リスクを生きる

リスクを生きる

ビジネス・実用
858円 (税込)

4pt

3.7

コロナ禍で変わったこと、変わらなかったこと、変わるべきことは何か。東京一極集中の弊害、空洞化する高等教育、査定といじめの相似構造、感染症が可視化させたリスク社会を生きるすべを語る、哲学者と医者の知の対話。

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リスクを生きる のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    あえて言いますが「また同じことが書いてあります」。
    基本的に内田さんも岩田さんも以前どこかでおっしゃっていたことを繰り返し語られています。
    違うのは取り上げられている事象の方。

    でもそれは当たり前のことではないでしょうか。
    ある人の考えは様々にバージョンアップされたり、改変されたり、脇道へそれたりとするでしょうが、その本質的な部分で大きく変わることは(あまり)ないと思います(むしろ本質的な部分がころころ変わる人は信用できないでしょう、きっと)。
    一方で現実は目まぐるしく変化する。今回主要なテーマである「コロナ禍」は、現実がいとも容易く一変するということを残酷なほど分かりやすく僕らに突きつけるものでした。

    さて、内田さんの意見について「いつも同じでつまらない」という人がいますが、これはだからある意味当然です。まあそんなものだろうな、と。
    でもだから読む価値がないかと言うとたぶんそうでもない。それが「正解」ではないにしろ(本書でもある通りたぶん「正解」って現実的にはほとんど「ない」のだと思います)、何か本質的なものを言い当てている言説(それはたぶんいっぱいあるのでしょう)、何度読んでも新しい気づきを与えてくれると思います。
    少なくとも今回も僕は二人の対談をワクワクしながら一気読みしました。
    反対に内田さんの言っていることは最近よく分からないとか、最近の考えには賛同できないという方もちょくちょく(僕の周りには)います。
    でもこれもある意味当然。内田さんご自身が断われている通り、内田さんはさまざまな「予言」や「仮説」を提示されます。その「予言」や「仮説」すべてに賛同できるなんて可能性はまずありませんし、もし内田さんの言っていることすべてに「なるほど!」とうなずいているのなら、それはたぶん内田さんや岩田さんが考えておられる「知性」の在り方とはほど遠いものであるような気がします。

    個人的に今回刺さったのは内田さんもあとがきで触れられている、岩田さんの「医者は往生際が悪いんです」という言葉。
    僕も教育に携わるもののはしくれとして「教育者は往生際が悪いんです」と言ってみたい。
    それは裏を返せば、もう半ば諦めてしまっている自分がいるということなのですが。
    少なくとも本書を読んで、もう一回、少しくらい足掻いてみようかなという心持ちにはなれたように思います。

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    お二人の対談、やっぱり良いですね~。スリリングな内容もかなり含まれるんだけど、基本的には終始穏やかな雰囲気が感じられて、っていうギャップみたいなものがまた魅力。これからも、継続的に刊行されて行ってほしいです。

    0
    2022年03月28日

    Posted by ブクログ

    対談を書籍化したものなので、すらすらと読み進められるけど内容は深くて、日本人の行動様式とか、人間が集団になったときの振る舞いとか、いろいろ考えさせられた。
    特に合気道の教えの文脈で、「他人の技をいくら批判してもうまくならない。だから他人の技を批判してはならない」という話は、何にでも当てはまるなと納得したので、肝に銘じようと思った。

    0
    2022年07月13日

    Posted by ブクログ

    「コロナ禍は何を意味する出来事」なんて、大上段でなく「多様な視点」の一つでもと手にしたが残念ながら授からず…東京一極集中の理由「精密で正確なランキング知りたいから」は、あまりに的外れでは。貧しくても芸術、文化含めなんでも手に入るから、暮らしやすいからに決まってる。だんだん内田さん遠くなってきた。

    0
    2022年05月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主要論点ではないが記憶に残った内容➡「安易に物事を分かった風に断定している人ほど、物事を分かっていない。わかっている人ほど、わかっているからこそ断定できず、この場合ではこう、という説明になる。でも、そういう専門家はメディア受けが悪いのでメディアに取り上げられない。」
    自分も時折、簡単にわかった風に物事を断定してしまうことがあるが、それは自身にとっても周囲にとっても誤解を招いてしまう。言い方を気を付けようと思う。

    0
    2026年04月26日

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