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Posted by ブクログ
HPVワクチンによる全身の痛みという副作用の報道を見て、怖いと思った。しかし、著者は、ワクチンは通常の医療行為と同様に一定のリスクがあり、副作用のみを過大視して使用を止めてしまえば、ワクチンによって得られるベネフィットも消失してしまうので、リスクよりもベネフィットが大きく上回るならばワクチンは有用であり、同時に、副作用に対する補償を制度化してそのリスクを和らげることが肝要であると主張しているものと理解した。まったく同感である。
完全な医療というものはなく、薬でも手術でも、リスクを伴うものであるという認識が薄れているように思われる。著者が言うように、発病前に施すワクチンも、発病後に行う治療も同等のものとして捉え、最終的には、リスクとベネフィットを考慮した上で、個々人の判断で行うべきであろう。その際、副作用のような「被害」を過大にアピールし、ワクチンによる効果を過小評価することは慎まなければならない。
エビデンスに基づく科学的な知見と判断こそが求められるべきという点でも著者に同意する。
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