99.9%が誤用の抗生物質~医者も知らないホントの話~

99.9%が誤用の抗生物質~医者も知らないホントの話~

825円 (税込)

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抗生物質は多くの国で間違った使い方をされているが、日本においてそれは顕著であり、ほとんどが誤用の抗生物質すらある。必要のない症状に漫然と処方されているため耐性菌が増え、抗生物質を治療の切り札とする感染症に使用できずに患者が亡くなることもある。つい足し算の医療をしてしまう医師、医師まかせにして病院ブランドや薬にしがみつく患者の双方の態度に警鐘を鳴らしつつ、臨床医学のよりリッチな世界観へと読者を導く。

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99.9%が誤用の抗生物質~医者も知らないホントの話~ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年07月29日

    日本の抗生物質は「効かなくてもいいから副作用だけは起こすな」という考えで少量でバンバン処方して、バンバン耐性菌を作っている。
    かぜと抗生物質が必要な肺炎などの境目はグレーで、グレーであれば「待てる状態」なので、抗生物質は処方しない。
    抗生物質は命にかかわる感染症に、点滴で大量投与する大事な切り札。少...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月18日

    抗生物質に関する書。
    医療における抗生物質使用の現状と、あるべき姿について、歯に衣を着せぬ(そしてかなりコミカルな)語り口で説明しておられて、楽しく学ぶことができた。
    理学療法士の僕としては、薬剤に関わる知識に乏しくこんがらがるところと、理解の足りないところが多かったのだけども、かなり柔らかい説明だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月02日

    岩田先生が日頃からおっしゃっている日本に抗菌薬の使用状況について記載されています。
    患者さんの啓蒙にも役立つ内容です。医師、薬剤師、看護師、患者さん・・・様々な人に読んでいただきたい内容です。

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    Posted by ブクログ 2013年08月31日

    題名は煽情的だが、内容はいたって真面目.
    抗生剤の話は半分くらいで、他は著者お得意の二元論的思考の危うさなどをわかり易い言葉で書いてくれている.
    著者の愛読者やブログ読者にとっては目新しさはないものの、やはり中庸の大切さを再確認させてくれる書である.

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    Posted by ブクログ 2013年08月26日

    抗生物質の世界での使われ方、日本の現状、耐性菌の問題を提起。
    日本の医療現場での抗生物質の使い方による問題点。
    風邪に対する抗生剤の意味がないことを始めとした、間違った使い方の実例。各種抗生剤のバイオアベイラビリティから有効性の説明。
    安易な薬剤選択にいたるまで、いかに間違った医療が行われているかを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月23日

    抗菌薬の適正使用がいかに大切で、日本では雑な使われ方をしてるかが誰でもわかる啓蒙的名著。
    タイトルは過激ですが、トンデモ本ではありません。
    少しでも日本の患者・医師の両方の意識が向上することを願う!

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    Posted by ブクログ 2013年08月20日

    いつもながらの論旨を、今回は一般向けに平易な内容で。だからといって既存の書物より価値が低いとかいう訳では全くなく、ここに書かれた諸々が、広く市井に膾炙するようになれば、医療者側・患者側双方にとって、信頼に足る医療世界が構築されていくことになろう。題材は抗生物質に求められているが、その意図するところは...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月16日

    風邪などへの第3世代セフェムの経口投与の99.9%は誤用、というのはタイトルの通り。だけど本当の論旨はそれを生み出す日本の医療界のありかたを鋭く突いている。

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    Posted by ブクログ 2020年01月11日

    専門的でない人に向けた、感染症治療に対する啓蒙書。
    ・風邪に抗生剤はいらない。
    まさにこれですね。多剤耐性の菌に、免疫グロブリンを使うと抗生剤のMICは下がるし、臨床でも確かめられてるいるので、悲観はしてないですが。

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    Posted by ブクログ 2014年08月05日

    かなり面白かった。
    個人的に抗生物質の耐性は患者として気にしているが、医者が気にしていない理由が分かった気がする。
    感染症の専門家が少なく、CRPを大事にするとか、もう完全に日常のトレースの様。
    この抗生物質は予防なのかと、非常に納得出来た。
    ただ、日本の医療のレベルの低さは患者と医者のせいとあるが...続きを読む

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