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  • 老いのレッスン
    4.8
    1巻1,760円 (税込)
    【人間への深い洞察から導いた、初の「老い論」】 少子化・人口減する日本、カオス化する世界、長寿化による生き方の変化―― 先行きの見えない現代において、心穏やかに生きるための12のレッスン もくじ まえがき 1「老い」を忌み嫌う時代に  Q.老いることは悪いことなのでしょうか……?  老いて、「あまりよけいなことをしない人間」になった など 2 長持ちする身体のつかい方  Q.老いると体はどう変化するのでしょうか……?  死んだはずがまだ生きている など 3 親の老いとの向き合い方  Q.老いる祖母に対して、後ろめたさがあります……  親の死に方を想像する など 4 死について考えることは生を豊かにする  Q.「供養」とは何なのか、よく分かりません……  なぜ墓参りをするのか など 5 人生は思い通りにいかないけれど  Q.人生に行き詰まった時、どうしたらよいのでしょうか……  「疑似的老人になる」という教養 など 6 人を育てる、たった一つの大切なこと  Q.年下への接し方が分かりません……  答えはシンプル「親切にする」 など 7 「ほんとうの友だち」とはなにか  Q.友だちと疎遠になり、さみしいです……  友情が語られない時代 など 8 いい人間関係のつくり方  Q.どうすれば、長く続く人間関係を築けるのでしょうか……?  大人になっても友だちはつくれる など 9 「天職」の見つけ方  Q.いまの仕事を続けていてよいかわかりません……  内定をもらって迷う学生 など 10 いまの時代に「結婚」は必要か  Q.「結婚」に意味を見出せません……  結婚は幸福になるためにするものではない など 11 子育て困難な時代で、子を持つこと  Q.子を持つことが不安です……  人類が経験したことのない、少子化・人口減 など 12 「死」という難問  Q.いずれ死ぬという現実にむなしくなります……  いずれ死ぬけれど、今ではない など あとがき
  • 竹富島に移住して見つけた人生で大切なこと
    3.0
    65歳、島に家を建てて、暮らしはじめました 伝統家屋の家に住むということ、祭り、食、人々との交わり。 光と祈りあふれる島での日々を綴った八重山日記 著者は勤めていた大学を定年前に退職し竹富島に移住、赤瓦で平屋造りという伝統家屋の家を建て、65歳にして初めての一人暮らしを始めます。 人口330人、娯楽施設はもちろん、買い物ができる店もない「不便」な島。ですが、年間25もの祭事・行事がある島での暮らしは、つねに神様とともにあり、島の人たちとの深い人間関係にも守られています。 伝統家屋の家に暮らすということ、祭り、食、人々との交わり……。島で暮らすことの喜びとともに目覚め、喜びのうちに眠りに就く、移住最初の1年を綴りました。写真多数。
  • 博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー
    4.7
    この論文が、わたしを変えた、世界を変えた。 論文のすごさ、面白さを、日本を代表する研究者が熱量高く語る。 宇宙、人体、植物、恐竜、土、火山などなど──さまざまなジャンルの最前線で活躍する19名の研究者たちが「偏愛する」論文について、思い入れたっぷりに語り尽くす科学アンソロジー。 現在の学説の基礎を作った論文、学生時代に出会った宝物のような論文、専門家以外にもその楽しさをぜひ伝えたい論文、ニッチだけれどもこだわりのポイントがすごい論文、論文が持つ功罪を噛みしめた論文など、語られる論文を通して科学という営みの本質が見えてくる。 とっつきにくく見える科学論文は、実はこんなにも面白い! それぞれの論文のすごいポイント、どう読んで何を得たかなど、一流の科学者たちが教えてくれる。論文を書く人も、読む人も、論文を読んだことがない人も、科学を愛するすべての人に。 「もう話したいことが止まらぬ」 「まさに、人間の欲求に応えている仕事と言える」 「この論文よりすごい論文を読んだこともない」 「地味な論文は、しかし挑戦的だった」 「あーこれたぶんアカンやつや」 「ゴリゴリの力業に圧倒された」 「ヒトの常識的思考パターンを凌駕できる科学者が存在する」 ――本文より
  • こわいもの知らずの病理学講義
    3.9
    1巻1,628円 (税込)
    ひとは一生の間、一度も病気にならないことはありえません。ひとは必ず病気になって、死ぬんです。だとすれば、病気の成り立ちをよく知って、病気とぼちぼちつきあって生きるほうがいい。書評サイト「HONZ」でもおなじみ、大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃんやおばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。脱線に次ぐ脱線。しょうもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、知的エンターテインメント。
  • 朝からロック
    3.6
    人気バンド・ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカルの著者は、音楽家として社会の問題に向き合い続けている。その思い、音楽を届ける喜び・苦悩、日常の出来事、心に残った言葉、生前交流のあった坂本龍一氏のことなどを、研ぎ澄まされた感覚でつづった一冊。
  • もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典
    4.1
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医師・岩田健太郎氏による「メディカル朝日」での好評連載を単行本化。時に医学的見地から真面目に、時には独特の文体でわかりやすく、面白く感染症をひもとく。イラストは、累計発行部数450万部のマンガ『もやしもん』の作者・石川雅之氏。描き下ろしマンガも収録。
  • 呪いの時代
    3.9
    政治家の失言、ネット上の罵詈雑言、就活や婚活の壁……他人を呪うことは、自らを呪うこと。「ほんとうの私」なんてどこを探してもいない。ぱっとしない「自分」だけど、そろそろ受け容れて、もっと自分を愛そう。そして、他人にも祝福の言葉を贈ろう。時代に蔓延する「呪い」を解く智恵を語る、ウチダタツル的・新“贈与論”。

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  • そのうちなんとかなるだろう(マガジンハウス新書)
    -
    1巻1,210円 (税込)
    直感に従って生きればいい―― 諦めず我慢しない思想家の痛快すぎる半生記 ウチダ流“生きるヒント”!! 「私の履歴書」というのはふつう功成り名遂げた人が往時を回顧して書くもので、僕みたいな若造が書くものじゃないとずっと思っていましたが、気が付けばとうに古希を超えて、もうすぐ後期高齢者です。3年前に右膝の人工関節手術をし、去年はすい臓がんの手術をしました、身体のあちこちが「そろそろ耐用年数来てます」とアラームを鳴らして、「おしまい」へのカウントダウンがもう始まっています。たしかに今のうちに書いておかないと、もう少しすると「昔のことは全部忘れちゃった」ということにもなりかねません。現に、この本は出たのが6年前、素材はそれよりさらに前の別の媒体で行ったロングインタビューですので、そこで「思い出されていること」の中に今の僕は思い出すことができないことがいくつも含まれています。ほんとに。――「まえがき」より一部抜粋 直感だけに従い、無理して決断しない…… 同調圧力が強いこの国で、「ありのままに生きていく勇気」をもらえる一冊! <項目> ★ いじめが原因で不登校 ★ ビートルズに夢中 ★ 計画的に家出 ★ 大検のために猛勉強 ★ 駒場寮というアナーキー空間 ★ 生涯の師との出会い ★ 翻訳会社でアルバイト ★ 32校の教員公募に落ちる ★ 12年間の父子家庭と ★ やりたくないことはやらないほうがいい……etc. ※ロングセラーの単行本が、「まえがき」&「巻末コラム」等を追加して新書版にアップグレード!
