孔子伝

孔子伝

984円 (税込)

4pt

理想を追って、挫折と漂泊のうちに生きた孔子。中国の偉大な哲人の残した言行は、『論語』として現在も全世界に生き続ける。史実と後世の恣意的粉飾を峻別し、その思想に肉薄する、画期的孔子伝。 367ページ

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孔子伝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年01月31日

    ここ数年、「学習する組織」との関連性みたいなところから、「論語」関連の本をときどき読んでいるのだが、これは「孔子」像をかなり根源的なところから転倒してしまうすごい本。

    「孟子」をよんだときの印象で、この人(孟子)は、なんだか、政治経済の政策コンサル会社のシニア・パートナーみたいだなというのがあった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月22日

    素晴らしい研究者がいらっしゃったんだな。
    孔子がどのように生きたのか、彼の思想がどのように受け継がれていったのかについて述べられている。ソクラテスやイエスを比較の対象にしているところもあり、中国学者ながら西洋の思想にも詳しいよう。郭沫若という中国人もこの本を通して初めて知った。
    巫祝集団から儒教が、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月26日

    漢字の生い立ちに立ち返って論語を読むと、新しい世界が見えてきます。白川静先生のこの本は、論語だけでなく、論語とそれに連なる経書、曽子、孟子、荀子、荘子と儒家の成立過程もよくわかります。これまで、四書五経といえば、論語、大学、中庸、孟子と薄っぺらい知識でしたが、この本を読んで、それらの関係がよくわかり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月28日

    孔子を「聖人」としてではなく「歴史的な人格」として捉えなお
    そうとする書物。
    作者・白川静の研究業績についてはもはや贅言を要さない
    だろう。
    多くの資料を引用することによって、孔子の人となりを現代に
    蘇らせることに成功している。
    孔子の生涯を知りたい方は、まず本書に目を通すべきだと考
    える。

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    Posted by ブクログ 2020年06月05日

    白川静 「孔子伝」 

    聖人というより人間孔子という感じの評伝。史記を批判したり、孔子の巫女の子説を展開したり、始めは過激に感じたが、固定的な孔子像ではなく、時代によって 異なる孔子像を作ることで、孔子の生き方から普遍性を抽出しようとしている。


    孔子像
    *巫女の子〜孔子の人間性の原点
    *挫折と亡...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月18日

    個人的な話。中学入学のとき、幼馴染で1年先輩のAさんがyuuちゃん、僕のクラブへおいでよ、というので入部した。何と校長先生の元、論語を読むクラブ。毎週1回だったけれど、論語って読みやすくて、記憶に残るんですよね。

    白川先生の孔子論。期待に違わず。
    儒教は坐祝を母体としている。孔子は学を好んだが、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月22日

    諸星大二郎「孔子暗黒伝」の元ネタ。
    白川先生の孔子の伝記。
    白川先生ならではのアプローチ、漢字から孔子の出自や教えを推理していく展開はスリリング。
    諸子百家との比較もコンパクトで良い。特に墨家との類似点・相違点は興味深い。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年12月29日

    『論語』の名を知らない人はまずいないと思いますが、きちんと全
    文を読んだことがある人になると、それほど多くはないかもしれま
    せんね。かくいう私もその一人です。どうにも堅苦しい印象があっ
    て、どうしても読む気にならなかったのです。

    しかし、そんな印象を一変させてくれる一冊が、今週おすすめする
    白川静...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年06月08日

    とてもおもしろい。碩学の著者の見解を批判するだけの見識は私にはないが、非常に説得力のある孔子像が展開される。儒が巫儒であり呪であることは、この本を元ネタにした諸星大二郎の「孔子暗黒伝」、酒見賢一の「陋巷に在り」で奔放に展開されたが、著者の分析と数々の根拠の提示には自然に納得させられる。単純な孔子伝で...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2014年11月28日

    読んでいるのは、中公文庫ワイド版。
    孔子の生涯について、驚くべき異説をとなえた逸書。『呪の思想』でだいたい説かれてあったことを繰り返してあるので読み飛ばしやすかった。欲をいえば、もうすこし図版があればよかったかな。

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