憂い顔の童子

憂い顔の童子

900円 (税込)

4pt

4.8

作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)は、息子のアカリとともに四国の森に帰った。長江の文学を研究するアメリカ人女性ローズが同行する。老いた古義人の滑稽かつ悲惨な冒険は、ローズが愛読する『ドン・キホーテ』の物語に重なる。死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。『取り替え子(チェンジリング)』から続く、長編3部作の第2作。

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憂い顔の童子 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年08月17日

    「おかしな二人組」三部作の真ん中にあたる作品。ドン・キホーテをモチーフに作品は進んでいく。そして、毎度のことながら面白い。やはりアカリのキャラクターが彼の作品の中ではとても大事な、光になっている。彼の何気ない一言で、作中にパッと灯りがともる。(10/6/7)

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    びっくりしました。

    大江健三郎は過去の作家ではなく、今でもかつて「同時代ゲーム」を書いた時と同じ意味で同時代性を持った作家であることが、この本から確認出来ます。
    興味のある人は、村上春樹の「海辺のカフカ」と本書を丹念に比較して見るといいでしょう。
    2つの小説の構造を丹念に解き明かしていくならば(本...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年01月06日

    小説家・長江古義人を主人公にした『取り替え子』の続編。
    古義人の妻・千樫がベルリンに行ったこともあり、この巻ではローズさんという古義人の作品の研究者でもあるアメリカ女性の存在が目立つ。
    大江の女性の描き方は常々気になるところだが、この作品でのローズさんの描かれ方はミソジニックで嫌な感じがした。 ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年05月21日

    大江健三郎の初期は別に好きじゃないんだけど中期以降を読んで行くのが最近の唯一楽しいことといってもよくて、彼の何が好きかという理由の一つに、あの連綿としたいつ終わるともつかないかんじというのがあるのだけど、展開や終わりを殆ど気にしないで、その1ページ1ページが面白く読める。だからきっと何度でも読める。...続きを読む

    0

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