  • 人新世の「資本論」
    4.1
    【『新書大賞2021』第1位!大賞受賞作!!】人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。 【各界が絶賛!】■松岡正剛氏(編集工学研究所所長) 気候、マルクス、人新世。 これらを横断する経済思想が、ついに出現したね。日本はそんな才能を待っていた! ■白井聡氏(政治学者) 「マルクスへ帰れ」と人は言う。だがマルクスからどこへ行く? 斎藤幸平は、その答えに誰よりも早くたどり着いた。 理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。 ■坂本龍一氏(音楽家) 気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら? ■水野和夫氏(経済学者) 資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。
  • 新型コロナウイルスの真実
    4.3
    感染症専門医の第一人者が 語る感染不安への処方箋 ダイヤモンド・プリンセスに なぜ私は乗船し、追い出されたのか 動画公開に至るまでの顛末 本書は、新型コロナウイルスの正体と感染対策を これ以上なく分かりやすく解説した決定版です。 感染症パンデミックとなったいま、世界中の人々が 過剰にパニックを引き起こすメカニズムまでをも理解できます。 そんなとき、組織はどうあるべきか、個人はどう判断し行動すべきか。 「危機の時代を生きる」ための指針に満ちています。 【目次】 第一章 「コロナウイルス」って何ですか 第二章 あなたができる感染症対策のイロハ 第三章 ダイヤモンド・プリンセスで起こっていたこと 第四章 新型コロナウイルスで日本社会は変わるか 第五章 どんな感染症にも向き合える心構えとは 【自分と家族を守る感染症対策の鉄則】 ◎新型コロナウイルスは空気感染するの ◎このウイルスがタチが悪いとはどういうこと ◎手洗いやうがいで本当に感染は防げるの ◎感染対策にマスクは効果ないって本当 ◎若者がウイルスを拡げているの ◎満員電車には乗らないほうがいいの ◎PCR検査で正しい結果がでるのは6割!? ◎なぜ世界中でパニックになってしまったの ◎なぜ医療崩壊してしまう国が出てきたの ◎感染症パンデミックは本当に収束するの
  • 反知性主義者の肖像
    NEW
    -
    〈本書は、単行本『コロナ後の世界』(2021年 文藝春秋刊)を文庫化にあたり改題したものです。〉 「生きている気」がしなくなる国で 陰謀論、他者への悪意、排外主義……社会の病毒をえぐり再生への道筋を示す処方箋。文庫化企画として森本あんりさんとの対談を掲載。 なぜ日本は”生きている気”がしない国になったのか。「自分は正義を執行している」と信じる人は時にとてつもなく残酷になれる。尖った言葉が蔓延する社会で「親切」であることの意味を問う言葉の処方箋。『コロナ後の世界』を改題し、文庫化特別企画として『反知性主義』『不寛容論』の著者、森本あんりさんとの対談を収録。 単行本 『コロナ後の世界』2021年12月 文藝春秋刊 文庫版 2025年12月 文春文庫刊 ※文庫化にあたり改題 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • イスラームから見た西洋哲学
    3.6
    キリスト教を中心とした西洋哲学がイスラームの世界ではどのように解釈されてきたのか、それがイスラームの哲学にどう影響を及ぼしてきたのかを、イスラーム法学者がわかりやすく解説。
  • 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
    4.0
    あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じとってほしい ――永田和宏「はじめに」より 細胞生物学者にして、歌人としても著名な永田和宏・京都産業大教授から、あこがれの対象を持っていない若い世代へおくるメッセージ。 各界を代表する人物の講演と、永田氏との対談を収録。 「あんなに偉い人でも自分と同じ失敗や挫折を経験してきたのかと、また将来への不安や焦りもあったのかと、その場で驚き、感じとってほしい。それはそのまま、自分の将来にひとつの可能性を開くことになるはずである。ひょっとしたら自分だってと思えるということは、それに向かって努力してみようかと思うことでもあろう。初めから圏外のものとして除外するのではなく、ひょっとしたらと思えることだけでも、その若さに可能性を付与することになるはずである」 ◆目次◆ 第1章 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長) 「失敗しても、夢中になれることを追いかけて」 【対談】環境を変える、自分が変わる 第2章 羽生善治(将棋棋士) 「挑戦する勇気」 【対談】“あいまいさ”から生まれるもの 第3章 是枝裕和(映画監督) 「映画を撮りながら考えたこと」 【対談】先入観が崩れるとき、世界を発見する 第4章 山極壽一(京都大学総長、霊長類学者) 「挫折から次のステップが開ける」 【対談】おもろいこと、やろうじゃないか
  • 天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)
    3.8
    資本主義は、民主主義は、日本社会は、 どう“変調”していくのか――? 予測不可能な時代を生き抜くヒントを 「最先端の知性」がはじめて明かす! 本書では、世界が認めた4人の若き天才が、 「これからの世界と日本はどうなっていくのか」 という問いに“最先端の知見”を元に答えています。 本書に登場する天才たちはみな、 卓越した思考の持ち主であると同時に 優れた実践者でもあります。 彼らの「未来予測図」には、 ビジネスや人生の見え方が 一変するヒントに溢れています。 <本書の内容> 斎藤幸平『資本主義から脱成長コミュニズムへ』 ・「限界」を迎える資本主義 ・ソ連の問題点 ・「科学技術がすべてを解決する」という幻想 ・「脱成長」から始まる未来 ・世界を救うマルクスの「コミュニズム」 ・「人新世の危機」を乗り越える 小島武仁『世界の歪みを正すマッチング理論』 ・社会問題を「疑似市場」で解決する ・「ミスマッチ」をなくし「満足度」を高める ・「最高の人事制度」もデザインできる ・「GLAY」から研究者の道へ ・日本の未来は「意外と悪くない」 内田舞『withコロナ時代の「心の守り方」』 ・「社会正義」としての小児精神科医 ・ネガティブな感情を書き替える「再評価」 ・コロナ禍で「心のバランス」を崩す子どもたち ・アメリカ社会の「キャリア」と「育児」 ・事実を“そのまま受け入れる”思考法 成田悠輔『「わけがわからない人間」が輝く時代』 ・「何をやっているかよくわからない」が理想 ・教育は「個別最適化」されていく ・もう「逆張り戦略」しかない ・民主主義を解体構築する ・人が猫に仕える未来? ・「何の意味のないこと」に精を出す
  • 寝ながら学べる構造主義
    4.4
    構造主義という思想がどれほど難解とはいえ、それを構築した思想家たちだって「人間はどういうふうにものを考え、感じ、行動するのか」という問いに答えようとしていることに変わりはありません。ただ、その問いへの踏み込み方が、常人より強く、深い、というだけのことです。ですから、じっくり耳を傾ければ、「ああ、なるほどなるほど、そういうことって、たしかにあるよね」と得心がゆくはずなのです。(「まえがき」より)
  • 高校生が生きやすくなるための演劇教育
    値引きあり
    -
    演劇を通して生徒を生きやすくさせる「ドラマティーチャー」が教える、高校生との向き合い方。 福島の高校で、たった1人で演劇を教えることになった国語の先生。そんな彼女は生徒たちと向き合い、「国語の先生」から「ドラマティーチャー」となります。そして、教育に奮闘する日々を経て、生徒たちと飴屋法水とで作り上げた舞台『ブルーシート』が、「演劇界の芥川賞」、岸田國士戯曲賞を受賞するのです。これは、そんな彼女の活動を追った、真実の物語です。彼女がどうしてドラマティーチャーになり、高校生を教えるようになったのか。生徒と向き合うメソッドから、岸田國士戯曲賞受賞までの歩み、そして現在の取り組みまで、全てを語ります。 ※ドラマティーチャーとは・・・学校で、クラブ活動ではなく、教科として演劇を教える先生のこと。日本には、現在数人しか存在しない。 こんな先生に習いたかった! 演劇業界からも大注目 〈特別対談〉平田オリザ 〈特別寄稿〉前田司郎(五反田団)/藤田貴大(マームとジプシー)/水谷八也(早稲田大学教授)/多田淳之介(東京デスロック)/柴幸男(ままごと)
  • 大人のいない国
    3.9
    かつてなく幼稚化した日本。メディアでもネットでも、「こんな日本に誰がした」という犯人捜しの物言いや他罰的な言論が多いと思いませんか? 本書では、日本でいま一番練れた「大人」の思考をもつ哲学者と思想家が、現代社会と成熟について存分に語り合います。「子どもを成熟させないシステムを作り上げてきたのは私たち自身」「人は年をとるほど“多重人格化”していく」等々、ドキリとする言葉が満載。「大人が消えつつある日本」のいまを多層的に分析し、成熟への道しるべを示した目からウロコの1冊です!
  • 先生はえらい
    3.9
    「誰もが尊敬できる先生」なんて存在しないし、昔からいなかった。あなたが「えらい」と思った人、それが「あなたの先生」なのだ。さまざまな例を引きながら、学ぶことの愉しさを伝授し、素晴らしい先生との出会いを可能にさせてくれる、常識やぶりの教育論。誰もが幸福になれる悦びの一冊。
  • 集英社新書創刊20周年記念小冊子(試し読み付)
    無料あり
    1.7
    【祝!! 集英社新書創刊20周年!】集英社の<知の水先案内人>として、文化、芸術、政治、経済と幅広いジャンルを網羅する集英社新書が、2019年11月、創刊20周年を迎えました。そこで集英社新書でおなじみの著者の方々にご登場いただき、集英社新書や自身の著作への思いを語っていただきながら、その歴史を振り返ります。また、数々の名著の作品紹介と試し読みも収録。ぜひダウンロードしてお楽しみください。

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  • アジア辺境論 これが日本の生きる道
    3.9
    アメリカ、欧州で排外的な政治勢力が台頭する中、ロシア、中国の影響力が日増しに拡大している。米ソ対立の冷戦終結から四半世紀経ち、世界各地に複数の覇権の競合関係が生まれている。はたして、その狭間で日本が生き残るためには何が必要なのか? そのカギは日・台・韓の連帯にあり。アメリカとの一方的な従属関係を見直し、中国、ロシアなど、スーパーパワー間にある中小民主主義国家同士の協力関係の構築はいかにして可能か。世界史レベルの地殻変動と戦後の平和国家的な国のあり方を蹂躙する近年の日本の政策を目の前に、リベラルの重鎮ふたりがその理路を提示する。 【目次】はじめに 日本・韓国・台湾連携の夢 ――これがボクらの生きる道 内田 樹/序章 問題提起 ――自由主義はなぜこれほど脆かったのか/第一章 リベラルの限界 ――「モビリティー」に無力化された自由主義/第二章 ニッチな辺境国家が結ぶ新しいアジア主義の可能性/第三章 アジアの連携を妨げる「確執」をどう乗り越えるか/第四章 不穏な日本の行く末 ――たどり着けるか「日本の生きる道」/おわりに アジア辺境の「虚妄」に賭ける ――これがみんなの生きる道 姜尚中/主要参考文献
  • 新しい戦前 この国の“いま”を読み解く
    4.1
    「新しい戦前」ともいわれる時代を“知の巨人”と“気鋭の政治学者”は、どのように捉えているのか。日本政治と暴力・テロ、防衛政策転換の落とし穴、さらには米中対立やウクライナ戦争をめぐる日本社会の反応など、戦後の転換期とされるこの国の今を読み解く。
  • 「あまのじゃく」に考える 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず
    値引きあり
    4.3
    「声の大きい人」にだまされてはいけない。みんなが「正しい」と言うことは、一度疑ってみる――ひねくれ者でも、嫌われ者でもない、“知的なあまのじゃく”こそが、今一番必要な人たちだ。言葉で「考え方ひとつ」というのは簡単だが、実際にはどう考えればよいのか。そもそも考えるとは何か。「これからの生き方を、どう思考するか」のヒントを示す。◎今、ぼくたちに必要なのは「問いを立てる力」◎「こうすれば、ああなる思考」から離れる◎身のまわりに「アンダーライン」を引き続けよう◎自分の頭で「誰も考えたことのないようなこと」を考えるには◎“自虐”は高度な頭の使い方である◎自分の“限界”を知ることでわかること◎満ち足りている人、いつも欠落を抱えている人◎一人の“職人”として働く◎ぼくたちが本当に考えていくべき「生存戦略」とは ……etc.
  • (あまり)病気をしない暮らし
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    誰だって病気になって医者の世話にはなりたくはない。でも病気にならずに 一生を過ごすなんて、よほどの幸運に恵まれないかぎり不可能なお話。 それでも「できるだけ病気にならないライフスタイル」を教わりたい、 という世間様の要望に応えて、ナニワの病理学教授が書いた 「(あまり)病気をしない暮らし」の本。 病気とはなんだろう、といった素朴な疑問から、呼吸、食事、ダイエット、 お酒、ゲノムと遺伝子、がん、感染症、そして医学や研究についての雑談まで、 肩の凝らない語り口で解説。 『こわいもの知らずの病理学講義』で人気爆発、ナカノ先生による究極の健康本。 ただし、飽食しかり深酒しかり、体に悪いと言われるようなことに限って したくなるのが人情であるゆえ、病気にならないライフスタイルの実践が、 本人にとって幸せかどうかは不明ですので、その点ご容赦のほど。
  • 生きづらさについて考える【毎日文庫】
    4.0
    「自分が機嫌よくいられる場所」を見つけよう 「最悪の時代」を生き抜くためのウチダ流哲学 【本書の内容】 特に今の若者たちはほんとうに厳しく、生きづらい時代を生きていると思う。 僕が10代だった1960年代は明るい時代だった。 米ソの核戦争が始まって世界が滅びるのではないかという恐怖が一方にはあったが、そんなことを日本人が心配しても止める手立てもない。 「どうせ死ぬなら、今のうちに楽しんでおこう」という半ばヤケクソの、ワイルドでアナーキーな気分が横溢していた。 だから、自由で、民主的で、いろいろな分野で次々とイノベーションが起きるとても風通しのいい時代だった。 それに比べると、今の日本の社会はとても風通しが悪い。息が詰まりそうだ。 誰もが「生きづらさ」を感じている。世界は移行期的混乱のうちにあり、あらゆる面で既存のシステムやルールが壊れかけているのに、日本の社会はその変化に柔軟に対応できず、硬直化している。 当代きっての思想家・内田樹が、この国の閉塞感の原因を解きほぐし、解決のヒントを提示する。 巻末に「あとがき リーダビリティとは何か」を加え、待望の文庫化!
