個人的な体験

個人的な体験

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

わが子が頭部に異常をそなえて生れてきたと知らされて、アフリカへの冒険旅行を夢みていた鳥(バード)は、深甚な恐怖感に囚われた。嬰児の死を願って火見子と性の逸楽に耽ける背徳と絶望の日々……。狂気の淵に瀕した現代人に、再生の希望はあるのか? 暗澹たる地獄廻りの果てに自らの運命を引き受けるに至った青年の魂の遍歴を描破して、大江文学の新展開を告知した記念碑的な書下ろし長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    個人的な体験
  • タイトルID
    :
    250193
  • 電子版発売日
    :
    2014年03月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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個人的な体験 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった!こういう小説ばかり読んでいたい
    情景 じゃなくて 比喩 に傾いているからごまかしがなくてうれしい 喩えって本当に大好き 暗いけど 豊か

    ものすごく体力のある主人公だと思った

    お金の話が都合上ほとんど消えてて それに脅かされることがない物語になってて だからこそ読みやすかったけど無視していいのかなと思った

    農薬に触れた芋虫みたいにじっと横たわったまま青臭い体液を滲み出させ続けている
    とか!最高

    223ページ何回も読むべきだぜ

    汗粒

    恥ずかしさに支配されて心が世界を受け付けなくなっている覚えがあったので、ものすごくわかった わかってしまった

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    重度障がい児として誕生した第一子を受け入れられずに性的逸脱に逃げ込む主人公が葛藤の末に決意を固めるまでの、生々しい迫力と凄みのある文体とストーリー。物語の収束の部分の短いがさらりとした雰囲気が好き。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    障害を持った子供が生まれたら、育てるとしたら、そして個人の自由が奪われるとしたら。そんな父親の心の揺らぎがとことん美しく表現されており、一言で言うとずっとおもしろかった。
    どん底に落ちた主人公が最後に自己欺瞞に打ち勝つというストーリー自体はよくある話ではあるが、ほんの数日間の出来事を終始緊迫したシーンで埋め尽くされた強烈な内容だった。

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    人生でこれからも読み続けていくであろう一冊になりました。

    畢竟、人は自分のために生きるべきである。うん、きっとそうです。人生で遭遇する幸も不幸も、それに伴する個人的な選択は必ず良いものではあるとは言えない。しかーし!余生での幸を慮り、果てしなく永い時間思い悩んで出した選択であれば何もその先を思いやられる必要なんてない!お前の選択だ!エレンイェーガーも言ってました。お前が始めた物語だろってね。これはフランスの実存主義者の言葉ですか?



    しかーし!!
    バードよ!君は表現力が豊かすぎるあまりグヌヌ!!と言う気持ちにさせられましたよ!もうかなんわ!男はセクースをしたくなるとIQが著しく低下するとよく言いますが、あなたは睾丸でさえも人間の脳の倍以上の知能があるのではないですか!本当にグロいです!グロいグロいグロい!でも癖になります!これはピータンです。ピータン本です。

    0
    2026年02月24日

    Posted by ブクログ

    今年初めて読み終わった本。
    (in ウィーン)

    あなたのもとに突然、重度の身体的な障害、そしておそらくは知的障害をも持つ赤ちゃんが生まれたとしたら、そのすぐ直後に心の準備ができていますか?

    もちろんその子を愛し、支える覚悟がすぐに持てるのかもしれないけど、心のどこかでは逃げたいという気持ちも生まれるのではないかという、とてもセンシティブな題材を文学的に表現しているのが、こちらの作品だと思います。

    まず、子どもを持つということについて、その子が障害があるかないかは別として、初めての子が生まれて親になった途端急に、今までの自分の自由が奪われるという、ある意味「ショック」が、洗礼の様な形で初めにあると思っています。(全ての人には当てはまらないかもしれないけど。)

