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【戦争と選民ファシズムの時代が到来。「世界の終わり」を生き抜くための羅針盤!】
★50万部超のベストセラー『人新世の「資本論」』続編!!
資本主義が招いた気候崩壊。そこから世界は極度の欠乏経済へ。奪い合いの不安のなかで、他者を切り捨てる「選民ファシズム」が蔓延し戦争も次々と勃発する。破滅への行進をどう止めるのか? 気鋭の経済思想家が、その秘策を提示する!
【各界が絶賛!】
■落合陽一氏(メディアアーティスト)
久しぶりに赤線を引きながら唸った。反論したい箇所ほど面白い、稀有な本。
■三牧聖子氏(国際政治学者)
飽くなき技術革新が人類を救う――
そう囁くテック・エリートが造る「ノアの方舟」にあなたの席はない。普遍的な人類の救済へ、ラディカルな希望をつなぐ書。
■國分功一郎氏(哲学者)
「暗黒社会主義」の衝撃。この絶望的な提案が、私たちの大きな希望になる!
■柄谷行人(思想家)
資本主義の暴走による諸システムの崩壊により、少数の富裕層以外は地獄のような苦境に追いやられ始めているという著者の絶望を私も共有している。本書が提言する、新たなる「計画経済」「プロレタリア独裁」の行方を見守りたい。
【おもな内容】
・気候崩壊によって世界は欠乏経済へ
・なぜ、戦争が止まらない時代になったのか?
・「選民ファシズム」にどう対抗するのか?
・テック・エリートたちは「世界の終わり」にどう適応しようとしているのか?
・欠乏と格差を固定化させるテクノ資本主義
・不安の悪循環を逆回転させ、「破局」の時代を共に生き抜くための切り札とは?
【目次】
はじめに――未来はファシズムだ!
第1章:気候崩壊による恒久欠乏経済
第2章:テクノ資本主義で進むファシズム
第3章:「世界の終わり」と加速主義
第4章:計画経済が全体主義を連れてくるのか
第5章:「ハイエクの呪縛」を解くために
第6章:デジタル社会主義は可能か
第7章:ハイエクの盲点と「緑の戦時経済」
第8章:晩期マルクスの独裁論
第9章:エコロジー独裁への道
第10章:暗黒社会主義という希望
おわりに――名もなき者たちの「黙示録」
【著者略歴】
斎藤幸平 (さいとう・こうへい)
1987年生まれ。経済思想家。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy によって「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞。『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。同書は19言語に翻訳され、世界的ベストセラーとなった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
いよいよ無視しきれなくなってきた気候変動、生成AIの侵略にビッグテックの台頭、そして加速するポピュリズムといった世界のありさまに、もうだめなんじゃないかと思いながら、安易な終末論による意味づけは避けるべきだと踏みとどまる心もあり、結果として薄らと絶望しながら現実から目を背ける態度に落ち着いてしまっていたけれども、やっぱり(このままでは)もうだめなんだということをまずはしっかりと認識させてくれた。提示された具体策にはさまざまの吟味がいると思うけれども、われわれはハイエク的な二元論に縛られており、市場任せの自由経済か中央集権的な計画経済かの二者択一にとらわれる必要はないということ、そしてその解決策の例として市民参加型の計画経済という道がありうることを示してくれただけでも、すさまじい価値があると思う。世界がその必要性を認めるのにはもう行くところまで行くしかないのだろうが、それまでにできることをやっていくしかない。ブルシットジョブに従事する身として、このままではいけないぞという心持ちを取り戻した。
Posted by ブクログ
星6つです。前著「人新世の資本論」よりもダークな世界観を醸し出していますが、更に深刻さを増す気候変動危機とテック覇権主義を前に、暗黒社会主義なる思想を提唱しています。
