久保田哲の作品一覧

「久保田哲」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 帝国議会―西洋の衝撃から誕生までの格闘
    書いた人の苦労が偲ばれる一冊である。
    内容は近年の中公の維新ものと同様、幕末動向から明治のある一点までを追う記述で構成されるが、その他のものよりも議会・公議というテーマで貫徹して描けているという印象。そのため、筋が追いやすく、事実が把握しやすいため、率直に勉強になる。
    加えて、ところどころに、現代議...続きを読む
  • 明治十四年の政変(インターナショナル新書)
    明治10年代の状況は刻々と変化する
    数多くの機構改革を繰り返し、多くの利益、不利益に一喜一憂する国民により、湧き上がる不穏な空気が醸成されている
    陰謀論が好きな作家であれば幾通りの物語をドラマチックに紡ぎだせる

    大久保・木戸亡き時代、政治決断力に欠ける政府は、民衆の憑きあげる不満に耐えかねる累卵の...続きを読む
  • 帝国議会―西洋の衝撃から誕生までの格闘
     帝国議会そのものは日本史の中においてマイナーな部類に入ると思う。どうしても伊藤博文といった人物や事件に目を奪われる。しかし、その伊藤博文をはじめとした幕末・明治期の人々の求め続けたものこそが「公儀」であり、その結晶こそが「帝国議会」。
     幕府老中・阿部正弘が広く諸大名に意見を求めた事が源流の一つだ...続きを読む
  • 明治十四年の政変(インターナショナル新書)
    明治十四年の政変。

    1881年に起きた、大隈重信を追放する一連の政変である。財務卿として、実力を保有した大隈が追放された政変にも関わらず、高校の日本史の教科書にはごく僅かな記載にとどまっている。

    この政変は実に奇妙で、難しい。

    明治六年の政変のような熱さがないからなのか。

    こういった不可思議...続きを読む
  • 帝国議会―西洋の衝撃から誕生までの格闘
    幕末維新期を席巻した「公議」という理念の延長線上にあるものとして帝国議会の開設史を描く。従来、在野の自由民権運動の側からの議会開設史が多かったが、本書の視点は、どちらかというと、明治政府の側である。公議所、集議院、左院、元老院といった「公議」を実現するための政府の模索を丁寧に振り返っている。
    ないも...続きを読む

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