  • いきなりはじめる仏教入門
    3.4
    仏教について何も知らない哲学者が、いきなり仏教に入門!? 多様な知見を手がかりに、「悟りとは何か」「死は苦しみか」など、仏教の根源的なテーマについて丁々発止の激論を交わす。刺激的な仏教入門!
  • 「移行期的混乱」以後
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    人口減少の主要因とされる「少子化」はなぜ起きたのか?そもそも少子化は「問題」なのか?問題であるとすれば、誰にとってのどのような問題なのか?日本の家族形態の変遷を追いながら、不可逆的に進む人口減少社会のあるべき未来図を描く長編評論。「経済成長神話」の終焉を宣言し、大反響を呼んだ『移行期的混乱』から7年後の続編にして、グローバリズム至上主義、経済成長必須論に対する射程の長い反証。
  • 移行期的乱世の思考 「誰も経験したことがない時代」をどう生きるか
    3.8
    1巻1,699円 (税込)
    世界は今、「お金とテクノロジー」に支配されきってしまった感がある。そんな中で、著者の省察では、「日本は、誰も経験したことがない時代」に突入した。どういうことかというと、まず、人口が減少を始めた。このことは、経済という観点から見れば、右肩上がりの経済成長は見込めないということを示し、したがって、日本としては、「経済成長のない未来」を考える必要に迫られた。また、その経済成長にともなって運営される筈の、民主主義ということにも、見直しをせざるを得なくなった。さらには、いつになったら解決するのかわからない、「フクシマ」という問題を抱え込んだ。これらはいずれも、「解き難い問題」であり、それを含んだ未来を我々はいかにして肯定的に考えてゆくべきなのか。これまでの著者の問題意識を総覧した、「平川克美への入門書」というべき一冊である。

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  • イスラーム 生と死と聖戦
    3.8
    絶え間ない緊張が続く、中東イスラーム諸国をとりまく情勢。「イスラーム原理主義」すなわち「過激」「危険思想」というイメージが再生産されるなか、本来は唯一神・アッラーの存在こそが、人間の人間による支配と国家の暴走、対立を食い止める秩序になりうると著者は説く。国境を越えて勢力を拡大する「イスラーム国」への評価も踏まえながら、ムスリムたちの死生観をわかりやすく解説する、必読の一冊。東京大学先端科学技術研究センター准教授・池内恵氏の解説付き。【目次】序章 イスラームとジハード/第一章 イスラーム法とは何か?/第二章 神/第三章 死後の世界/第四章 イスラームは政治である/第五章 カリフ制について考える/終章 「イスラーム国」と真のカリフ制再興/解説――自由主義者の「イスラーム国」論~あるいは中田考「先輩」について 池内 恵
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして
    3.7
    イスラームへの無理解と差別に根ざした欧米社会における軋轢。混迷を深める中東情勢。「文明の衝突」への憂慮から、これまで諸宗教や世俗主義者間の対話が様々な所で行なわれてきたが、現状を見る限り「対話」は残念ながら現実の紛争を止める力にはなりえなかった。イスラームと欧米の原理は、もはや「お互いを理解し合い、共約することは不可能である」という前提に立ち、これ以上の犠牲を避け、共存をめざすために「講和」を考える段階に来ているのではないか。中東研究の第一人者とイスラーム学者が、イスラーム法をふまえ、その理路と道筋を世界に先駆けて語り合う。【目次】はじめに 「文明の衝突」を超えるために 内藤正典/序章 世俗主義とイスラームの衝突/第一章 難民/第二章 新覇権主義時代の到来/第三章 講和という方法/第四章 日本がイスラーム世界と向き合うために/補遺 イスラーム法の講和規定について 中田 考/おわりに 西欧の「普遍理念」という偶像の時代の終焉 中田 考
  • イスラーム入門 文明の共存を考えるための99の扉
    -
    イスラーム教徒(ムスリム)が少ない日本では、その教え自体になじみが薄い。よくわからない一方で、日々の報道を通じ中東の戦争や、欧州のテロ事件、難民といった言葉でイスラームのイメージが形作られています。世界のムスリムの人口が16億人を超えると言われる今、無益な文明の衝突を減らすには、相手のロジックを知り考えることが何よりも大切なはずです。本書は、日本人イスラーム法学者が、「ムハンマド」「スンナ派」など、99のトピックでイスラームの教えと歴史をやさしく概説し、その多様性と共存への可能性へと目を開く一冊です。【目次】序 理解はできないけれども共存するために知っておくべきイスラームのこと/第一章 法の宗教/第二章 イスラームの下の暮らし/第三章 イスラーム人物伝/第四章 イスラームと現代/コラム 近代日本のイスラーム理解1 大川周明/コラム 近代日本のイスラーム理解2 井筒俊彦/あとがき/著者選 イスラームをさらに知るための文献リスト/資料 イスラーム関連年表
  • イスラームの論理
    4.0
    現代世界が直面しているテロの背景には、やむを得ない実力行使の側面がある。けれど、そもそもイスラームは本当に好戦的なのか。激しい攻撃にさらされてもなお、信仰者を増やし続ける魅力はどこにあるか。イスラームを貧困と暴政に陥れた“真犯人”は誰なのか。日本人がイスラームを理解することはできるのか―。日本人研究者、信仰者としてイスラームを30年以上見つめてきた第一人者が、イスラームの深奥を明らかにする。異文化を知ることは、自文化を知ることである。そこに立ち現れる日本の姿とは。【電子書籍オリジナルまえがき付き】
  • イスラームの論理と倫理
    4.0
    イスラームは、穏健で寛容で民主的な、平和の宗教か? かたや男性・イスラーム法学者にしてイスラム教徒=中田考。かたや女性・イスラム思想研究者にして非イスラム教徒=飯山陽。ともにイスラームを専門としつつも、立場を異にする二者が交わす、妥協を排した書簡による対話。 IS、トルコ・クルド問題、アフガニスタン中村哲氏殺害、ハラール認証、イラン情勢、コロナ禍の影響……。同じトピックを論じても、これだけ世界の見方が違う。はたして日本人は、イスラームをどれだけ理解しているか? 神の前の自由・平等? 人が獲得した自由・平等? 誰も教えてくれなかった、イスラーム世界の真実をめぐる、火花を散らす対話の記録。 「20年以上前に初めて出会った時から今に至るまで、中田先生は私にとって、全く分かり合うことのできない異質な他者です。中田先生だけでなく、私は日本の中東イスラム研究業界に属する多くの研究者と、ほとんど全く分かり合うことができません。(…)私はこの往復書簡を通して、中田先生と分かり合おうとも、中田先生を説得しようとも全く思いませんでした。私の目的は、ひとつにはもちろん、それぞれのテーマについての分析を提示することですが、もうひとつは中田先生と私の議論が徹頭徹尾嚙み合わないことを読者の方々によくよくご覧いただき、その上で、なぜこうも嚙み合わないのかについての理由を明らかにすることです。」(飯山陽 まえがきより) 「人文社会科学の他の分野と比べても職業的専門家の絶対数が圧倒的に少なくマーケットも小さいイスラーム研究が学問の名に値するものに成長するためには、どんなにレベルが低く誤解と偏見に満ちていようとも、イスラームを理解できない人、理解しようとも思わない人にさえも広く読まれる作品ができるだけ多く生み出され、流通することが不可欠だと私は信じています。(…)本書ができるだけ多くの読者の目に留まり、読者の中からたとえ一握りほどの数であったとしても、本書に書かれたことの背後にある「誰の目も見たことがなく耳が聞いたともなく心に浮かんだこともない」(預言者ムハンマドの言葉)広大で深淵な世界を垣間見、彼らに続こうと志す者たちが現れることを願ってやみません。」(中田考 あとがきより) 【目次】 第一書簡 あるべきイスラーム理解のために 第二書簡 イスラム国をめぐって 第三書簡 トルコ、クルド問題について 第四書簡 タイのイスラーム事情 第五書簡 中村哲氏殺害事件をめぐって 第六書簡 ハラール認証の問題 第七書簡 イラン/アメリカ関係の深層 第八書簡 コロナウイルス禍がもたらしたもの 第九書簡 トルコのコロナ対応をめぐる考察 最終書簡 インシャーアッラー それぞれの結語として
  • 1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~
    4.0
    感染症界のエースであり今注目の医師・岩田健太郎氏が、「本当の意味で時間を上手に使うための考え方」を紹介する。“プライオリティー・リストは作らずに、今、この瞬間の自分の状態に耳をすまし、他者のまなざしに規定されずに、最もやりたいことをする”――なぜ、それが時間をうまく使うことにつながるのか、そしてそれを可能にするためにはどうしたらよいのか。限りある時間を削り取り、慈しみながら生きる方法を伝える。【光文社新書】
  • 一回半ひねりの働き方 反戦略的ビジネスのすすめ
    4.2
