岩田健太郎の一覧
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ユーザーレビュー
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本書での主張は言われてみれば最もだなーと思った。
患者の立場(医者ではないという意味で)で言えば、自分がこれからどう生きたいか、をちゃんと考える必要がある。
自分はできるだけ元気な状態で長生きしたいので、健康診断も受けて、かかりつけのお医者さんのアドバイスを受けて、予防できる事象(「こと」としての病
...続きを読む気)は防ぎたいと思う。
家族(妻と子)にも同様に健康で長生きして欲しい。
Posted by ブクログ
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現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。
コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければ
...続きを読むならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。
撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを意味しているということである。
難しいと考えているシステムの転換は、現代のシステムの思考の中て考えているから。
そのためには、イメージから先に変われ。かえ?とは、目標わ着地点をへんこうすることではなく、現在流通している思考や、言葉遣いそのものを変えるということに他ならない。
Posted by ブクログ
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・感染経路を遮断すること「そのもの」が感染対策。
・「みんなで一つの病気」だったり、「一つが様々な病気」。
・スタート地点は常に「現象(病気)」であって、微生物ではない。
・入院している人は皆、身体が弱っている→医療行為そのものも院内感染のリスクを増やす→
医療行為を止めるわけにはいかない。
...続きを読む元の病気を治さなければならない→
「院内感染」をゼロにすることはできないが、少なくすることは出来る→
・抗菌薬は微生物を殺すが、その目的はあくまでも感染症の治療にある。
・抗菌薬は感染部位に到達しなければ効かない。
・抗菌薬は感染症の原因微生物「だけ」を殺し、他の菌はできるだけ殺さないのが望ましい。
・抗菌薬のもたらすメリットは、そのデメリットを上回るものでなければならない。
・3秒ルール:食べ物をうっかり落してしまった時、拾って食べる→
地面にある微生物は数秒程度では食べ物に定着しない→
地面の上の微生物は、ほとんど人間の病菌原因にならない→
どのみち口の中は細菌だらけ。食べ物はすぐ口の中で菌だらけに→
そうした菌のほとんどは、胃の中の胃酸で殺される。
・HIVや結核の治療の原則は、「決められた薬を毎日、欠かさず飲む」である。
・大腸菌にはお腹に病原性があるものと、ないものがある。
とはいえ、お腹に病原性がないものも、腸管以外の場所では感染症の原因になってしまう。
・ヘルペスウイルスの特徴:症状が収まった後も、ウイルスは冬眠したかのように生涯にわたって、細胞の中に潜伏する。
そして、ストレスなどを引き金に突然暴れだす。
宿主が疲れてくると、それを察知したウイルスが再活性化によって増殖し、
他の宿主に移ることによって、生存の確率を高くする。
・目標がない対策は、「単に仕事をしたフリ」になってしまう。手段と目的を混同しがちなものになる。
・人間というものは、分子にはよく目が行くが、分母のことは忘れがちだ。分母に気を使うことだ。
・N95マスクを着けたままで日常生活は不可能だ。着けたままでいられるなら、着け方が間違っているから意味がない。
・ワクチンは病気を全部チャラにするほど効くことは少ないが、全体としては得をする事が多い。
・大事なのは暗記ではなく、どこにアクセスすればいいかという「知恵」を持つことだ。
mac
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・粉ミルクは牛の乳を濾過、脱脂、加熱殺菌、成分調整、乾燥させて作る→
ここまで厳密な品質管理を行っても、完全なる無菌状態にすることは困難→
対して母乳の場合、ウイルスの母子感染があり得るし、
麻疹、結核、単純ヘルペス感染などは授乳時に感染が成立する。それぞれが一長一短だ。
・微生物の世界では
