人新世の「資本論」

人新世の「資本論」

1,012円 (税込)

5pt

【『新書大賞2021』第1位!大賞受賞作!!】人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
【各界が絶賛!】■松岡正剛氏(編集工学研究所所長)
気候、マルクス、人新世。 これらを横断する経済思想が、ついに出現したね。日本はそんな才能を待っていた!
■白井聡氏(政治学者)
「マルクスへ帰れ」と人は言う。だがマルクスからどこへ行く? 斎藤幸平は、その答えに誰よりも早くたどり着いた。 理論と実践の、この見事な結合に刮目せよ。
■坂本龍一氏(音楽家)
気候危機をとめ、生活を豊かにし、余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら?
■水野和夫氏(経済学者)
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。

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人新世の「資本論」 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読者に社会革命を呼びかける最新の書。どこか懐かしいテイストだが、今、世界(特に西欧)で起きている様々な動向や議論を手際よくまとめて、目指すべき方向を明快に指し示す技量は見事。ただのユートピア思想ではないことを示すため、様々な疑念に対しても目配りが利いているが、それでもまだユートピア的なものに見えてし

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    私は金融機関に勤めていますが、国や企業が「成長するために」を前提に考えていた中で、その考え方や価値観に影響を与えてくれた1冊です。

    0
    2024年09月29日

    Posted by ブクログ

    書いてある内容には概ね同意する。
    価値増殖を第一原理とする資本主義が、外部からの侵奪と付加一体であること、人間の個性が捨象され、効率性の名の下に資本の奴隷に仕立て上げてしまうことにもっと自覚的にならないといけない。
    ただ、脱成長コミュニズムに至るまでのプロセスが現実を見るとなかなか難しい。ソ連や中国

    0
    2024年09月10日

    Posted by ブクログ

    2021年の新書大賞をとった話題作。著者が同世代ということで、敬服いたします。

    マルクス主義ときくとすでに廃れた理論という印象はあった。しかし、マルクス研究が今もなおその膨大な資料へのアプローチによって続いているということがまずは驚き。

    マルクスの主張と環境問題をつなぎ合わせ、「脱成長コミュニズ

    0
    2024年08月14日

    Posted by ブクログ

    お金に頼らない生き方をしたいのと、一次産業や自然環境を守るために何かできないかを、3年後の退職後の生き方探しをする際のテーマとして考えています。そんな私には、考えを言葉にして整理してもらったような内容でした。大変参考になりました。
    なんとか準備して、行動したいと思います。

    0
    2024年08月05日

    Posted by ブクログ

    私たちの豊かさはただただ見えない場所に追いやられているだけ、不可視化しているだけだと言われ、ハッとした。そして、一生懸命働いても無力感が湧いてくる原因のひとつに社会の仕組み、ルールに関係しているのだと知った。

    危機感も感じたし、行動したい。私の職業はそれこそ資本主義ど真ん中だけど、何か違和感を感じ

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    資本論といえば、マルクスの資本論が有名だけど
    この本はマルクスの思想等も交えながら、資本主義とはなんぞやということ
    資本主義で得をする世界に数%しかいない超富裕層や、世界各国のGDP順位
    逆に今現代で課題になっている格差問題・異常気象等に関しても指摘している。
    そりゃ新書大賞にもなります、面白いもの

    0
    2024年06月13日

    Posted by ブクログ

    マルクスの資本論を中心に技術が飛躍的に発達した19世紀〜20世紀にかけて実現した社会システムがいかにバイアスが掛かり不完全であったかのか、マルクス自身も資本論に至るまでの理論の変遷などを丁寧に解説。結局は資本主義のシステムの限界とB面である有限の富の搾取の仕組み。国々は地球環境に対策を講じても今やそ

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    新進気鋭との触れ込みだったので、先日の池上彰の資本論の本に続けて読んでみた。これまで読んだ本は、勉強になるとか面白いとか、評価が高いものでもそういう言葉での形容だったが、これは考えさせられる。自分のこれからの生き方を、だ。素晴らしい本。
    マルクスの資本論が資本主義が行き着いた先にある社会主義を論じて

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    恐ろしいほどに理解しやすく読みやすい本だった

    小説で人間物語ばかりを嗜む私でも問題なく読むことができました。

    自信満々に『経済成長!』と拳を握りながら世の中に訴えかける私達日本の総理大臣にこういった知見はあるのでしょうか。
    皮肉とかじゃなく本当に気になる。

    賃上げ→消費促進→経済活性化
    ほと

    0
    2024年03月13日

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