    経済のグローバル化で新自由主義的な思考が跋扈するなか、日米で会社経営の経験を持つ著者が、会社や組織、働く理由や評価、仕事におけるプロセスとゴールとは何かなどを通して、「戦略に踊らされてはいけない」と問いかける啓蒙の書。「なぜ働くのか」と思慮しているビジネスマン、必読! ※本書は『ビジネスに「戦略」なんていらない』(洋泉社新書y、2008年6月21日初版発行)を改題し、加筆・修正したものが底本です。
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教
    4.0
    「ユダヤ教、キリスト教、イスラームの神は同じ」「戒律を重んじるユダヤ教とイスラームのコミュニティは驚くほど似ている」「千年以上にわたって中東ではユダヤ教、キリスト教がイスラームのルールに則って共存してきた」。なのに、どうして近現代史において衝突が絶えないのか?本書は、日本ではなじみが薄い一神教の基礎知識を思想家内田樹とイスラーム学者中田考がイスラームを主軸に解説。そして、イスラームと国民国家、アメリカ式のグローバリズムの間にある問題を浮き彫りにし、今後の展望を探る。【目次】序 レヴィナシアン・ウチダ、ムスリム中田先生に出会う 内田 樹/第一章 イスラームとは何か?/第二章 一神教の風土/第三章 世俗主義が生んだ怪物/第四章 混迷の中東世界をどう読むか/第五章 カワユイ(^◇^)カリフ道/補遺 中東情勢を理解するための現代史 中田 考/跋 未だ想像もできないものへの憧憬 中田 考
  • 一神教と戦争
    4.0
    なぜキリスト教徒は戦争に強いのか? なぜキリスト教圏とそこから派生した世俗国家が覇権を制しているのか? そして、西欧とイスラームの衝突の思想的な原因はどこにあるのか? 本書は、この大きな「なぜ?」に答えを提示している。西欧思想に通じた社会学者とイスラーム学者による、互いの立場に妥協せずに展開されるスリリングな対話からは、紛争の時代を見通す智慧が見えてくる。一神教とその社会、そして戦争の関係を考察する文明論の決定版。【目次】はじめに 橋爪大三郎/第一章 戦争観の違い イスラームvsキリスト教/第二章 ナショナリズムと戦争/第三章 キリスト教徒はなぜ戦争がうまいのか/第四章 ヨーロッパのシステムは普遍的なのか/第五章 核の脅威と国際社会/第六章 イスラームは国際社会と、どのように調和するのか/第七章 破滅的な核戦争を防ぐ智慧を持てるか/おわりに 中田 考
  • 一神教と帝国
    3.5
    オスマン帝国の終焉から100年 日本は「帝国」の智慧に学べ 紛争と閉塞を生む「国民国家」の限界を超えるために 第1次世界大戦後、西欧列強が「国民国家」を前提とし中東に引いた国境線。それが今なお凄惨な戦争の原因になっている。そのシステムの限界は明白だ。 トルコ共和国建国から100年。それはオスマン帝国崩壊100年を意味する。以来、世俗主義を国是とし、EU入りをめざしたトルコ。だが、エルドアン政権のもと、穏健なイスラーム主義へと回帰し、近隣国の紛争・難民など国境を超える難局に対処してきた。ウクライナ戦争での仲介外交、金融制裁で経済危機に直面しても折れない、したたかな「帝国再生」から日本が学ぶべきこととは? 政治、宗教からサブカルチャーまで。ひろびろとした今後の日本の道筋を構想する。 ◆目次◆ プロローグ 「帝国」をめぐる、新しい物語を探して 内田樹 第1章 現代トルコの戦国時代的智慧に学ぶ 第2章 国民国家を超えたオスマン的文化戦略を考える 第3章 東洋に通じるスーフィズムの精神的土壌 第4章 多極化する世界でイスラームを見つめ直す 第5章 イスラームのリーダーとしてトルコがめざすもの 第6章 日本再生のために今からできること エピローグI トルコに学ぶ新しい帝国日本の転生 中田考 エピローグII 明日もアニメの話がしたい 山本直輝
  • 偽りの戦後日本
    3.3
    1945年の「敗戦」を認められない日本人は、戦後日本という欺瞞の構造をいつまで放置し続けるのか――。原発、基地問題から安倍政権の本質まで、独立なき「永続敗戦」の現実を直視する日欧の論客が語りあう。 ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 遺伝子‐親密なる人類史‐ 上
    4.2
    19世紀後半にメンデルが発見した遺伝の法則とダーウィンの進化論が出会ったとき、遺伝学は歩み始めた。ナチス・ドイツが優生思想のもと行なった民族浄化という負の遺産を背負いながら、ワトソンとクリックによるDNA二重らせん構造の発見を経て、遺伝学は生命科学そのものを変貌させてゆく。 『がん―4000年の歴史―』でピュリッツァー賞に輝いた著者が、自らの家系に潜む精神疾患の悲劇を織り交ぜて語る遺伝子全史。
  • 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 タルマーリー発、新しい働き方と暮らし
    4.2
    パン屋になって考えた。劣悪な労働環境のおかしさ、腐らないパンのおかしさ。ならば自分は人と違うことをしよう。「菌本位」のパンづくり、そして働いただけ、働く人に還元できるパンづくり。そのために、よりよい場所を求め、岡山県・勝山へ。資本主義の未来は、この本に詰まっている。文庫化に際し、さらにビール造りの場を求めて鳥取・智頭町へ行ったその後の話も掲載。
  • 「井上ひさし」を読む 人生を肯定するまなざし
    -
    【戦後日本社会の抱えてきた問題、実に大きい問題が、たとえば天皇の戦争責任が問いかけられている――大江健三郎】【東日本大震災で私たち劇作家が何より痛感したのは、井上ひさしさんの不在なんです――平田オリザ】【井上ひさしが生きていたら、その目には、この日本の状況がどう映っていただろう。――没後10年。いまこそ読み直したい、井上ひさしの文学。】大人気テレビ番組「ひょっこりひょうたん島」の脚本をはじめ、岸田國士戯曲賞を受賞した『道元の冒険』、直木賞受賞作となった『手鎖心中』、さらには日本SF大賞や読売文学賞に輝いたベストセラー小説『吉里吉里人』など、多彩な活躍を見せた作家・井上ひさし。本書は、井上に共鳴する人々が、生前の交流を明かしながら、その作品を論じる初の論考集。井上に刺激を受けながら創作活動を行ってきたと明かす作家・大江健三郎をはじめ、国内外から評価の高い劇作家・平田オリザなど、錚々たる創作者がそのメッセージを読み解く。
  • 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義
    4.4
    資本主義が地球を包み込み、圧迫させ、ついには人間を窒息させてしまう現代社会。「包摂」という概念からマルクスの思想を読む決定版!
  • イミダス 現代の視点2021
    4.0
    日本の「現在地」を俯瞰する! 現代用語事典として1986年に刊行が始まった「情報・知識事典imidas」は、現在はオピニオンやコラム、エッセイを掲載するウェブサイト「情報・知識&オピニオンimidas」として運営されている。本書には最近の掲載記事から24本を厳選して収録。執筆陣にはジャーナリストや弁護士、研究者、活動家など幅広い分野の専門家が集結している。新型コロナウイルス、政治経済、環境、労働、教育、差別、ハラスメント、全体主義……。日々に流されがちな問題の一つ一つを掘り起こしてみれば、私たちがいま、さまざまな局面で岐路に立っていることがわかるだろう。日本の現在地を俯瞰し、一歩先の未来を読み解くための一冊。
  • インフルエンザ なぜ毎年流行するのか
    4.5
    集団接種の限界か、生活環境の変化ゆえか――。 インフルエンザをはじめ、医療が発達しても 感染症のパンデミックから逃れられないのはナゼなのか。 世間では意外と知られていない感染症のウソ、本当を探る。
  • 嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクト
    3.4
    「人生にはいろんなことがあるよねって僕は読んでてホッとしました」 ──内田樹 ★ほしよりこの楽しいイラストに、 柴田元幸×内田樹による〈特別対談〉も収録! ひとはいつだって、それぞれの現実を生きている ◎スリに遭い、大事な写真がなくなった!でもある日、郵便受けを開けたら……(「写真」) ◎死のうと思った。二歳の息子と車に乗ってエンジンをかけたそのとき……(「死のトンネル」) 「あるある」から「まさか!」まで、どこかの誰かの身に起きた、本当にあったストーリー。 ポール・オースターが呼びかけ、全米から体験談が寄せられた『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。 いきいきとアメリカの姿を描き出した、感動のプロジェクトを日本でも。
  • 嘘みたいな本当の話みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト
    4.1
    泣いた、笑った、驚いた! 今回も、日本全国からとっておきの“嘘みたい”な話が集まりました。選者・内田樹、高橋源一郎両氏の琴線に触れた実話145編に、田原総一朗、横尾忠則、立川談春、三浦大輔、小泉武夫、近藤聡乃、山崎ナオコーラ、横塚眞己人氏、計8名の「あの人の『嘘みたいな本当の話』」も特別収録。 『きょうの猫村さん』で大人気・ほしよりこさんのたのしいイラストも満載です!!
