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コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?
『資本論』は誰もがその存在を知りながら、難解・長大なためにほとんど誰もが読み通せない。この状況を打破するのが斎藤幸平――新しい『資本論』解釈で世界を驚かせ、『人新世の「資本論」』で日本の読者を得た――、話題の俊英だ。マルクスの手稿研究で見出した「物質代謝」という観点から、世界史的な名著『資本論』のエッセンスを、その現代的な意義とともにていねいに解説する。大好評だった『NHK100分de名著 カール・マルクス『資本論』』に大量加筆し、新・マルクス=エンゲルス全集(MEGA)の編集経験を踏まえて、“資本主義後”のユートピアの構想者としてマルクスを描き出す。最新の解説書にして究極の『資本論』入門書!
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Posted by ブクログ
マルクスの資本論にも挑戦したくなった。
労働力は商品としてパッケージングされている。
資本主義の問題点や課題を挙げているが、(これはマルクスの資本論でも批評があるが)じゃあどうするのかは労働者が考えなくてはいけなそう。
どうすればいいかは5,6章に書かれているみたい。
自由投資主義は初めて聞いたが、政策によって民意に方向をつけるという面で面白い。
ドイツは学費無料なんだ、いいなあ
今感じていることを投影してのめり込んでしまいそうな怖さがあった。マルクスが将来の社会像を具体的に描かなかったことに対して、当時もしくは現在の社会を投影してそれをベースに構想してしまうという問題点を挙げていることは興味深い
2022年10月に労働者協同組合法が施行された。知らなかった。人々が生きていくのに必要なサービスを提供する事業を営む労働者への賃金が低い傾向があることには、なぜそうなってしまうのか、解決策は何なのか興味があったので、周辺をよく調べたい。
"""
大企業のグローバルサプライチェーンは、自分たちの必要とするものを、市場でのやりとりを経由せずに、相当な規模で確保しているわけです。それを労働者自身が能動的に管理していくような生産体制にシフトしていこうというわけです。
"""
マルクスをベースにして5,6章で主張。
面白かった。4章あたりを読んでいたときには、マルクスの資本論を読むモチベーションが高まっていた。5,6章あたりからこの本自体を少し時間が経ってから再読してもいいなという気になった。
Posted by ブクログ
改めて資本主義を理解したかったので読んでみた。資本主義は資本の増殖が基本にあり、私たちはいつの間にかその流れに組み込まれていると再認識。
労働力という商品を売り、再生産するために商品を買うという終わりのない一連の流れにどう立ち向かうかまで示してくれてるのはとても良かった。
また、資本主義社会における2つの自由が印象的だった。一つは強制労働といったことがないことの自由、もう一つは生産手段が持たないことによる自由。後者は自由によって、文句は言うけど結局会社の言いなりであり、リストラされないためにも労働者がより勤勉に働くという構造がとても皮肉だなと思った。むしろ働くほど効率化されて、自分の首を絞めるのだから。
上記に加え、構想と実行の分離という概念は目新しかった。分業により効率的に仕事ができるようになった反面、構想することはできなくなってしまった。ここでいう構想は状況に応じて自在に判断するなことであり、いわゆる経営者目線で働くみたいな小手先な話ではないと著者は批判している。例えば、店長がその日の天候等の状況に応じて売り場の商品を変えるとかそういう話ではなく、より大上段の原材料の仕入れ先、販路、営業時間など話です。それら大冗談の話は、より上層部によって決められているため、そもそも経営者目線で働くなんて耳障り良いレトリックになる。僕も毒されていたものの、これは痛烈だなと感じた。
入門書を読んだこともあり、原典の資本論に再び挑戦してみようと思う。大変良い本だった。
Posted by ブクログ
マルクスの資本論を読み直す、という企画の本です。
「なんだ社会主義化」「いくら資本主義が現代社会
に行き過ぎて格差や気候変動を引き起こしている
と言っても、社会主義は今さらないよ」
と、感じる人がほとんどでしょう。
しかし書籍として世に出ている資本論は非常に
難解であるし、マルクス自身もその後様々な
研究を続けていて、社会主義とは異なる理想の
社会を見出したことが近年判明しています。
その理想の社会をキーとして、資本論を学び直す
のが本書のキモです。
理想の社会の内容の是非は別として、資本論で
語られている資本主義の暴走は現代社会におい
ては全く違和感がないことは理解できると思います。
これを1867年、日本では大政奉還のあった年に
出版したわけだから、すごいぞマルクス。未来
が見えていたのか。
「なんか最近働いてばっかりで週末は単なる消費者
でしかないなあ」と思った人は読むべき一冊です。
腹落ち間違いなしです。
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