...続きを読む、楽観で始まる見解は、たいてい悲観的に終わるとされている。
・患者が訴えないからといって、症状がないとは限らない。
・結核に罹患→体重減少→貧血で顔は白っぽくなる→熱で頬に赤みが差す→
消耗で眼の周りの肉が落ちて、大きなつぶらな瞳になる→ぼーっとしていて眼のうるうるした美人になる→
ボッティチェリの『ヴィーナス誕生』のモデルも結核を発症していた。
・科学や技術を無視した、むき出しの人間中心主義は、ヒューマニティーの対極にある、最悪なタイプの「ダメな医療」だ。
歴史がそれを証明している(ハンセン病患者に対する迫害や隔離など)。
感染者と差別は古くて新しい問題だ。これを払拭するための最大の武器は、科学を真なる意味で理解すること、
人間の感性(美醜の感覚)に過度の信頼を置かないことである。
・パンに生えた青カビは、カビの部分だけ削り取ってもダメ。
菌糸はずっと向こうまで伸びているからだ。
「このパンももう終わりじゃ」と覚悟を決める必要がある。
・全ての生物は他の生物を殺すことを自分たちのライフサイクルに取り入れているが、
生物が生物を殺すのは通常は「手段」であって「目的」ではない。
ホモ・サピエンス(人間)は殺戮そのものを目的化できる稀有な生物である。
ホモ・サピエンスはとても強毒性の高い生き物だが、過去の記録を参照し、学習し改善するという能力も有している。
そのわりに、同じようなパターンの間違いを繰り返すのも、この種特有の稀有な特徴である。
「でも今度こそ」「今度こそ信じたい」
「今度こそ、きっとどこかで間違いに気が付いて…」
「生命を正しく使ってくれるようになるだろう」
mac
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要するにワクチンとはシートベルトのようなものです。シートベルトをしたからといって交通事故に遭わないとか、交通事故で死なないことを保証するものではありません。シートベルトをちゃんとしていても交通事故で亡くなる不幸な人はいるでしょう。しかし、そのような例でもって「シートベルトなんていらないよ」と断じては
...続きを読むいけないのです。
今の世の中に1番必要な文章はここだろうな。
予防接種の歴史が一気に学べます。
その時代によってリスクの比較や医療態勢・環境、知見は変わるので、常に今を考えていかなければ。
過去を知らないと同じ過ちを繰り返しても気づけないし、何がどう整備されていったかを理解することで今の態勢の理解が進む。
そして、今の目から見た後付けの批判をするつもりはまったくありませんという姿勢もまた見習わなければならない。
当時の環境をいかに慮れるかは必要な視点であり、正誤はまた別の話。
世の常識はひっくり返ることは知っていたけど、野口英世ってほとんど誤りだっただと判明してたのは知らなかったw
12年前の本だったのか、変わらないなぁ
言葉や説の前に事象があることを理解してればそりゃそうな話なんだけど、この点は今もなお平行線が続いていると感じる
発症予防にあまり寄与しないBCGはずっと打っていて、効果が確認されてるワクチンが任意接種や承認されてないのすごいな
自分が何のワクチン打ったかがよくわからないんだよな
インフルエンザウイルスとインフルエンザ菌があるんだ、おもろ
勘違いがそのまま名前になることはあると思うけど、わかったなら改名してほしいところだ
私は多くの注目される事案は「まれな事象」だということに気づいてから生きやすくなりました。
それによって世の中は0.100じゃないとわかったから。
本当にワクチンに問題があるときは、京都島根ジフテリア事件のように続々と症例が目に見えて現れることだろう。
禁忌者という言い方がたぶん突然出てきて?となりました。投薬や接種できない人という意味なんですね。
ワンフォーオールオールフォーワンってラグビーの世界にもあるんだ、三銃士が1番に浮かぶ言葉だったので(次点ヒロアカw
自分のためとみんなのためは繋がっていると思います
トンデモ本の内容が想像よりすごくてビックリした
どんなに書物やら雑誌やらで大々的に喧伝されても、それと同じくらいめちゃくちゃな諸説も溢れていて、それっぽく書かれてるものもあるから、正しく検証された事実を基にした話を、専門家でもない自分が拾っていくのは大変だと感じます。医療従事者、省庁や政治家だって変なこと言う時もあるのに。
そんな中で、帰納法で考えているのが明らかな方が、判断するためのカードをこうやってわかりやすくまとめてくださるのは本当にありがたいことです。
Posted by ブクログ
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