  • 内田樹による内田樹
    4.3
    多数の著作から選ばれたベストワークス 内田樹の思想を知り、辿る上で欠かせない著作十一作を著者自らが解説する。 現在の日本と世界の問題を解くために重要となる一冊。 100冊を超える著書・翻訳書を刊行してきた著者。 自作自註の講義でとりあげられた『ためらいの倫理学』『先生はえらい』 『レヴィナスと愛の現象学』『街場の中国論』『日本辺境論』『「おじさん」的思考』 『昭和のエートス』『下流志向』などを論じる中で生まれた新たな思考が飛翔する一冊。 巻末に著者・翻訳者リストを収録。
  • 絵でわかる感染症 with もやしもん
    値引きあり
    4.2
    これは事件だ! 夢のコラボがついに実現!感染症界のエース・岩田健太郎先生 × 菌漫画の金字塔・もやしもん ・わかりやすい!が止まらない。最強タッグによる別格のおもしろさ! ・感染症に立ち向かう際に、知っておくべきことを厳選して解説しました。 ・一般読者・学生はもちろん、医療関係者にも最適です。 ・感染症が流行しやすい冬にピッタリの「一家に一冊!」の必携書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • エピジェネティクス 新しい生命像をえがく
    3.7
    1巻1,056円 (税込)
    ゲノム中心の生命観を変える、生物科学の新しい概念「エピジェネティクス」。遺伝の影響でもない。DNAの突然変異でもない。分子レベルのごくわずかな化学的変化が、目をみはる不可思議な現象を引き起こす。自然の妙技と生命の神秘。世界中のサイエンティストが熱い視線を注ぐ、いま一番ホットな話題を楽しく語る。

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  • 演技と演出
    3.9
    自分を把握し、他人とイメージを共有する、画期的な演劇入門! 現代演劇の旗手が公開する芝居のメカニズム台詞を自然体で話すコツとは? 俳優陣と演出家がイメージを共有する方法とは? 演劇的な感動はどうやって起きるか? 世界に広まる平田メソッドをわかりやすく説く。(講談社現代新書)
  • 演劇入門
    4.1
    若き天才が全て明かす「芝居作りの技術」。シェイクスピアはなぜ四世紀にわたって人気なのか? 日本で対話劇が成立しづらいのはなぜか? 戯曲の構造、演技・演出の方法を平易に解説する画期的演劇入門書! (講談社現代新書)
  • 狼少年のパラドクス ウチダ式教育再生論
    3.9
    1巻1,500円 (税込)
    独特の発想と軽妙な文章でファンの多い著者の教育論をまとめた一冊。学力低下から教育格差、大学の倒産、私立小学校まで、ニッポンの教育の現状を独自の感性で鋭くえぐる。学力低下は日本人全員が同罪、路頭に迷う高学歴失職者たち、上野千鶴子って誰ですか、石原慎太郎の粗雑な文章、早稲田の受験生をなめたパブリシティ、いまの二十歳は半世紀前の十五歳、1966年の日比谷高校生など。

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  • 教えて! 校長先生 「才色兼備」が育つ神戸女学院の教え
    3.0
    140年の伝統を誇るミッション・スクール、神戸女学院は「秘密の花園」である。最難関校の一つなのに、大学合格実績を非公表というミステリアスさ。「日本一美しい」と評され、都会の喧噪から隔絶したキャンパス。大学の音楽学部生がパイプオルガンを奏でる毎朝の礼拝。外国語教育で鍛えられたOGたちは、グローバルに活躍。思春期の女子を伸ばす秘訣がここにはある。中高の林校長と、著名な内田樹名誉教授がその教育力のヒミツを初公開。
  • 「おじさん」的思考
    4.1
    こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る……。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った、知的参考テキスト。解説は平松洋子(エッセイスト)。
  • 「おじさん」的思考【2冊 合本版】
    -
    「おじさん」的思考 こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る・・・。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った知的参考テキスト。 期間限定の思想 「おじさん」的思考2 「女子大生」を仮想相手とし、成熟した生き方をするために必要な知恵を伝授。自立の意味とは? 人が仕事をする理由とは? なぜ官僚は無責任なのか? 希望を失った若者の行方は?・・・あらゆる社会問題を自らの身体感覚と知に基づき、一刀両断。話題書『「おじさん」的思考』に続く、大人になるための必読参考テキスト続編。 ※本電子書籍は『「おじさん」的思考』『期間限定の思想 「おじさん」的思考2』を1冊にまとめた合本版です。
  • 小田嶋隆と対話する
    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    いまだ「小田嶋隆が生きていたらなんと言っていただろう」という声が途切れない。 それならと、誰よりも小田嶋隆と親しかった思想家が、小田嶋隆ラスト3年間のツイートと対話を試みた。ついに登場、畢竟の小田嶋隆論! いなくなった人のことをいつまでもくどくどと思い出し続ける。その人がどれほどたいせつな人であったかをいつまでも語り続ける。そして、「あの人がいまここにいたら、これを見て何と言うだろう」「あの人が生きていたら、私のこのふるまいを見て、何と言うだろう」という問いをことあるごとに脳裏によぎらせる。私たちはそうやって死者に叱られ、死者に笑われ、死者に教えられる。そういう想像力の使い方をすることを「供養する」というのだと私は思う。死者をして生きる者たちの規矩たらしめよ。(著者「はじめに」より) 【目次】 はじめに 2020 2021 2022 おわりに 【関連ワード】 内田樹 小田嶋隆 Twitter X ネトウヨ パヨク リベラル 自民党 友達 学歴
  • オニババ化する女たち~女性の身体性を取り戻す~
    3.8
    行き場を失ったエネルギーが男も女も不幸にする!? 女性保健の分野で活躍する著者が、軽視される性や生殖、出産の経験の重要性を説き、身体の声に耳を傾けた生き方を提案する。
  • 俺の妹がカリフなわけがない!
    3.0
    “世界制覇を公約に掲げて生徒会長に当選した俺の妹が「生徒会長」を「カリフ」に改称した。俺の妹がカリフなわけがない!男性であることは、カリフ有資格者の10条件の一つだ!”超グローバルエリート親子が牛耳るカースト制高校を舞台に、カリフ制再興を唱える天馬愛紗とその双子の兄・垂葉、剣術の達人衣織、理事長の御曹司・無碍、萌え心くすぐる美少女メク、謎の米国エージェント・ナオミなど、一筋縄ではいかないキャラクターたちが繰り広げる、夢と冒険の胸キュン学園ドラマ。はたしてカリフは東方の地・日本に現れるのか?『13歳からの世界征服』で悩める若者たちへのメッセージを発信した著者が、人類を領域国民国家の牢獄から解放するカリフ制の再興を説くべく書いた、前代未聞のカリフ・ライトノベル。天川まなるによる、イスラーム豆地識マンガも収録。
  • 女は何を欲望するか?
    3.5
    性差を取り払おうともがけばもがくほど、差別が助長される現実。世の中の悪の原因を頑なに男社会に求めたがる独特のフェミニズム論を、柔軟な論理力と明快な言語で喝破してゆく。
  • 女を生きる覚悟
    3.0
    現代社会で女性は体に沿わない生き方をしてストレスを抱えている。体にもっとむきあって生きるほうが女性にはラクである。現代社会を生きる全ての女性に読んでもらいたい、生と性に沿った新しい生き方。
  • 「改革」のための医療経済学
    4.5
    1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 医療経済学の視点から、わが国の医療制度改革の問題点をあぶり出し、改革への道標を示す。「コストの国際比較」「医療費高騰の犯人探し」「医療保険制度の功罪」など、著者の研究データに基づいた医療制度の現状を踏まえ、改革のためにできることは何かを探る。
  • 価値観再生道場 原発と祈り
    4.1
    いまだ続く原発問題をどのように捉え、震災後も不安が続く日本でどのように暮らしていくのか。悲しみや怒りに囚われて心が壊れてしまいそうなとき、心と体をととのえるための「祈り」の力とは? 雑誌『ダ・ヴィンチ』連載「価値観再生道場 これなんぼや?」を書籍化。
  • 価値観再生道場 本当の仕事の作法
    4.3
    いい会社を見分ける方法、失業不安を乗り切る方法、夢の実現法――会社員、起業家、ノマドなど、働き方が多様化する現代、社会人として働くすべての人に必要な仕事の心得について、思想家・武道家の内田樹、精神科医の名越康文、作家の橋口いくよが語り合う。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載書籍化第3弾。
  • 価値観再生道場 本当の大人の作法
    3.7
    上から目線、揚げ足とり、バッシング――さまざまな「言葉」が氾濫するソーシャルメディア時代、人と人が本当につながるために必要な大人の知的作法とは? 「言葉」の攻撃性に振り回されず、自分の「物語」を獲得する方法を、思想家・武道家の内田樹、精神科医の名越康文、作家の橋口いくよが語りあう。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載「価値観再生道場 これなんぼや?」の書籍化第2弾。
  • 株式会社化する日本
    3.7
    私たちはいつから、 株式会社・日本の従業員になったのか!? 人々に蔓延する従業員マインドと急速に劣化する政治、 グローバル資本主義の末路、 対米自立の幻想と蹉跌…… すべてが株式会社化する「平成」という特異な時代の実像から 日本の深層部を明かす。 (目次) 第1章 平成時代と対米自立の蹉跌 ・カネの力、国際社会の信望によって対米自立を果たすという幻想 ・敗戦時のまま日本に残存する「北方領土」と「南方領土」 ・天皇制と立憲デモクラシー、異なる原理が共生している本当の理由 ・日本の改憲にアメリカはどう出るか ・・・ 第2章 あらゆるものが株式会社化する特異な時代 ・株式会社化した社会で、人々に広がる従業員マインド ・貧乏くさい日本人にジャストフィットする貧乏くさい政権 ・官邸の情報統制ではなく、ほとんどは自己検閲、自主規制である ・政治家の能力とは無関係に吹く「風」の異様さ ・・・ 第3章 グローバル資本主義の末路 ・結局、グローバル資本主義は戦争に行き着くほかない ・全世界が模索している新しい資本主義のあり方 ・トランプ登場で失われたアメリカの「真の国力」 ・アメリカ衰退後、未来を示す力こそ大きな国力だ ・・・ 第4章 沖縄問題からみた新しい世界地図 ・日本が主権国家であるかのように偽装してきたツケ ・対米従属の記念碑的事業である辺野古基地建設 ・中国、アメリカなどの大国に与しない日韓の共同体構想 ・日中の連携を軸にして構築される東アジア共同体構想 ・・・
  • 株式会社の世界史―「病理」と「戦争」の500年
