フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ

968円 (税込)

4pt

一九六〇年代初め、サルトルの実存主義に代わり、西洋近代を自己批判的に解明する構造主義が世界を席捲した。レヴィ=ストロースをはじめ、ラカン、バルト、アルチュセールの活躍。六八年の五月革命と前後するフーコー、ドゥルーズ=ガタリ、デリダによるポスト構造主義への展開。さらには九〇年代の管理社会論と脱構築の政治化へ。構造主義の成立から巨匠たち亡き後の現在までを一望する、ダイナミックな思想史の試み。

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フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月02日

    著者は、フランスだけでなく、ドイツ、英米系の哲学史も研究されているようで、そのこともあってか、陽に示していたように、距離をとって書くという姿勢をとるとあったが、その点においては成功していたと思う。

    所謂、ポストモダンの三人衆、フーコー、デリダ、ドゥルーズは、日米で流行っていた頃には、本家フランスで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月07日

    面白かった。
    『ポスト・モダンの条件』が、構造主義/ポスト構造主義の否定の書である事を新たに知る。
    ポスト構造主義以降に1章割かれているのは貴重。

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    Posted by ブクログ 2023年09月29日

    評価できるほど知識があるわけではないのですが、史とつくだけあり時代背景やこれまでの思想の流れの位置付けという場所に重きを置いている騙りであった気がします。
    内容の深掘りよりは時代の要請の中で成し遂げられなかったことについてが印象に残る文章の流れになっている気がします。
    個人的には今後学ぶまでは保留で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月29日

    サルトル以降のフランス哲学の主要人物が紹介され、その思想のエッセンスが解説された本。難解な表現が「分からない」ことに悩み、なんとか「分からねば」と思っていたので、表現の分からなさこそに意味があるとしれました。

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    Posted by ブクログ 2022年02月07日

    終盤飽きたけどおもしろかった

    時代時代の思想が、世界をみる"眼鏡"に例えられてて、だから個々への相性がもちろん存在する、みたいなこと言われててけっこうしっくりきた

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    Posted by ブクログ 2017年05月17日

    自史的には10代後半の1977年以降から読み始めた現代思想の正統なる系譜がわかる一冊ではある。何度か読み返す前提でまずは読み終えた。これからこの書が染みてくるかどうかはまだわからない。

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    Posted by ブクログ 2018年11月30日

    フランスの哲学はかなり前に終わったと言われていたが…その後が気になっていた.その通史をさらっと書いていて参考になる.

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    Posted by ブクログ 2016年04月19日

    個々の思想家は、様々な場所でその独自な概念の一端に触れていたが、その関係と共通の問題意識、記述スタイル、時代背景に本書では深く切り込まれていて、知的に面白く読みきった。

    確かに今から20年ほど前、フランス現代思想は熱狂的なブームだった。今だからこそ、歴史的評価もふまえ、正当に学べる新書だろう。

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    Posted by ブクログ 2015年02月10日

     思想史とは言いつつも実際には構造主義以降の哲学のダイジェスト。フランス思想界の中心人物に絞った解説であるため概要を眺めることができる。

     構造主義は元々、民俗学や心理学の説明のための道具であったが、「構造」の意味合いが変わり、さらにそれを使うこと事態が目的化したことが分かりにくさの原因であるよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月04日

    構造主義、ポスト構造主義を中心とした戦後フランス思想史のガイドブック。思想家たちの関係が比較的よくわかるように紹介されていて、この手の入門書の中ではとても参考になりました。この先、どう読み込んでいくかが、また問題ですが・・・ お勧めです。

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