作品一覧 2022/04/26更新 「改革」のための医療経済学 試し読み フォロー 撤退論 試し読み フォロー 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 兪炳匡の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画 兪炳匡 コロナ真っ最中の2021年に書かれたものであるが、現在の2023年でも著者の悪い予想が当たった状態が続いており、さらに現在はコロナがなかったようにコロナ前の政策を邁進している。つまりプランAを突き進もうとしている。詳細なデータで世界の中で日本が経済的にも取り残されていることが改めて分かったが、アジア...続きを読むの中でもその低落が起こっていることが分かった。しかし現政府は明確な方向性を出せずに、経済的な格差のみならず、中央と地方の格差はますます広がるばかりである。地方も効率化優先の中央と同じことをするので、さらに衰退するばかりである。高齢化が進む我が国では、著者の言うプランBしか生き残る道がないと考えられるが、現状を考える限り道は困難である。ただ杉並区のように住民運動から地方自治を取り戻す動きも出ているので、やはり地域から運動を起こし、地方自治から変えていく動きしかないと思う。そのためには時間はないが、時間をかけても丁寧に運動を行なっていくしかないだろう。データも含めて丁寧に書かれた著書で共感でき、将来への希望も持てた書であった。 Posted by ブクログ 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。 コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければ...続きを読むならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。 撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを意味しているということである。 難しいと考えているシステムの転換は、現代のシステムの思考の中て考えているから。 そのためには、イメージから先に変われ。かえ?とは、目標わ着地点をへんこうすることではなく、現在流通している思考や、言葉遣いそのものを変えるということに他ならない。 Posted by ブクログ 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。 21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。 そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き...続きを読む延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。 その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。 そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。 この「まえがき」と白井聡と平田オリザの論考が、特に優れている。この三箇所だけで、この本は⭐️5つだ。 白井聡はあまりにもハッキリとこの本で、誰もがそうではないか?と薄々気づいていたことを明らかにした。「われわれは根本問題の所在をはっきりと認める必要がある。日本の政治が見るも無惨な状態にあるのは、官僚機構が、あるいは政界が劣化しているからだというよりも、そうした堕落を許すどころか、腐敗堕落した勢力をわざわざ選択し、それに権力を与えている有権者の無知と堕落のためだ、という事実が正面から認められなければならない」 とうとう言ってしまった(笑) ここを読んだ時間が寝る前だったので、その日は寝付くことができなかった…。白井さん! 平田オリザの指摘も示唆に富む。 西洋のリアリズムを情緒、感傷的に読み変える日本文化。 この甘美な情緒が産むものは何か。 せめてソフトランディングできたら、と願う。 兪炳匡の「プランB 」が少しでも実現できたらと思うが、この国はできないだろうな…。 兪さんの指摘、「著者が懸念するのは、現在の日本で生まれ育った人が、欧米諸国に留学ないし就職する際に、『基本的人権の尊重は建前であり、本音では揶揄・否定しても構わない』との言動をとりかねない」こと、さらに、「個人を評価する時に、日本では、仕事をする能力と倫理観・価値観を『足し算』によって評価」するが、「欧米での評価方法は、『掛け算』ですので、差別発言がある限り、高い研究実績を乗じても0以下になり」、「特定の大学だけでなく欧米の大学・政府組織・企業から永久に追放されます」は重く受け止めた。 つい最近、映画人をはじめとする文化人のセクハラに関して、その作品までも追放するのか、という発言が、なんと新聞にまで登場したことが思い出される。 言論人でさえ、足し算に疑問すら持たず、掛け算の発想すらない、その程度の知性が新聞をつくる国なのだなと思う。 今回の「撤退」に関するアンソロジーは、しみじみ読んでよかったと思うが、しみじみ悲しくもなる。 Posted by ブクログ 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 涙あり、衝撃あり。15通りのメガネをかけさせてくれる、とても有意義な一冊。 一人ひとりの論考をじっくり味わいたい、でも面白すぎるし文章の量も程良いのでもう1人読みたい、もしくはこの人の別の著書を早く読みたい、そんな気持ちになった。 新しい時代がそこまで来ている、そんな予感がしてくる。 Posted by ブクログ 日本再生のための「プランB」 医療経済学による所得倍増計画 兪炳匡 ・予防医療教育の潜在市場規模は日本で14兆円、米国で100兆円。 ・地方自治体の悩みは「人口、人材、雇用の流出」実際は富の流出 ・非営利部門におけるミクロ経済分析の正しい目的は、特定の医療機関を潰さずに、医療機関全体の経済効率を向上させること。 ・医療の3分類:川上、川中、川下 ・人文社会学・芸術の...続きを読む知見と助けが川下医療に必須。 ・Health Education Theater:健康芸術劇場:アウグスト・ボアール ・北東アジア共同体:NEAEC:人材不足、競争不足、主権不足 Posted by ブクログ 兪炳匡のレビューをもっと見る