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    コロナ禍による大恐慌は「株式会社」の終焉を招くのか。 グローバリズムの終焉は「戦争」をもたらすのか。 東インド会社を起源とする500年の歴史から資本主義と国家と株式会社の未来を探る。 著者による立教大学MBAや早稲田大学で大好評の講義を書籍化。 シリコンバレーでも活躍した元ベンチャー起業家が「株式会社の謎」に迫る。 内田樹氏(思想家)推薦! 「僕は平川君の下で働いていたことがある。 平川君は親切で、公平で、大胆で、仕事のできる経営者だった。 そういう人だからこそ、これほど洞察に富んだ株式会社論が書けたのだと思う」 【本文より】 「私がここに株式会社についての論考を付け加える理由は、人口減少時代あるいは成長の糊代を失ったかに見える現代という時代において、それでもなお株式会社は可能なのかと問うてみたいからである。そのために、歴史のなかで変態を繰り返してきた株式会社が何であり、何であり続けるのかについて、そのさなぎの時代、幼虫の時代、成虫の時代、そしておそらくは妖怪の時代の、外観とその内部で蠢いていた生命力についての考察を開始したいと思う」 【本書の内容】 株式会社という資本調達と生産のシステムは、その出現以後、産業革命の時代を背景にして、巨大なパワーを発揮し、文明の発展と経済の増大に寄与してきた。 しかし2008年のリーマン・ショック、そして2020年のコロナ禍は、わたしたちの世界を支えている経済システムが、それほど盤石でも安定的なものでもないし、時に人々の生活向上に資するが、大きな病に陥ることもある両義的な存在であることを示した。 本書では、単に教科書的な知識としての株式会社ではなく、それがまさに生まれ出る瞬間の時代というものを生々しく浮かび上がらせつつ、その「力」と「病理」を描き出す。 また近代を牽引してきた株式会社が、これから先も経済発展の原動力として中心的な役割を果たしていくことができるのか、株式会社に変わりうる存在はありうるのか。この問いにも考察を加える。 シリコンバレーでも活躍した元ベンチャー起業家だからこそ書ける、資本主義のエンジンであり、国家と骨がらみな関係性を持つ「株式会社」の500年史。
  • カメラを持て、町へ出よう 「観察映画」論(集英社インターナショナル)
    4.3
    世界中の映画祭で喝采を浴びたドキュメンタリー映画『選挙』や『精神』。「観察映画」というユニークな手法を実践する気鋭の映画作家が、いかにして、そしてどのような哲学のもとにドキュメンタリーを撮り、編集し、公開し、経済的にサバイバルしているのか。受講者と共にインタラクティブな形式で語る。ドキュメンタリーとは、世界を切り取り、その断片を再構成することで、作り手の見方や体験を観客と共有する芸術様式。ドキュメンタリーの作り方と哲学を通じて、読者に新たな「世界の見方」のヒントを提示する。
  • からだと病気のしくみ講義
    4.2
    病気になる前に押さえておくべき「体の中の4つのシステム」とは。その「つながり」から体と病気の仕組みを知る。「なぜ風邪をひくの?」「腸内フローラって何?」いま大注目の病理学教授による、初学者のための超・入門書! はじめに──なぜ、からだのことを理解すべきか 第1章 血液の中身のはなし 第2章 からだを巡る循環器のはなし 第3章 酸素を取り込む呼吸器のはなし 第4章 栄養を取り込む消化器のはなし おわりに──怪しげな情報に騙されないために からだのことをもっと知るためのブックガイド
  • 身体の言い分
    3.7
    読めば身も心も軽くなる、現代人必読の「読むサプリ」待望の文庫を電子書籍化。飛ぶ鳥を落とす勢いの人気哲学者・内田樹と、話を聞いただけで悪いところを直してしまう革命的治療家・池上六朗が、頭より体を使った「正しい」生き方について本音で語り合う。「肩肘張ってる人は生きるのに肩肘を張っている」「取り越し苦労は傲慢である」(内田氏)、「元気も病気も自分で決めるもの」(池上氏)と両者から飛び出す辛口発言のいっぽうで、「今の自分を肯定しよう」(内田氏)と呼びかける。 「ライト・タイム、ライト・プレイス(正しい時、正しい場所に、正しい仕方で存在すること)」をキーワードに、不安や悩みを抱える人たちへ「あなたのための場所はあるんだよ」とエールを送る。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 下流志向 学ばない子どもたち 働かない若者たち
    4.4
    なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向から受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。「自己決定論」はどこが間違いなのか? 「格差」の正体とは何か? 目からウロコの教育論、ついに文庫化。「勉強って何に役立つの?」とはもう言わせない。(講談社文庫)
  • 軽き日本国憲法
    1.0
    世論調査で半数以上が今国会での可決に反対する安全保障関連法案。憲法違反の可能性が高いとして、国会前で大規模デモも行われています。日本国憲法は本当に機能しているのか、論客が問題の本質に切り込みました。  本書は、週刊エコノミスト2015年7月28日号で掲載した特集「軽き日本国憲法」を電子書籍としてまとめたものです。 目 次: はじめに ・「永続敗戦国」の憲法に優先する米国 安保法制が示した二重の法体系 ・集団的自衛権は憲法73条でも違憲 政策論と憲法論の峻別が必要 ・解釈改憲が積み重ねられた9条 曖昧な“護憲”は国民投票で劣勢 ・長年放置されてきた「一票の格差」 政治が軽んじ続ける日本国憲法
  • 考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法
    3.7
    お笑い芸人で小説家の又吉直樹が世の中の不思議を探る教養バラエティ「ヘウレーカ」で、たびたび招かれるのが、大阪大学医学部病理学教授・仲野徹先生。専門は「いろんな細胞はどうやってできてくるのだろうか」学。ベストセラー『こわいもの知らずの病理学講義 』の著者でもあります。 ご当人は「めざすはお笑い系研究者」と述べていますが、ノーベル賞を受賞した本庶先生の愛弟子としても有名です。 その仲野先生が、自ら実践してきた「学び方を身につける」ための方法論を初めて披露します。 大阪大学「学問への扉」仲野ゼミを舞台に、大学1年生14人に行った講義は、わかりやすくかつ実践的。仲野先生は、論文、プレゼンなどの指導とともに、学びの頂点である「発想」や「考える」技術を教えていきます。それは、生きるために欠かせない一生使える力です。 コロナ禍で始まった15回のゼミ。オンラインでつながった学生14人が、仲野先生の講義でどう成長していくかも実感でき、何が成長の要因かも見えてくるでしょう。 さらに、論文やプレゼンは医学と健康をテーマにしています。ゼミ生とともに正しい情報のとり方や選択の仕方も楽しく学べます。 仲野先生が、「教育とは、学校で学んだことをすべて忘れたあとに残るものである」というアルバート・アインシュタインの名言を現実のものとするゼミを開講。 「ようこそ、『学問への扉 仲野ゼミ』へ! あなたも受講するつもりで、いっしょに楽しんでください」
  • 環境革命の虚実
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●環境大臣インタビュー 再生可能エネルギーとEV抜きに日本の将来は描けない 小泉進次郎 ●感染症戦線と「3・11」後の原子力 村上陽一郎 ●〔対談〕SDGs、ESG投資から脱炭素への潮流 「グリーン経済成長」に向けて企業と国がなすべきこと 沖 大幹×高村ゆかり ●EU、中国に伍し、日本が「資源大国」になる好機 資源エネルギー覇権競争の大転換が始まった 平沼 光 ●国内自動車メーカーは生き残れるか 高橋 徹×山本貴徳 ●脱炭素社会がもたらす「電費」を競う時代 中西孝樹 ●人類が生き延びるための生物多様性 五箇公一 ●〔ルポ〕JR東海と静岡県のリニア開発議論 対立の深層 「生態系劣化」抑止の国際潮流に、開発事業は対応できるか 河野博子 ●リニア、電力……コロナ後を展望する 「受け身の発想」から新たな技術と価値の創出へ 入山章栄 ●〔対談〕資本主義のオルタナティヴ 農に第三の道あり 藤原辰史×斎藤幸平
  • 「患者様」が医療を壊す
    4.0
    医者と患者は対等であるべきだ、というポリティカリー・コレクトな言説が、医者も患者も不幸にする。お医者さんはなぜ「偉い」のか? 「賢い」患者はなぜ損をするのか? 「全人的な医療」に隠された欺瞞とは? 「薬害」は本当に存在するのか? 意外な視点から、医療現場の対立構造を解きほぐす、快刀乱麻の一冊。

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  • 感染症医が教える性の話
    4.1
    性について正しい知識を持つことは他の学びと同様「未来を生き抜くために」大切なこと。感染症医として、あるいはその立場を越えて性にまつわる考え方を多角的に案内する。
  • 感染症は実在しない(インターナショナル新書)
    4.0
    インフルエンザは実在しない! 生活習慣病も、がんも実在しない! 新型コロナウイルスに汚染されたクルーズ船の実態を告発した、感染症学の第一人者が語る「病の存在論」。【著者まえがきより】え? 「感染症は実在しない? お前は今、新型コロナウイルスと取っ組み合って、クルーズ船にまで乗り込んだじゃないか! クルーズの感染防御が間違ってたとか言ってたろ? あれはデタラメだったの?」そういうご意見もあるかもしれません。 いえ、むしろ2020年のコロナウイルス問題にこそ、本書のような考え方が必要なのです。感染症は「実在」しない。あるのは微生物と我々の「みなし」だけです。だから、検査が必要な人と不要な人が出てきますし、その検査がしばしば間違ったりします。PCRをやっても不毛な事が多いのは、ウイルスがいてもPCRが陰性のことが多く、仮にウイルスがいてもそこには「病気」がなかったりするためなのです。詳しくは本書をお読みいただければ、この複雑なからくりはご理解いただけることと思います。個々の感染症や、感染症のアウトブレイクを理解するには、そのような「現象そのもの」のイメージが必要です。イメージ喚起力がないと、「感染がある」「ない」といった見解を(検査が「陽性」「陰性」といった間違った根拠で)デジタルに捉えてしまいます。デジタルに感染症と対峙すると、できていないゾーニングも「ちゃんとやっている」と錯覚します。ゾーンを作っても、そこに存在するウイルスがイメージできなければ予防はできないのです。これは、感染症の本質を知悉(ちしつ)していないとイメージできない。非専門家の方にどのように伝えたら、このゾーニングの失敗をイメージできるか。かつて、ぼくはあるインタビューで、「下水道と上水道が混じっていて、その水を人が美味しそうに飲んでいる感じ」と述べました。ゾーニングの失敗とはこのようなものですが、ウイルスは目に見えないし無臭なのでぼくが感じた恐怖感が追体験されないのです。※本書は2009年『感染症は実在しない 構造構成的感染症学』(北大路書房)を底本にしました。
  • 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~
    3.9
    エボラ出血熱、新型インフル、デング熱、炭疽菌等によるバイオテロ……高度な文明社会となった現代でも、感染症は人類をおびやかし続けている。目に見えない敵、感染症のリスクを扱う時には、パニックと対峙し、被害拡大を防ぐコミュニケーションの技術が必要である。恐さをどう捉え、伝えるか。幾つもの感染症のアウトブレイク時の経験を持つ医師・岩田健太郎が、感染症を題材としたリスク・コミュニケーションのあり方を教える。
  • 凱風館日乗
    3.4
    1巻1,650円 (税込)
    政治の腐敗、経済衰退、教育・医療の崩壊が止まらない現代。しかし私たちの足元には、未来の日本を再生させる可能性が溢れている。一歩立ち止まることで見えてきた「街場の救国論」!
