無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
非常に為になったと思う。じっくりと、非常に時間をかけて読み取って多くのことを読み取った。
これから自分が一人の読み手/書き手としてどのような姿勢を持つべきなのか、どのようなものに着手するべきなのか、それを具体的に明示してくれていた。しかも、その内容が、示し方が、非常に納得の行くものであった。論理的に説き伏せられるのではない、感覚として実感を与えてくれるような言葉の力があったように感じる。
異化するということ、そして想像力と言うこと...文学の中核を為す概念について、今まで自分がいかに無頓着であったかを初めて認識させられた。一冊一冊と、一人一人と、もっと真摯に向き合っていきたい。
Posted by ブクログ
前半の「異化」や「想像力」のくだりがめちゃくちゃ共感できますし、このように解説されることで、自分の小説を読む態度が改められ、再読も初読もより楽しめるようになると感じました。
自己の想像力を使って小説を能動的に受けとめる、このような態度はショーペンハウアーの『読書について』でも語られていたなと思いました。
また、ここで引用されている夏目漱石や井伏鱒二、チェーホフなどの作家が悉く私の好きな人たちだったのも即買いポイントです。(^^)
ただ今のところ、ラストの『ヒロシマノート』にまつわる話をなぜ挿入したのかイマイチわからなかったです(序文でそれについて述べていますが)。再読のときにわかればいいなと思います。
Posted by ブクログ
文学作品を読むための方法について、著者がみずからの創作体験を踏まえながら考察をおこなっている本です。
著者は、文学について「客観的な尺度」が存在するという考えが、たちまち裏切られるものであることを知りながらも、「小説を書きながら、あるいは小説を読みながら……ある客観的な尺度による批評、しかも自分としてそれを喜び、心から同意できる批評ということを夢想しないものがいるだろうか」と語ります。そこには、「客観的な尺度」を求める個の態度が、文学をつくり出す、あるいは文学を読み解くという試みにつながり、それを共同の場へもたらしたあと、ふたたび個の作業へと帰っていくというプロセスを後押ししているという著者の考えが示されています。
本書では、ロシア・フォルマリズムの批評家たちによって提唱された「異化」の概念や、文化人類学者の山口昌男がさかんに喧伝したことで知られる「道化」の概念、神話学やユング心理学における女性像や、バフチンのカーニバル論などを紹介し、それらの概念が文学作品をつくり出し、あるいは文学作品を読み解くさいの想像力の働きにどのような影響をあたえるのかといったことが論じられます。
さらに著者は、本書の冒頭でミラン・クンデラのことばを引用することで、文学によって賦活される想像力がもっているはずの可能性について示唆しており、文学の可能性をより広い領域へと開こうとする志向が示されているようにも感じられました。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
試し読み
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