価値観再生道場 本当の大人の作法

価値観再生道場 本当の大人の作法

ビジネス・実用
1,152円 (税込)

5pt

上から目線、揚げ足とり、バッシング――さまざまな「言葉」が氾濫するソーシャルメディア時代、人と人が本当につながるために必要な大人の知的作法とは? 「言葉」の攻撃性に振り回されず、自分の「物語」を獲得する方法を、思想家・武道家の内田樹、精神科医の名越康文、作家の橋口いくよが語りあう。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載「価値観再生道場 これなんぼや?」の書籍化第2弾。

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価値観再生道場 本当の大人の作法 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    思想家・内田樹、精神科医・名越康文、そして作家・橋口いくよの三人による『ダ・ヴィンチ』連載の鼎談を書籍化した一冊。(内田センセイの「思想家」という肩書きは初めて見たが、大学教授を退官されたからなんだな。)様々な話題に切り込んで、普段思っていても言葉にできないようなことを巧みな表現で表してくれるのは、気持ちいい。
    取り上げられているトピックであちこちに出てくるのは「上から目線」「揚げ足とり」が頻繁に起きるソーシャルメディア上での言葉の使い方。内田センセイをして「ネット上の言葉がもつ断定性・攻撃性をどう抑制するのか、という問いに適切な処方を見いだせない」と言わしめる状況に、鼎談のトーンも一段と上がる。言われるまで気づかなかったが、内田センセイはブログとツイッターでは、一人称や語尾を使い分けている。これは確かにひとつの有効な対処方法なのだが、三人の鼎談ではそれを大きく飛び越えた「ツイートは五・七・五で」という意見まで飛び出す。しかも、それは冗談どころか説得力十分とくる。
    そんな達人たちが繰り出す金言は、留まるところを知らない。おそらく科学的な根拠などないのだろうが、「言葉を飲み下す」「知性は贅肉のようについてくる」「愛の反対語は敬意」などなど、読めばいちいち頷いてしまう。その中でも、ワタシにもっとも響いたのは「男は老いてガランドウになるといい風合いが出てくる」という言葉。これには大いに納得。(大ブーイングが起きるのを承知のうえで敢えて言うと)ワタシ自身、脂っぽさが抜けてきてラクになってきたのは、きっとこのガランドウ化が順調に進んできている証左なんだろう。

    0
    2018年11月24日

    Posted by ブクログ

    今まで自分の中でモヤモヤしていたこと、わからなかったけれどほったらかしにしていたこと、そこに真っ直ぐに向き合って下さるお三方の会話が心地よい。テンポ良い文章はもちろんのこと、わかりやすいようでどこか不思議さを感じさせる例え話に引き込まれる。帯の何倍も価値のある中身に思えた。むしろ、帯はいくらかチープな印象を受けた。

    0
    2015年10月08日

    Posted by ブクログ

    敬意の贈与。

    内田樹さん、名越康文さん、橋口いくよさんの3人による対談形式です。価値観再生道場という名前の通り、現代の人々の「価値観」について見直そうとしています。

    個人的には名越康文さんは知性と個性が強すぎて、私の勉強不足ですが「何を言っているのか分からない」状態がありましたが、本書の筋で言うとそれが大切ということも書かれていました。


    絵に描いたようなやる気のない定食屋さんがなぜ安心出来るのか
    本当の豊かさとは何か
    分かりやすさの必要性
    バッシングはなぜ起きるのか
    安心のはずの「定型」による負の連鎖
    執着心
    愛と敬意の違い

    以上のような話が展開されていました。
    それぞれの話で共通しているのは、最終章にある「愛と敬意」。
    何かを「分かった」つもりになるから、人は偉くなった気分にもなるし、相手を馬鹿にしたくもなる。
    分かりやすくしようとすることは良いことなのかもしれないけれど、分かったと思えば良いという問題ではなくて、もっと分かりたいと思わなくてはいけない。
    何かを「分かった」と思うのは本当の意味では「分かっていない」という真理が導かれていました。

    今は、「これが普通」って分かったつもりになって共通の理解のような定型を安心のためにつくろうとします。
    しかし、これによって少しでもズレたら大炎上などを起こす火種となる。
    安心したいために作った定型が、不安を生んでいるということです。


    皆の中での何かが当たり前に働いていて価値観について触れることが少ない現在、反省した点いくつもありました。
    私自身、ツイッターなどで周囲の人と同じように意見や思ったことを発信することに疑問を抱き、躊躇いを感じるようになってきて読んでみました。
    少し反論したい話もありましたが、全部ひっくるめて私に大きく影響を与えてくれた1冊です。
    本当に良い価値観って何かを考えなおしてみたいと思いました。

    0
    2013年03月16日

    Posted by ブクログ

    (2014/10/22)
    最近読むとはまる内田樹さん。一方妻はその弟子の名越康文さんを読みたいというので、二人が書いてるこの本を入手。
    しかし、、、なんだか違った。
    この橋口いくよさんって人も混ざっての鼎談。
    タイトルがテーマなのかと思いきや、そうでもない。
    広い意味ではそうだんだろうけど、、、
    テーマは言葉の持つ力、というところだろうか。暴力的でもあり、愛だったり、、、
    あげ足取りが印象的。