  • 学問の自由が危ない
    3.8
    これはもはや、学問の自由のみならず、民主主義の危機! 菅義偉首相による日本学術会議会員への被推薦者6名の任命拒否は、学問の自由と独立性を侵害する重大な危機につながる行為。日本学術会議はじめさまざまな学協会から強い抗議の意が表明される一方、政権は様々な論点ずらしをもってこの問題を矮小化し、議論は長期化の様相を呈している。この問題の背景に何があるか、学術会議はなぜ必要か、さらに学問の自由とはなにか、それがなぜ重要であるかについて、市民の理解を求め、世論を喚起するべく編まれた緊急出版。佐藤学・上野千鶴子・内田樹の3名が編者となり、多彩な執筆陣が繰り広げる、学問の自由と民主主義をめぐる白熱の論考集。任命拒否を受けた6名のメッセージも収録。 「いったい何が壊されたのか。人々が震撼した危機は何なのか。そして、この事件は何の始まりなのか。本書は、この衝撃的な出来事を多角的に照らし出し、その深層を解明する趣旨で編集された」──佐藤学 「これは日本の民主制を深く傷つけ、国際社会における日本の学術の信頼性と威信を著しく損なう行為です」──内田樹 「菅政権に学者を屈服させることはできない。この戦端を開いたことを、政権は後悔することになるだろう」──上野千鶴子 【目次】 はじめに 佐藤学 1 学術総動員体制への布石 上野千鶴子 2 日本学術会議における「学問の自由」とその危機 佐藤学 3 政府が学問の世界に介入してきた 長谷部恭男+杉田敦 4 任命拒否の違法性・違憲性と日本学術会議の立場 髙山佳奈子 5 学問の自律と憲法 木村草太 6 日本学術会議とジェンダー平等 後藤弘子 7 日本学術会議と軍事研究 池内了 8 酔生夢死の国で 内田樹 9 学術会議だけの問題ではない三つの側面 三島憲一 10 「学問の自由」どころか「学問」そのものの否定だ 永田和宏 11 文化的適応としての科学と日本学術会議 鷲谷いづみ 12 1000を超える学協会の抗議声明から読み取れること 津田大介 ■資料編 任命拒否を受けた6人のメッセージ(芦名定道、宇野重規、岡田正則、小澤隆一、加藤陽子、松宮孝明) 公表された声明文から(法政大学総長、日本ペンクラブ、現代歌人協会・日本歌人クラブ、映画人有志) 日本学術会議による「要望書」 日本学術会議法 声明を公表した学協会一覧 日本学術会議問題 日録 あとがき 上野千鶴子・内田樹
  • 気はやさしくて力持ち
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    子育てにおいて、いちばん大切なことは「子どもに対して敬意を以て接すること」 男の子の親にも、女の子の親にも読んでもらいたい、旧くてあたらしい子育て論。 男手で女の子を育てた内田先生と、女手で男の子を育てた三砂先生。共に「離婚して子どもを育てた親」であるふたりによる、誰も書かなかった子育て論。最優先にされるべきは、「子どもに対して敬意を以て接すること」。いまの時代にあわせてアップデートされた、旧くてあたらしい子育て論にして、すべての子育て中の親たちと、育てられ中の子どもたちへ贈る、あたたかなエール。 「子どもを育てる、ということは、許されることを学ぶことだ、と思います。(…)子どもを持った時点での親の成熟なんて、たかが知れているし、親自身が生きてきた時代と環境とに抜き難い影響を受けながら、なんとか生き延びようとしているような不完全な存在なのですから、かならず、間違います。よかれ、と思ってやったことも、間違っているかもしれない。」(三砂ちづる) 「僕は未熟な親として子育てをしてきて、ある時点で、「子どもを愛すること」と「子どもを傷つけないこと」では、「子どもを傷つけないこと」の方を優先させるべきではないかと考えるに至りました。(…)「子どもを愛しているから」「子どものことを心配して」「子どもの将来のことを考えて」という理由で子どもを傷つける親が実に多いということを骨身にしみて知ったからです。」(内田樹) 子育てって困難でしょうか?/子どもは手離すときがむずかしい/親子関係で決定的に重要なこと/子育てにおける母語の意味/性教育はナナメの関係で/感情のカタログを増やす/親を許すこと、親から許されること/生きているなら、それでいい/一度は死んだもの、と思って育てる/「女の社会」にも「男の社会」にも逃避できること/「〈それ〉を何と呼ぶか」よりも「〈それ〉をどう扱うか」/複雑な現実は複雑なままに/今日を機嫌良く生きていくことができたら/……子育てで悩み迷うひとに響く言葉が満載。 目次 ■第1便 寄り道しながらはじめましょう 第1便A 子育てって困難でしょうか? 三砂ちづるより 第1便B 子どもを手離すときのむずかしさ 内田樹より ■第2便 感情とのつきあい方 第2便A なぜすべてにそう悲観的なのでしょう? 三砂ちづるより 第2便B 親子関係で決定的に重要なこと 内田樹より ■第3便 子育てにおける母語の意味について 第3便A 性教育はナナメの関係で 三砂ちづるより 第3便B 感情のカタログを増やす 内田樹より ■第4便 親を許すこと、親から許されること 第4便A ぼんやりすることで得られる力 三砂ちづるより 第4便B 生きているなら、それでいい 内田樹より ■第5便 家族をむずびつけるもの 第5便A 一度は死んだもの、と思って育てる 三砂ちづるより 第5便B 家族とは「想像の共同体」 内田樹より ■第6便 『細雪』の世界から 第6便A 「女の文化」と「男の文化」の絡み合い 三砂ちづるより 第6便B 「女の社会」にも「男の社会」にも逃避できること 内田樹より ■第7便 野生と文明のあわいにて 第7便A  女性の身体性は取り戻せたか? 三砂ちづるより 第7便B 「産めよ殖やせよ」の逆説 内田樹より ■第8便 「母性」なるものをめぐって 第8便A 母性活性化スイッチ 三砂ちづるより 第8便B 「〈それ〉を何と呼ぶか」よりも、「〈それ〉をどう扱うか」 内田樹より ■第9便 複雑な現実は複雑なままに 第9便A 人間が太古から物語を使って行ってきたこと 三砂ちづるより 第9便B 「真のリアリスト」と「リアリストもどき」を分かつもの 内田樹より ■第10便 「ものすごく気持ちの良いこと」を経験する 第10便A 自分を手放せること/自立していくこと 三砂ちづるより 第10便B 自我が消えてしまう時の解放感と愉悦 内田樹より ■第11便 没入すること、10歳前後であること 第11便A 当時の女の子たちは失神していた 三砂ちづるより 第11便B 師に全幅の信頼を置く 内田樹より ■第12便 長い時間軸の中で考える 第12便A 無条件に愛され、無条件に見守られること 三砂ちづるより 第12便B 大人たちから子どもを守るために学校は生まれた 内田樹より ■最終便 子育てにおいて、時代が変わっても変わらないもの 最終便A 今日を機嫌良く生きていくことができたら 三砂ちづるより 最終便B 親族が存続するために最もたいせつなこと 内田樹より 長いあとがき 三砂ちづるより 短いあとがき 内田樹より
  • 君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ
    4.0
    かたや哲学者であり武道家、かたやアフリカ・マリ出身の元大学学長。2人の個性派教育者による、自由すぎるアドバイスとメッセージ。曰く、「管理から逃れて創造的であるために、もっと“だらだら”しよう」「“ゲリラ的”な仕掛けで、異質なもの同士の化学反応を生み出そう」「将来は“なんとなく”決めるべし」「“なんでやねん!”とツッコミを入れて、自らの中に問を立てよ」等々。若い人たちが「大化け」するためのアドバイスとメッセージを、コロナ禍の教育現場から発信。かくも窮屈で不自由な世界を、君たちはどう生くべきか? 京都精華大学で行われた人気講義「自由論」をもとに、新規に語り下ろした対談などを加えて構成。
  • 99.9%が誤用の抗生物質~医者も知らないホントの話~
    4.2
    抗生物質は多くの国で間違った使い方をされているが、日本においてそれは顕著であり、ほとんどが誤用の抗生物質すらある。必要のない症状に漫然と処方されているため耐性菌が増え、抗生物質を治療の切り札とする感染症に使用できずに患者が亡くなることもある。つい足し算の医療をしてしまう医師、医師まかせにして病院ブランドや薬にしがみつく患者の双方の態度に警鐘を鳴らしつつ、臨床医学のよりリッチな世界観へと読者を導く。
  • 教育鼎談 子どもたちの未来のために
    -
    1巻1,980円 (税込)
    未来の世代に、どのような教育を手渡すべきか? なぜ学校は変わらないのか、ゆとり教育で学力は低下したのか、不登校をなくすためには? 学びの現場、行政の現場で昭和・平成の教育と向き合った3人が、未来が求める教育を説く「開眼の書」。 【目次】 ・教育とは太古的なシステムである ・高学歴一辺倒の終わり ・学校教育は缶詰工場ではない ・学術は公共のもの ・バイパスがあると学校に来なくなるのか ・学校選択するなら一国二制度 ・落ちこぼれと浮きこぼれ ・スケープゴートになった大学 ・教育予算を増やさない理由 ・令和の新合併論 ・進路は子どもに選ばせよ ・子どもに休息を、学校に余白を 【著者】 内田樹 1950年東京都生まれ。思想家・武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。東京大学文学部仏文科卒業。専門はフランス現代思想。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞)、『日本辺境論』(新潮新書、2010年新書大賞)他多数。第3回伊丹十三賞受賞。 寺脇研 1952年福岡県生まれ。映画プロデューサー、映画評論家、落語評論家、京都芸術大学客員教授。東京大学法学部卒業。1975年文部省(当時)入省、2006年退官。著書に『国家の教育支配がすすむ 〈ミスター文部省〉に見えること』(青灯社)、『危ない「道徳教科書」』(宝島社)他多数。 前川喜平 1955年奈良県生まれ。東京大学法学部卒業。1979年文部省(当時)入省、2016年文部科学事務次官に就任。2017年1月退官。現在は自主夜間中学のスタッフとして活動する他、講演や執筆も行う。著書に『面従腹背』『権力は腐敗する』(共に毎日新聞出版)他多数。
  • 下り坂をそろそろと下る
    4.0
    成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人のあり方を考察した、これからの日本論!/絶賛の声、続々! 内田樹氏:背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する"超リアリスト"平田オリザの「立国宣言」。/藻谷浩介氏:避けてきた本質論を突きつけられた。経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。
  • グローバリズムという病
    4.1
    1巻1,320円 (税込)
