作品一覧 2023/11/22更新 持続する志 現代日本のエッセイ 試し読み フォロー 死者の奢り・飼育 試し読み フォロー あいまいな日本の私 試し読み フォロー 新しい人よ眼ざめよ 試し読み フォロー 新しい文学のために 試し読み フォロー 言い難き嘆きもて 試し読み フォロー 「井上ひさし」を読む 人生を肯定するまなざし 試し読み フォロー 晩年様式集 試し読み フォロー 美しいアナベル・リイ 試し読み フォロー 憂い顔の童子 試し読み フォロー M/Tと森のフシギの物語 試し読み フォロー 大江健三郎 試し読み フォロー 大江健三郎柄谷行人全対話 世界と日本と日本人 試し読み フォロー 大江健三郎 作家自身を語る 試し読み フォロー 大江健三郎自選短篇 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第1巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第2巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第3巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第4巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第5巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第6巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第7巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第8巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第9巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第10巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第14巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第15巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第11巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第13巻 試し読み フォロー 大江健三郎全小説 第12巻 試し読み フォロー 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる 試し読み フォロー 沖縄ノート 試し読み フォロー 遅れてきた青年 試し読み フォロー 恢復する家族 試し読み フォロー 河馬に噛まれる 試し読み フォロー キルプの軍団 試し読み フォロー 洪水はわが魂に及び 試し読み フォロー 個人的な体験 試し読み フォロー 叫び声 試し読み フォロー 鎖国してはならない 試し読み フォロー さようなら、私の本よ! 試し読み フォロー 静かな生活 試し読み フォロー 小説のたくらみ、知の楽しみ 試し読み フォロー 新年の挨拶 試し読み フォロー 親密な手紙 試し読み フォロー 人生の親戚 試し読み フォロー 水死 試し読み フォロー 性的人間 試し読み フォロー 空の怪物アグイー 試し読み フォロー 取り替え子 試し読み フォロー 宙返り 試し読み フォロー 治療塔 試し読み フォロー 治療塔惑星 試し読み フォロー 定義集 試し読み フォロー 同時代ゲーム 試し読み フォロー 懐かしい年への手紙 試し読み フォロー 日常生活の冒険 試し読み フォロー 日本の「私」からの手紙 試し読み フォロー 「反復帰論」を再び読む 試し読み フォロー ヒロシマ・ノート 試し読み フォロー ピンチランナー調書 試し読み フォロー 文学の淵を渡る(新潮文庫) 試し読み フォロー 僕が本当に若かった頃 試し読み フォロー 万延元年のフットボール 試し読み フォロー みずから我が涙をぬぐいたまう日 試し読み フォロー 見るまえに跳べ 試し読み フォロー 芽むしり仔撃ち 試し読み フォロー 燃えあがる緑の木 試し読み フォロー 燃えあがる緑の木 全三部合本版(新潮文庫) 値引きあり 試し読み フォロー ゆるやかな絆 試し読み フォロー 「雨の木」を聴く女たち 試し読み フォロー 私という小説家の作り方 試し読み フォロー われらの狂気を生き延びる道を教えよ 試し読み フォロー われらの時代 試し読み フォロー 1~74件目 / 74件<<<1・・・・・・・・・>>> 大江健三郎の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 洪水はわが魂に及び(下) 大江健三郎 タイトルから受ける印象が読み終えたことで確定され、どうしようもない気持ちになる。やはり解説はとても良く、よくもこんな短い文章でこの本のエッセンスをまとめられるなと思う。ヴァルネラブルな魂、、 それにしても洪水のイメージを遡及的に、読み終えてタイトルを眺めてる時に実感したのでその瞬間の重さに一瞬耐えき...続きを読むれなかった Posted by ブクログ 親密な手紙 大江健三郎 大江健三郎は、芽むしり仔撃ち の頃のような若い時は、10代の自分には友達のささやきのようであった。それから、自分が20代のなって以降は大江健三郎は、遠くにいて会うことのないお父さんのようであった。わかる時もあればわからない時もあった。亡くなられたときは大きな光が静かに失われたようだったし、脱原発のこ...続きを読むとを考えている友人はとても落胆していた。 この新書のなかでは、毎日毎日うつむいて という文章が何気なく良かった。私はほとんど希望を失い毎日毎日うつむいているが、政府の対応がこれだけ反・市民的なのでは、次の大集会にもでかけるほかはない。と。この感じが私の好きな大江健三郎。 ミランクンデラが文学表現の最終到達点としたla morale de l’essentiel 次の世代がこの世界にいきうることを妨害しない、という本質的なもののモラルこそがいま大切だということ、そのことに共感し原発全廃の運動に身を投じること。 。 本質的なもののモラルは軽々しくサステナビリティとかSDGsとかの言葉になって発するもので力あるものは舌をベーっと出して企みが増すばかりに思える今。 三・一一後、と鍵カッコつきで、大きな反原発集会では10数万の参加者がいたということが、今もなお希望であるのか絶望になっていくのか と思いあぐねていたら、魯迅が引用されていて 希望は、もともとあるものとも、ないものとも言えない。それはまさに地上の路のようなものだ。本来、地上に路はなく、歩く人が増えれば、そこが路になるのである。 やはり会うことはないがそこにいて示唆するお父さんのような存在と久しぶりに感じた。 ヒカリさんの話もたくさんあり、伊丹十三やそのほか、小澤征爾。エドワードサイード大岡昇平。渡辺一夫、海老坂武、武満徹、佐多稲子、中野重治、巨星のような、同じ星の人とは思えないような賢人との交流、出会い、すれ違い、交わした会話や手紙のことが淡々と記されて、この本の紹介に、初めて大江作品に出会う人への誘いにもなっている、とあるが、ここから出会うのは相当に手強いのではとも思うが、一言でも出会うことで光がさすかもしれないからこの小文集からの出会いも羨ましいとも思う。 Posted by ブクログ 同時代ゲーム 大江健三郎 以前1/3くらいで挫折。今回も1年くらいかかった。これまでのいきさつと作者の現状の説明と故郷の歴史とのない交ぜと、大江独特の硬質な文体に慣れるまでの「第一の手紙」が一番の難所。大きな歴史としての時間、家族の昔とその後、双子である主人公と妹の目を通して"現在"として移動する時間、と複層的な構造を往還し...続きを読むながら着地点がわからないまま運ばれていく。小説何個分にもなりそうな登場人物やプロットがたいして掘り下げられもせず惜しげもなく投入される。なんか"けり"もつかないまま放り出されて終わるのも凄い。とにかく圧倒的。 Posted by ブクログ 見るまえに跳べ 大江健三郎 とても良かった。現実離れした内容かと思えば、その表現の仕方は嫌になる程リアルで生々しく、自分が体験したかのような錯覚に陥るとともに、自分が過去に経験した事と結びつき、その時の光景や匂いと共に滑らかな読後感を与えてくれました。 Posted by ブクログ 晩年様式集 大江健三郎 大江の後期をいくつか読んできて、一番面白かった。変なエロとか暴力(殺人)がないのがいい。『水死』も最後にどちらも唐突に出てくるし。とはいうものの、そこはかとない"不穏"は一番かも。いままで作中で声を上げられなかった、書かれた女性陣からの反撃や若い世代との考え方の違い。違和のあるままにヘンにまとめよう...続きを読むとせず、最後は祈りに似た詩で終わる。いつもは正確な文章がところどころで破綻してたり、ずっと硬い散文を書いてきたのにその最後の作品の締めくくりが詩だったり、、これは新しい境地なのか単なる衰えなのか。興味深い。 Posted by ブクログ 大江健三郎のレビューをもっと見る