史が、結局は今までの人類のどこかで起こったことのアナロジーでしかないということがよくわかった。ただし、どのイベントのアナロジーであるかということは、結局はある程度の時間が経った後でないとわからないので、すぐに歴史が役立つかとなると少々疑問な気がす
...続きを読むる。いずれにしても著者の歴史に対する知識の深さに感銘した。
Posted by ブクログ
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