    内田樹氏推薦! 「これは平川君の書き物のうちでも最良のもののひとつだと思う。 僕はこの本のすべての頁に同意署名できる。」 東洋経済ブックスオンラインの人気連載を加筆・修正し単行本化。 著者が、常々感じていたグローバリズムというものに対する違和感を綴った経済エッセイ。 グローバル企業、グローバル人材などの「グローバル○○」という用語。 ニューストピックなどで見かけない日がないといっても過言ではありません。 同時に、グローバル、グローバルと迫られても「なんだかなあ」「もうウンザリ」と違和感をもつ方も少なくないはず。 そんなモヤモヤした気持ちをもたらす由縁である「グローバリズム」の正体を丁寧に解きほぐしていく一冊です。 グローバリズムは、資本主義が生き延びるための最後の処方箋かのようにいわれていますが、はたしてそうなのでしょうか? むしろ資本主義が必然として生み出す副作用ではないでしょうか? 本書ではわたしたちが逃れ得ぬ「グローバリズムという病」に罹患しつつも、それでも生き延びていくための道筋を示します。 【主な内容】 第1部 グローバリズムはどこから来たのか~グローバル信仰とその起源 第1章 「生態系」を破壊するグローバリズムという病 第2章 日本人の独特なグローバル信仰 第3章 「グローバル人材」論と英語力 第4章 銃規制をできないアメリカと、グローバリズムの起源 第5章 グローバリゼーションとグローバリズム 第2部 国民国家を乗っ取る株式会社~経済が社会を牛耳るコーポラティズム 第6章 株式会社対国民国家 第7章 租税回避で海外逃避する企業 第8章 新自由主義の正体 第9章 戦後体制の崩壊と、消えた国民経済 第10章 国民国家の理念に背馳する特定秘密保護法 第3部 グローバリズムはどこへ行くのか~対抗する思想 第11章 グローバリズムとはお金儲けのための世界レベルの競争戦略 第12章 家族制度の長い歴史と株式会社の驚くほど短い歴史 第13章 失われた生活者の思想と、根拠地の思想を求めて
  • 経済成長という病 退化に生きる、我ら
    3.9
    この金融危機は我々に何を問いかけているか。2008年夏、一瞬にして祭りは終わった。新自由主義とはなんと薄っぺらいものだったのか。表層的な原因分析や処方箋を超えて、いま考えるべき危機の本質とは? (講談社現代新書)
  • 経済成長なき幸福国家論 下り坂ニッポンの生き方
    4.5
    低成長の「下り坂」の時代も、見方を変えれば「成熟した国家の高原状態」。潜在力をうまく活用すれば、活力のある社会は実現可能である。「競争社会」で埋没する「個」の能力こそ、ニッポンの潜在力に他ならない。「個」をベースにした「成熟国家」に向けて、ではまだこの国になにが足りないのだろうか? 人口減少に歯止めをかけた自治体の秘策とは?「東京だけは勝ち組」がウソである理由とは?低成長ニッポンの「国家論」と、下山の時代を生きるための「幸福論」を、平田オリザ、藻谷浩介両氏が徹底的に語り尽くした「幸福国家論」新登場! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 賢人の日本語力
    -
    ビジネスにおける対話では、一瞬たりとも気を抜けない。会話の節々にあるチャンスを見逃さないためにも、外国語を習得する前に、真意がまっすぐ伝わる日本語を今こそおさらいしたい。 世間話はどこまでOK? マイ古典、持っていますか? 知っていそうで実は誤解していた、という表現も一気に解決。 独自の日本語力と意外なツールで国民に感動を与えてきた5人の賢人たちによる、相手の心に響く言葉のレッスン。
  • 健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
    3.9
    30代女性を縛る「自己実現」イデオロギーの呪縛を、解き放とう!生存戦略としての中腰姿勢、未来への敬意、そして身体信号に向き合うことを、今こそ見直そう!
  • 芸術立国論
    4.1
    日本再生のカギは芸術文化立国をめざすところにある! 著者は人気劇作家・演出家として日本各地をまわり、また芸術文化行政について活発に発言する論客として知られる。精神の健康、経済再生、教育等の面から、日本人に今、いかに芸術が必要か、文化予算はどう使われるべきかを、体験とデータをもとに緻密に論証する。真に実効性のある芸術文化政策を提言する画期的なヴィジョンの書。これは芸術の観点から考えた構造改革だ! 第7回AICT(国際演劇評論家協会)演劇評論賞受賞作。【目次】まえがき/序章 芸術の公共性とは何か/第一章 地域における芸術文化行政/第二章 経済的側面から見た芸術文化行政/第三章 教育と芸術文化行政/第四章 文化権の確立/第五章 文化行政の未来/終章 芸術の未来/あとがき
  • 芸 秘伝伝授の世界
    値引きあり
    -
    絵画、舞踊、演劇、武術、茶、花、刀剣鍛造・鑑定……体を使って文化価値を創造する「芸」は、いかに習得し、創造していくものなのか。師匠から弟子への相伝作法から見る日本人の精神構造。家元制度というシステムの背景。千利休や芭蕉、世阿弥の芸術論や「秘伝」の哲学と社会的役割など、「芸道」という独特の文化社会を考察する! 目次) 第一章 芸道の成立  芸と芸道/「型」の理論/芸道成立の実例 第二章 芸道の系譜  遊芸の系譜/武芸の系譜/大衆芸能の系譜 第三章 秘伝の相伝  秘伝伝授の歴史/家元制度と相伝 第四章 芸の習得   一生修行の世界/仏道の行/遊芸の行/芸の習得と想像 第五章 至芸の境   守・破・離/名人と天才 解説「芸」における弟子の効用    内田 樹(神戸女学院大学名誉教授・武道家) 本書は『芸の世界 ――その秘伝伝授』(1980年刊 講談社)を改題したものです
  • 下山の時代を生きる
    4.5
    経済縮小、人口減少の時代にあって、日本と日本人はいかに生きるべきか。言語学の泰斗と、教育や地方再生の現場でも活躍する劇作家が混迷する今の時代に求められる思想を説く。
  • 現代思想のパフォーマンス
    3.6
    現代思想は何のための道具なの? 二〇世紀を代表する六人の思想家を読み解き、現代思想をツールとして使いこなす技法をパフォーマンス(実演)する。
  • 現代霊性論
    4.1
    イマドキの暮らしに霊なんて関係ない? いいえ、人間の営みと“スピリチュアル”は切っても切れないものなんです。タブー、占い、カルトと霊のつながりとは。新宗教から靖國まで現代における宗教の役割とは何か。霊的であることは、畏れを知ること――内田氏と釈氏の掛け合いがグルービーな面白すぎる宗教漫談! (講談社文庫)
  • 高校生と考える世界とつながる生き方 桐光学園大学訪問授業
    4.0
    「オリンピックの建築は大災害で人間が謙虚な気持ちになれた新しい時代を象徴しなければなりません」―隈研吾 「「似ているけれどやっぱり違うんだよね」というところから出発する」―平田オリザ 明日を生きるために何が必要か、世界で活躍する豪華講師19人が中高生に向き合い真剣に語ります。建築やアート、音楽をはじめ、憲法・政治・コミュニケーション・文学・国際情勢・日本近代史など、さまざまな分野から考える好評シリーズ第2弾。この1冊で世界の成り立ちが見えてくる。
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業
    3.3
    「いまの日本の指導者にいる大人たちの中に、君たちの将来の幸福なんて考えている人間はほとんどいません」―内田樹 豪華講師20人が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くした白熱1800分! この社会の仕組みはいつまで続くのか? わたしたちはどうやって現代を生き抜くべきか? 文学・社会学・歴史・科学・芸術・政治などさまざまな分野から考えます。 豪華講師が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くしました。 この社会の仕組みはいつまで続くのか? 白熱1800分!
  • 荒天の武学
    4.1
    武術において想定外は許されない。不意の事態に際して、最適な答えを常に求められるのが武術本来の在り方だ。その精神は危機の時代、先の読めない荒天の世にこそ真価を発揮する。現代思想家・内田樹は合気道七段の武道家でもある。その内田が注目するのが中国武術韓氏意拳の光岡英稔。光岡は十一年にわたるハワイでの武術指導歴を持ち、きれい事ではない争闘の世界を歩いてきた。本書は二人の対話を通じ、護身、闘争という狭い世界にとどまらない、武術に秘められた荒天の時代を生き抜くための知恵を提示する。【目次】はじめに 「弱い武道家」という立ち位置から 内田 樹/序章 武運ということ/第一章 荒天を生きるための武術/第二章 荒天型武術の学び方/第三章 達人はフレームワークを信じない/第四章 荒天を進む覚悟/おわりに きれい事では済まない状況を如何にきれいに解決できるか 光岡英稔
  • 古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話
    NEW
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「黄金よりも、文字資料が見たい!」学問が狂気に変わる 考古学者は古代文字に取り憑かれて、文字を読んでいないと落ち着かない! 謎が多い民族を研究し、ヒエログリフで会話。 言語学者は魔境に棲む覇者に出くわし、キモい!古代人のラブレターを解読。 “日常には役に立たない“が最高に楽しい! 古代文字に囲まれてロマンを追いかける研究者たちの実録記
  • 言葉が鍛えられる場所
    3.7
    言葉はあまりにも便利で、そして、あまりにも無力である。何としても伝えたい想いが言葉を鍛える。 「言葉が何かを明らかにするよりは、何かを隠蔽することもあるのです。」
  • コミュニケーション力を引き出す 演劇ワークショップのすすめ
    3.7
    ほんとうのコミュニケーション力とは、その場の空気を読む力などではなく、お互いの差異を摺(す)り合わせる能力のことだ。演劇は2500年間、人間がもともと持っているそのようなコミュニケーション力を引き出してきた。祭りの際に演劇が上演されたのは、演劇に地域のコミュニティーを形成する力があったためである。この「演劇の力」を現代に合う形で活用する「演劇ワークショップ」の理論と理念を、現代演劇の旗手平田オリザが平易に語る。そして全国的にも珍しい「プロ劇団」の代表である蓮行が、そのプロセスを解説。ある企業における演劇ワークショップの模様をドラマチックに解説する。さらに、世界中から注目を集めているフィンランドの教育メソッドにも演劇が取り入れられているといった興味深い事例や、「あくび卵発声」などの具体的なノウハウも満載。ビジネスパーソン、教員、そしてこれからの日本を動かす政治家、官僚も必読の一冊。

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