大江健三郎の作品一覧

「大江健三郎」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

2023/11/22更新

ユーザーレビュー

  • 親密な手紙
    大江健三郎は、芽むしり仔撃ち の頃のような若い時は、10代の自分には友達のささやきのようであった。それから、自分が20代のなって以降は大江健三郎は、遠くにいて会うことのないお父さんのようであった。わかる時もあればわからない時もあった。亡くなられたときは大きな光が静かに失われたようだったし、脱原発のこ...続きを読む
  • 同時代ゲーム
    以前1/3くらいで挫折。今回も1年くらいかかった。これまでのいきさつと作者の現状の説明と故郷の歴史とのない交ぜと、大江独特の硬質な文体に慣れるまでの「第一の手紙」が一番の難所。大きな歴史としての時間、家族の昔とその後、双子である主人公と妹の目を通して"現在"として移動する時間、と複層的な構造を往還し...続きを読む
  • 見るまえに跳べ
    とても良かった。現実離れした内容かと思えば、その表現の仕方は嫌になる程リアルで生々しく、自分が体験したかのような錯覚に陥るとともに、自分が過去に経験した事と結びつき、その時の光景や匂いと共に滑らかな読後感を与えてくれました。
  • 晩年様式集
    大江の後期をいくつか読んできて、一番面白かった。変なエロとか暴力(殺人)がないのがいい。『水死』も最後にどちらも唐突に出てくるし。とはいうものの、そこはかとない"不穏"は一番かも。いままで作中で声を上げられなかった、書かれた女性陣からの反撃や若い世代との考え方の違い。違和のあるままにヘンにまとめよう...続きを読む
  • 見るまえに跳べ
    まず驚いたのが大江健三郎が20代前半の時に書いた作品が多かったこと。
    難しかったし、これだけの物を書いていたのに驚異的なものを感じた。
    主に青年だけど女性も色んな性質の人が出てきたのが強く印象に残っている。
    殆どの人たちは倒錯した性生活と自己欺瞞に苦しみ、苦い生活を送っている。
    人間性、人間とはとい...続きを読む

新規会員限定 半額クーポンプレゼント!