明治十四年の政変(インターナショナル新書)

明治十四年の政変(インターナショナル新書)

913円 (税込)

4pt

3.8

明治11(1878)年、大久保利通が暗殺され、日本の舵取りは突如、次の世代――大隈重信、伊藤博文、井上馨、黒田清隆らに託された。彼らに託されたのは議会開設、憲法制定、貨幣制度など、「国のかたち」を作るという難問である。しかし、さまざまな思惑が絡み合い、政権内に不協和音が生じ、「明治十四年の政変」へと発展していく。大隈と福沢諭吉はつながっていた? マスコミに情報をリークしたのは誰か? 黒田がなぜ政権内にとどまれたのか? 五代友厚は官有物が欲しかった? 政変の黒幕は誰なのか? 政変が近代日本に与えたものとは? 「複雑怪奇」と呼ばれる政変にまつわる“さまざまな謎”を、気鋭の政治史学者が鮮やかに読み解く!

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明治十四年の政変(インターナショナル新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    明治十四年の政変。

    1881年に起きた、大隈重信を追放する一連の政変である。財務卿として、実力を保有した大隈が追放された政変にも関わらず、高校の日本史の教科書にはごく僅かな記載にとどまっている。

    この政変は実に奇妙で、難しい。

    明治六年の政変のような熱さがないからなのか。

    こういった不可思議

    0
    2021年08月10日

    Posted by ブクログ

    開拓使官有物払下げ事件から発した大隈重信の追放と明治政府の変革。数年の話ではあるが、激動の時代のそれぞれの人物の動きが詳細に記された約250頁。払い下げ自体の問題は大きくなかったはずだが、薩長と宮中、財政の方針、国会や憲法制定の是非や時期などの課題、新聞など世間の盛り上がりにより、せざるを得ない形で

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    明治10年代の状況は刻々と変化する
    数多くの機構改革を繰り返し、多くの利益、不利益に一喜一憂する国民により、湧き上がる不穏な空気が醸成されている
    陰謀論が好きな作家であれば幾通りの物語をドラマチックに紡ぎだせる

    大久保・木戸亡き時代、政治決断力に欠ける政府は、民衆の憑きあげる不満に耐えかねる累卵の

    0
    2021年06月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大隈重信が政府を去り,伊藤博文が地位を盤石なものとしたうえで初代総理に就任し,憲法の公布・議会の開設に中心的役割を果たすようになった過程を詳細に考察する.
    大隈はスケープゴートにされて政府を追われるのだが,結局その後に2度も総理大臣を務めることになったのは,また別の話.
    なお,わが国の私学蔑視もこの

    0
    2021年07月01日

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