言葉こそインパクトはありますが、前著で提唱された脱成長コミュニズムの延長線上で、国家の役割期待も包含されていますが、そこまで荒唐無稽な発想ではないという印象です。ニューヨーク州始め、グローバルノースでも社会主義の萌芽は各所に見られる所ですし。
ちなみに、暗黒という言葉は、最近話題のカーティス・ヤーヴィンらの暗黒啓蒙思想のインスパイアだと思われますが、斎藤さんは民主主義を守ることをまず第一義に考えている事で彼らとは違います。
来るべき黙示録に備えて、富豪やテック大手の方々は選民思想や歪んだキリスト教的思想を抱いて、一部の人だけが生き残る、言わば方舟を作ろうとしている中で、暗黒社会主義が民主的な対抗策との事。
資本主義の徹底的な破壊も特徴の一つですね。スティグリッツらが提唱する、資本主義を単に修正するだけの発想では、ハイエクの呪縛から解き放たれる事は出来ず、ラディカルな民主的計画をボトムアップで推進すべきとの主張です。
日本では社会民主主義の議論はあまり見られないですが、本書の売れ行きを見ていると現状のシステムに問題意識を持っている日本人も多いのかもしれません。本書是非読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
気候崩壊が起点。
テクノファシズム、GAFAM、MAGAと話は動き、
著者は暗黒社会主義を主張する。
この段階ではわけがわからない。
そこで著者は説明を始める。
計画経済は失敗するとハイエクは看破したと。
情報量が足りず、遅く、計画経済はうまくいかなと。
市場経済にかなわないと。
私もそう思ってる。
しかし、市場経済はブルジョアジー独裁を生む。
資本によって経済が牛耳られる。これも事実。
マルクスはそれを見て、プロレタリアート独裁がよい、という。
民主主義とは言ってない。
そこで出てくるのが「パリ・コミューン」1871年の市民革命自治体。
さらにコロンビアのペドロ大統領の取り組み。エクアドルの国家計画。
資本主義の問題点を、暗黒社会主義が克服できる、としている。
資本、商品ではなく、市民、環境を第一に考える経済。
いや確かにここ数日の酷暑を生きていると、
今の資本主義経済は地球崩壊へ一直線という思いが増してくる。
本来大嫌いだった「計画経済」で成長を制御しないといかん、と思う。
暗黒社会主義、、、
Posted by ブクログ
イーロンマスクが、AIやロボットの急速の進化を前にして、近い将来、お金が時代遅れになると宣言した。
もはや不足と言うものはなくなる。欲しいものは何でも手に入れられるようになるだろう。仕事をする事は任意になり、趣味でゲームをしたり、家庭菜園を楽しんだりするのと変わらなくなる。夢のような純白な世界である。
寒アルトマンの予測、多くの商品の価格は最終的に劇的に低下している。高級品や本質的に限られた資源、例えば土地の価格については劇的に高騰する可能性がある。土屋水、食料やエネルギーを意味する。
限られた資源を超富裕層たちが独占する未来がすぐそこに迫っている。未来は暗い、世界の終わりを前にしたファシズム、週末ファシズムが待ち受けている。
選民的な週末ファシズムを乗り越えるため、ソ連の全体主義の脅威、西欧社会の自由を守ろうとしたハイエクと退治する。マルクスに寄ってハイエクを乗り越える作業が不可欠。
1991年のソ連崩壊により、社会主義社会は全体主義社会になり、人々の幸せをもたらすものではなく、自由で民主主義の資本主義社会が勝利したと伝えられ、世界は冷戦を乗り越え、民主的な資本主義社会が到来すると期待されたか、その後の新自由主義、思想にもより、資本主義は理想の社会ではなく、1部の超富裕層が支配する末期的な社会であることが明らかになってきた。
この世界をマルクスが想定していたと言う。筆者の論考には納得できる部分と、できない部分が入り乱れている。今後の社会の進展について一緒に考えていきたい。
Posted by ブクログ
