治療塔

治療塔

680円 (税込)

3pt

3.5

「選ばれた者」たちが「新しい地球」に移住した。「残留者」たちは、資源が浪費され、汚染された地球で生き延びてゆく。出発から10年後、宇宙船団は帰還し、過酷な経験をしたはずの彼らは一様に若かった。その鍵を握る「治療塔」の存在と意味が、イェーツの詩を介して伝えられる。著者初の近未来SF小説を復刊。

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治療塔 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2009年10月25日

    <poka>
    未来への希望なのか絶望なのか…。何度も読み直したくなる一冊。

    <だいこんまる>
    ノーベル賞は敷居が高いですぅ…。

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    Posted by ブクログ 2023年05月09日

     「著者初の本格的近未来SF」と銘打たれているが、発表当時の評価はあまり芳しくなかったような記憶がある。スペースシャトル「チャレンジャー」事故など、1980年代後半の出来事から作り上げられた世界観なので、古いと言えば古いのだが、東京電力福島第一原発事故を経た現在から見ると、作中に描かれた核戦争後の「...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月19日

    治療塔とは、「もうひとつの地球」に発見された遺跡である
    先史文明など存在しえなかったはずの星になぜ
    そのような人工物が建っていたのか
    誰にもわからなかった
    しかも不思議なことに
    治療塔の内部空間には人間を若返らせる力があった
    そのためキリスト教徒たちは、それを「生命の樹」とも呼んだ

    宇宙移民の失敗...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年09月25日

    結局何を言いたいのか…なかなか難しい小説でした。
    20年程前に発表された近未来SFということでしたがなんかいまいちピンとこない設定だなと思いました。

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    Posted by ブクログ 2009年11月19日

     わたし大江健三郎と同郷なのに初大江でした。
     近未来、人類が「新しい地球」に移住する「選ばれた者」と、資源が枯渇し汚染された地球に残る「残留者」に分かれた世界を描く。それも「残留者」側の女性からっていうところが面白い。考えるSF、議論するSFで、冒険譚などではないので、レツゴー宇宙移民!!みたいな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    大江健三郎の20年近く前のSF小説。とはいっても、SF的な設定・話は最初と最後(特に最後)に出てくるだけで、多くはそれとはあまり関係ないところで話が進んでいく。チャレンジャー号爆発事故とイエーツの詩から主要なイメージを得ている。宇宙開発競争や階級分化に代表される科学主義と資本主義という現代の進化の方...続きを読む

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