    頭では最初から分かっているけれど、実際に体験したときの衝撃は別物だと思うんです。

    健常児でもそう思う場合があるのだから、もし障害を持った子どもを育てるということになった場合、あなたの自由はもっと奪われるのではないかという恐怖があっても、それは自然なことであって、その親の気持ちをタブー化しなくても良いのではないでしょうか。

    そんな状況下の、とある父親の心の揺らぎを、美しく表現しているこの文学作品に、私は感銘を受けました。

    読みながら、ここの読書垢のみなさんのことが思い浮かび、みなさんにもぜひ読んでみてほしいなぁと強く思いました。
    みんなはどう感じるんだろう?とすごく気になりました。

    文学作品とはいえ、構える必要が全くなく、とても分かりやすいと思います。なので沢山の人に読んでみてほしい。

    2026年、すごい作品から始められて嬉しい限りです。もうこれが今年のベスト入りする気がしています。

    大江健三郎さん、脱帽です。
    さすがです。
    ノーベル文学賞、なめたらあかん〜!!

    『個人的な体験』という、キッチュさがないとても実用的なタイトルも、私の好みにドンピシャでした。

    堪らない。

    美しいウィーンにいるけど、日本語ができて良かった、日本語で読めて良かった、と思わせてくれた本でした。

    旅行中で大変だから疲れたというのもあるけど、
    日本がそろそろ恋しい〜!

    0
    2026年01月09日

    Posted by ブクログ

     バードがしっかり責任を果たしてくれてよかった。自らの行動や状態を捉えることは大切であり、バードのそれを7分で見抜くゲイすげえと思った。でも確かにゲイってそこら辺鋭いイメージある。この認識って昭和からあったのか?

     自分の手で赤ちゃんを殺すか、それとも受け入れるか、その2択のみが責任を果たすということであり、そして責任を果たすのは自分自身のためというのが印象深い。もし自分だったら浅はかに赤ちゃんのためだとかいってしまいそう。

     不気味で陰湿な表現が上手だなと感じた。バードが赤ちゃんと同じ仕草をし始める所とかすごくキモかった。

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    大江健三郎自身がモデルであることは本人は否定しているが、やはり主人公と近い境遇の人間にしか書けない物語なのは間違いない。
    独特な文体で今時の読みやすい文に慣れると最初は戸惑うが没入感が強い。
    シナリオとしては裏表紙のあらすじがすべてだし、今後主人公に待ち受ける苦難を考えるとほんの入り口でしかない物語なのだが、ページを捲っているだけの自分にも無視できない影を落とす読書体験だった。
    忍耐かあ……

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    障害をもって生まれた息子が早く死んでくれることを願いながら、行けなくなったアフリカ旅行に思いを馳せ、酒と女友達とのセックスに溺れる退廃的、背徳的な日々を過ごす男の話。

    なんなんだこの本は。ただただ呆然とする。
    なぜか主人公の鳥に入れ込んでしまい、ときたま自己嫌悪に陥る自己の気持ち悪い感情、やべえ感情が全てさらけだされたような気分。なんなんだこれは。
    倫理など無視した地獄のような葛藤。それが自分の中に巻き起こるかもしれないという恐怖。
    この本と一生向き合って生き続けることになるだろう。

    0
    2026年03月27日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    描かれたことのない場所を精緻に描いている小説だった。
    最後、大江健三郎がアスタリスク後のこだわりを語ってるところも良かった。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    産まれてきた息子が異常を持っているという未だかつて経験したことのない現実に27歳の「大人」が直面するとどうなるか?という内容の小説。

    一言で言うとずっと面白い。

    ほんの数日間の出来事が描かれているにも関わらず、一才が緊迫したシーンで埋め尽くされている、恐ろしい長編。

    予想できない展開、ユーモア、メタファー、回想シーンへの導入、魅力溢れるキャラ、アフォリズム、官能的な文体。

    挙げたら切りが無いが、どれを取ってもピカイチ。
    無限に味わい深い。

    0
    2024年09月09日

個人的な体験 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    個人的な体験
  • タイトルID
    :
    250193
  • 電子版発売日
    :
    2014年03月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
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