無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
著者自身の立場から、さまざまな漢字の成り立ちについて解説するとともに、著者の漢字研究の基本的な考えかたを論じている本です。
本書はもともと中公新書の一冊として刊行された本で、著者の本のなかでは一般の読者にも比較的読みやすいものとなっています。ただし、おなじく新書で刊行されている『漢字―生い立ちとその背景』(1970年、岩波新書)が、漢字の成り立ちについて多くの具体例をあげてわかりやすく解説されているのにくらべると、本書ではもうすこし深い内容にまで立ち入って、著者の漢字研究の大きな枠組みを説明しているように感じられます。
また、著者とは異なる観点から、漢字の成り立ちについての研究をおこなっている藤堂明保の立場に対する批判が述べられていることも注目されます。著者は、章炳麟の語源説が、音韻の変化についての根拠のあいまいな解釈にもとづいていることを批判し、藤堂の『漢字語源辞典』(1965年、学燈社)の解釈にもおなじ問題が引き継がれていると述べています。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。