    それと、五七五の語感が記憶にもたらすパワー。
    全学連の正式名称が五七五でなかったら世の中が変わったのでは、という説は面白かった。

    全日本学生自治会総連合 ぜんにほん がくせいじちかい そうれんごう 

    正式名称を知ってる人はそんなに多くはないと思うけど、でも確かに記憶を助けるのはその通りだと思う。

    ・・・それくらいで、いつもの内田さんを読んだ後のすっきり爽快納得感はなかった。

    目次
    ●第1章: 物語の獲得
    「物語」がもたらすもの/ライブに見いだす物語の「型」/型の中でこそ獲得できる物語とは?
    ●第2章 :街と物語
    「東京」という名前がはらむ物語/街は我々の生きる舞台/右肩上がりの幸福という呪縛から逃れる方法/本物の豊かさとは
    ●第3章: 親供養
    人生の空白を埋める物語/物語は予言の書でもある/親供養の必要性
    ●第4章: 揚げ足をとる人々
    言葉の持つ攻撃性に自覚的になること/揚げ足予防が生んだ言葉のいびつさ/まずは言葉をごくんと飲み下す
    ●第5章: 国を祝福しよう
    ツイートするときは「五・七・五」/日本の歌から情景描写が消えた/飲み下そう日本!
    ●第6章: かっこいい老い方
    自分の住む場所を祝福する/武田鉄矢に学ぶ日本人男性の年の重ね方/男は老いてガランドウになるといい風合いが出てくる/日本女性の老い方が見つからない/四十代女性のロールモデル/かわいいおばあちゃんは実在するのか?/都市のアクティブさと老人の佇まいのズレ
    ●第7章: 知性は贅肉のようについてくる
    これからの言語表現に必要なのは「かわいさ」と「うどん的文章」/意味がわからなくても、ひとまず飲み込むことに意味がある/訊く大切さもあれば、訊かない大切さもある
    ●第8章: 中立ぶるのはもうやめよう
    内田文体の秘密/真のオリジネーターはフォロワーを求めない/自分を慰めるために、人を叩いている
    ●第9章: なぜ人は人を叩くのか
    バッシングのスタートラインとは/「ファン」と「嫉妬する人」は表裏一体/他人の自己判断の領域にまで踏み込んでしまっている/写真本体よりも、そこにある「悪意」が怖い
    ●第10章: 定型圧力のすさまじさ
    ヤンキー文化が信仰するものとは?/人は定型から出ない努力を、必死にしている/仕事で着る服こそ、素敵なものにしよう
    ●第11章: 執着をとる方法
    執着心が強い人には鬼のツノが生える!?/執着は、時として命さえも落とす/執着へのブレーキは「?」/必要なのは物語
    ●第12章: 愛の反対語は敬意
    愛と敬意/あてつけという愛情表現/馬鹿なふりをする女性たち/わからないことの大切さ

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    3人の対談をまとめたもの。

    ・悪意は嫉妬からくるもの。嫉妬する人は「あいつは俺と条件は変わらないのにいい思いをしている」という風に相手と自分を同化していることがある。「似ている・近い」っていう感覚は危険。

    ・定型圧力の凄まじさ。あの中に自分の欲しいものがあるに違いない!よりは情報の中に欲しいものを見つけた方がまだ個性がある。

    ・愛と敬意は逆のもの。相手のことを知らないという前提であれば謙虚で寛容になる。完全に理解(同化)した気になるのは怖い。

    0
    2018年12月21日

    Posted by ブクログ

    テーマごとに読んだ。なるほど、世の中をそんな風にも見ることができるのかという発見がある。3人のテンポが心地よい。

    0
    2016年05月18日

    Posted by ブクログ

    右肩上がり の 幸福という
    呪縛 から 逃れる 方法
    自分が 何かして それに対して いろいろな人 から いろいろなかたちのリアクションが 返ってくる そういう 関係の中に いるのが 豊かさ という 事

    同化し 一体化幻想から はじまり
    嫉妬 バッシングに 繋がる
    今の自分に満足していない
    不満が ある状態だから
    同化した 他人を 叩く
    自分に 向けた 言葉

    0
    2013年11月18日

    Posted by ブクログ

    上から目線、揚げ足を取る、人を叩く
    そういう人が多い世の中で
    取るべきスタンスはどういものなのか

    3人での会話形式の文章がとても分かりやすく
    すっとお腹の中に落ちてきます。
    結果的に答えが出ない問題もありますが、
    じっくり自分の中で考える良い機会になるかと思います。


    上記のような 大人げない 人間にならないための
    内容ではありますが、
    そういう人たちに出会っても
    自分を見失わないようにするための
    応援-支援のような要素も感じました。


    人間関係に悩む人にも良い本だと思います。

    0
    2013年07月24日

    Posted by ブクログ

    "愛"は危ない。いいものだと思い込んでいると、気づかず危ない方向に進んでいるかも?確かに執着心が強くなってしまうと、余計なことに嫉妬している気がする。そして、そんな自分が醜いことにも気づいてしまう。わからないこと、知ろうとしないこと、素直に敬意をもてたら楽しいだろうなぁ。

    0
    2013年03月30日

    Posted by ブクログ

    「分かった」という思い込みを捨て、「分からない」という前提で、敬意をもって人や物と接したいものだよね。という事を言っていて、「 なるほど分かった」と思ってしまったので、これは大変難しいことだと思いました。

    さまざまな話や文章似たくさん触れて、良くわからないまま飲み下すのが大事。そうすると知性は贅肉のようについてくる。という話が好きでした。最近、意味を求めて読書しがちで、疲れていたので、分からなくてもいいのか、と。

    0
    2025年06月08日

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