晩年様式集

晩年様式集

902円 (税込)

4pt

4.0

作家自身を思わせる主人公の長江古義人は、3.11後の動揺が続くなか「晩年様式集(イン・レイト・スタイル)」と題する文章を書きだす。妻、娘、妹の「三人の女たち」からの反論。未曾有の社会的危機と自らの老いへの苦悩。少なくなる時間のなかで次世代に送る謎めいた詩。震災後の厳しい現実から希望を見出す、著者最新にして「最後の小説」。

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晩年様式集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     本書は、大江健三郎の最後の作品である。2011年3月11日の東日本大震災及び原発事故の後に、76歳の大江健三郎が綴った日記に近い私小説である。

     本作品は、大江健三郎の妹、妻、娘の3人からの手紙を起点とし、物語が構成されている。これらの手紙は、大江健三郎に対する非難の内容であった。大江健三郎の表

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    大江健三郎さんが亡くなり、彼の本を一生懸命読んできた俺として、この時だから何か読みたいと思って読んだ。
    大江健三郎さんを読んだのは久々だったけど、よく感じてた読みづらさ、わかりにくさは俺にとって相変わらず、章(節?)ごとに二回読みながら、没頭(?)できた。
    最後は詩で終わる
    詩が出てくるとわからない

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    大江の後期をいくつか読んできて、一番面白かった。変なエロとか暴力(殺人)がないのがいい。『水死』も最後にどちらも唐突に出てくるし。とはいうものの、そこはかとない"不穏"は一番かも。いままで作中で声を上げられなかった、書かれた女性陣からの反撃や若い世代との考え方の違い。違和のあるま

    0
    2023年11月10日

    Posted by ブクログ

    「赤革のトランク」に入っていた古い手紙類などは
    ほとんど資料的価値のないもので
    長江古義人は結局
    父の不可解な死にまつわる謎を解くことができなかった
    そんなわけで、長江には父についての核心的な思い出がない
    ただし、父に代わって彼の人格形成に深い影響を与えた人物は2人いた
    ひとりは松山の高校に入ったと

    0
    2019年08月04日

    Posted by ブクログ


    作者キャリア最期の小説作品。
    自身を“長江古義人”と称する私小説シリーズであり、今まで作品に登場させてきた親族達から徹底批判を喰らうというメタ要素は変わらず。表題、内容から作者周りの関係の清算が行われていると感じ少し寂しい。
    過去作未読者は完全に排除される上、再翻訳した様な独特の文体はより難読性を

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    難しい。複雑な事情を複雑なまま表現していようとしているんじゃないかと感じた。はちゃめちゃな文体だ。そしてそれは、確かに読者をいい具合にも刺激させる。

    0
    2017年04月01日

    Posted by ブクログ

    試みが成功しているかはともかく、相当意欲的な作品だ。群像での連載時に最初の数回のテンションに、これは!と思ったけど、ギー・ジュニア登場以降について行けなくなり一旦断念。文庫化で読み直したけど、そこの印象は変わらずも何とか読破。しかし、途中でそのようなブレに対して作中の登場人物(真木)が同様の批評をし

    0
    2017年01月16日

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