無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
思想家・内田樹、精神科医・名越康文、そして作家・橋口いくよの三人による『ダ・ヴィンチ』連載の鼎談を書籍化した一冊。(内田センセイの「思想家」という肩書きは初めて見たが、大学教授を退官されたからなんだな。)様々な話題に切り込んで、普段思っていても言葉にできないようなことを巧みな表現で表してくれるのは、気持ちいい。
取り上げられているトピックであちこちに出てくるのは「上から目線」「揚げ足とり」が頻繁に起きるソーシャルメディア上での言葉の使い方。内田センセイをして「ネット上の言葉がもつ断定性・攻撃性をどう抑制するのか、という問いに適切な処方を見いだせない」と言わしめる状況に、鼎談のトーンも一段と上がる。言われるまで気づかなかったが、内田センセイはブログとツイッターでは、一人称や語尾を使い分けている。これは確かにひとつの有効な対処方法なのだが、三人の鼎談ではそれを大きく飛び越えた「ツイートは五・七・五で」という意見まで飛び出す。しかも、それは冗談どころか説得力十分とくる。
そんな達人たちが繰り出す金言は、留まるところを知らない。おそらく科学的な根拠などないのだろうが、「言葉を飲み下す」「知性は贅肉のようについてくる」「愛の反対語は敬意」などなど、読めばいちいち頷いてしまう。その中でも、ワタシにもっとも響いたのは「男は老いてガランドウになるといい風合いが出てくる」という言葉。これには大いに納得。(大ブーイングが起きるのを承知のうえで敢えて言うと)ワタシ自身、脂っぽさが抜けてきてラクになってきたのは、きっとこのガランドウ化が順調に進んできている証左なんだろう。
Posted by ブクログ
敬意の贈与。
内田樹さん、名越康文さん、橋口いくよさんの3人による対談形式です。価値観再生道場という名前の通り、現代の人々の「価値観」について見直そうとしています。
個人的には名越康文さんは知性と個性が強すぎて、私の勉強不足ですが「何を言っているのか分からない」状態がありましたが、本書の筋で言うとそれが大切ということも書かれていました。
絵に描いたようなやる気のない定食屋さんがなぜ安心出来るのか
本当の豊かさとは何か
分かりやすさの必要性
バッシングはなぜ起きるのか
安心のはずの「定型」による負の連鎖
執着心
愛と敬意の違い
以上のような話が展開されていました。
それぞれの話で共通しているのは、最終章にある「愛と敬意」。
何かを「分かった」つもりになるから、人は偉くなった気分にもなるし、相手を馬鹿にしたくもなる。
分かりやすくしようとすることは良いことなのかもしれないけれど、分かったと思えば良いという問題ではなくて、もっと分かりたいと思わなくてはいけない。
何かを「分かった」と思うのは本当の意味では「分かっていない」という真理が導かれていました。
今は、「これが普通」って分かったつもりになって共通の理解のような定型を安心のためにつくろうとします。
しかし、これによって少しでもズレたら大炎上などを起こす火種となる。
安心したいために作った定型が、不安を生んでいるということです。
皆の中での何かが当たり前に働いていて価値観について触れることが少ない現在、反省した点いくつもありました。
私自身、ツイッターなどで周囲の人と同じように意見や思ったことを発信することに疑問を抱き、躊躇いを感じるようになってきて読んでみました。
少し反論したい話もありましたが、全部ひっくるめて私に大きく影響を与えてくれた1冊です。
本当に良い価値観って何かを考えなおしてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
(2014/10/22)
最近読むとはまる内田樹さん。一方妻はその弟子の名越康文さんを読みたいというので、二人が書いてるこの本を入手。
しかし、、、なんだか違った。
この橋口いくよさんって人も混ざっての鼎談。
タイトルがテーマなのかと思いきや、そうでもない。
広い意味ではそうだんだろうけど、、、
テーマは言葉の持つ力、というところだろうか。暴力的でもあり、愛だったり、、、
あげ足取りが印象的。
それと、五七五の語感が記憶にもたらすパワー。
全学連の正式名称が五七五でなかったら世の中が変わったのでは、という説は面白かった。
全日本学生自治会総連合 ぜんにほん がくせいじちかい そうれんごう
正式名称を知ってる人はそんなに多くはないと思うけど、でも確かに記憶を助けるのはその通りだと思う。
・・・それくらいで、いつもの内田さんを読んだ後のすっきり爽快納得感はなかった。
目次
●第1章: 物語の獲得
「物語」がもたらすもの/ライブに見いだす物語の「型」/型の中でこそ獲得できる物語とは?
●第2章 :街と物語
「東京」という名前がはらむ物語/街は我々の生きる舞台/右肩上がりの幸福という呪縛から逃れる方法/本物の豊かさとは
●第3章: 親供養
人生の空白を埋める物語/物語は予言の書でもある/親供養の必要性
●第4章: 揚げ足をとる人々
言葉の持つ攻撃性に自覚的になること/揚げ足予防が生んだ言葉のいびつさ/まずは言葉をごくんと飲み下す
●第5章: 国を祝福しよう
ツイートするときは「五・七・五」/日本の歌から情景描写が消えた/飲み下そう日本!
●第6章: かっこいい老い方
自分の住む場所を祝福する/武田鉄矢に学ぶ日本人男性の年の重ね方/男は老いてガランドウになるといい風合いが出てくる/日本女性の老い方が見つからない/四十代女性のロールモデル/かわいいおばあちゃんは実在するのか?/都市のアクティブさと老人の佇まいのズレ
●第7章: 知性は贅肉のようについてくる
これからの言語表現に必要なのは「かわいさ」と「うどん的文章」/意味がわからなくても、ひとまず飲み込むことに意味がある/訊く大切さもあれば、訊かない大切さもある
●第8章: 中立ぶるのはもうやめよう
内田文体の秘密/真のオリジネーターはフォロワーを求めない/自分を慰めるために、人を叩いている
●第9章: なぜ人は人を叩くのか
バッシングのスタートラインとは/「ファン」と「嫉妬する人」は表裏一体/他人の自己判断の領域にまで踏み込んでしまっている/写真本体よりも、そこにある「悪意」が怖い
●第10章: 定型圧力のすさまじさ
ヤンキー文化が信仰するものとは?/人は定型から出ない努力を、必死にしている/仕事で着る服こそ、素敵なものにしよう
●第11章: 執着をとる方法
執着心が強い人には鬼のツノが生える!?/執着は、時として命さえも落とす/執着へのブレーキは「?」/必要なのは物語
●第12章: 愛の反対語は敬意
愛と敬意/あてつけという愛情表現/馬鹿なふりをする女性たち/わからないことの大切さ
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用