紛争解決・平和構築分野で仕事をしてきて、嫌でも感じるグローバル・サウスの痛み、苦しみ、そして気候変動に翻弄される現実。その全てを言語化し、資本主義と結びつけながら問題を的確に指摘していた点にまず共感と感動。自分は未来に対して悲観的すぎるのか?と人と話して思うことがあったが、「もうすでに破局に入っている」という認識を持っている識者がいたことに安心すら感じた。その上で、どうこの気候変動とテクノ資本主義、ファシズムによる社会秩序の崩壊をアップデートされた社会主義の考え方で乗り越えるかを論じる。具体的に共感できる政策や方向性も多く、つい本に書き込みしながら読み進めた。市場に任せっぱなしにするのではなく、政治と経済をもっと近づけて、欠乏経済の訪れを少しでも遅らせるorなくしていかなければならない。
この手のことを思考する際に、いつも疑問に思うのは、なぜ富裕層や中上流階級の多くはお金のことしか考えないのか、ということ。どうしたら彼らが斎藤幸平さんが考えるようなコモンの大切さや、彼らがGAFAを代表とする利潤追求命の会社で働くことで、加担して引き起こされているグローバル・サウスの問題に目を向けてくれるのか。欠乏に直面することでしか、こうした人の考えは変わらないのかもしれないが、手遅れになる前に身近なところから何とかできないものかと思ってしまう。
Posted by ブクログ
前作はまだまだ理想主義的で「本当にできるかな」という違和感があった。そして、それから10年。状況は予想以上に急速に悪化している。だからこその「暗黒社会主義」というインパクトのある言葉を使っているんだと思ったが、そこまで怖いものではなかった。斎藤さんはやっぱり根が優しくて、善意ベースで社会を組み替えようとしている方なんだな。
PPPについては個人的にも以前から強い違和感があったので、興味深く読んだ。誰にとっても不可欠な資源やサービスを、利潤追求の手段に乗せてしまう点が根本的に受け入れられない。かつては「民間のほうが効率的」という言葉に騙されてしまったけど、実際には、儲からなくても社会に不可欠だからこそ公が担ってきた領域があるはずだ。
だから、今回初めて聞いたPCPという言葉に希望を感じる。自治会が弱体化している一方で、財政難の自治体では限られた予算をどう配分するかについて、市民の関与を高めざるを得ないという問題意識が現場にもある。参加型予算のような仕組みを通じて、弱くなっている自治の側と、資源配分に悩む行政の側とをつなげていくことで、相互に補完しうるのではないか。
また、緑の国民皆兵制や参勤交代的な仕組みにも魅力を感じた。都市に住む人が定期的に地方と関わるようになれば、実際に地方で暮らしたいと考える人は増えるはずだ。加えて、東京23区での自家用車制限のような提案も、現実的に検討されてよい段階に来ているのではないか。
こうした構想は、国家レベルで一気に進めるよりも、まずは自治体単位で試行的に始めるほうが現実的だと思う。現場から積み上げていくことにこそ、希望がある。
Posted by ブクログ
ベストセラーの「人新世の資本論」では脱成長論が提唱され、いきすぎた資本主義に歯止めをかけることで、暮らしにゆとりを戻したり、気候変動を抑制する道が示されていた。
新書で50万部以上売れるまでに社会を盛り上げたが、むしろこの5年で地球環境は超えてはならない1.5℃上昇にも達してしまい、もう取り返しのつかないフェーズにまできてしまっている。
克服することを諦め、この厳しい状況下でどう生き延びていくかに方向転換した末、新たに提唱されたのは「暗黒社会主義」で、計画経済こそが残された道になるという。これはソ連、中国の一党独裁的な計画ではなく、GAFAなどのプラットフォームを国営化したり、国民株主制度を導入したりで、独占された経済圏を国家中央主権的、かつ民主的な道で推し進めるもの。
確かに近年ピーター・ティールやイーロン・マスクによる独占・独裁の動きがあったり、日常的な消費行動も全てGAFAに抜き取られ、ますますテクノ資本主義に人々の行動が踊らされているのは恐怖でしかない。
1点ボトルネックに感じたことは、個人データをテック企業ではなく国家に渡すことに抵抗を覚える人の方が多そう。これだけ政治不信の時代に、モノ、カネ、データを信頼して国に託すことを許せるのか。。
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