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Posted by ブクログ 2023年01月29日
戦後78年の2023年に読破。
これを読むまでは、抑止力のための核保有の考え方に賛同派でした。
しかし、これを読んで改めて感じたことは、抑止力といいながら、明らかに使用することが前提の核保有説であるということでした。
戦争を知らない世代の私は、はっきり言って原子力爆弾の惨さ、人間がもたらした醜悪さ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月09日
この本自体は60年代半ば、戦後20年が過ぎようかという頃に書かれたもの。戦争の記憶も今より遥かに鮮明で、冷戦や日米安保、学生運動の只中を生きた人々のエネルギッシュさにまずは驚かされた。
その一方で、戦後20年にして既に戦争の記憶の継承が問題となっていたこと。特に広島で被曝した人々は、最初の数年を幸...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月18日
「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」
広島の原爆を、当時の戦争を、少しくらい知っていないと読み進めるのには苦労するかもしれない。
ただ、それでも多くの方に読んで欲しい。そんな本です。
ウクライナとロシアの戦争の真っ最中。
核戦争の危険性が、ほんの2ヶ月前までは薄れていた、嘘でも今より平和な空気...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月05日
記憶に残るいい作品。うまれる前に書かれたものだが、いまなお、考えさせられる問題を取り扱っている。著者の憤りと、広島人の沈黙と、広島人の真の感情を無視した一般人の感覚などが、うまく浮きぼりになっていて感動的ですらある。ヒロシマを訪れた時、なにか、悲劇の場所とは思えない、むしろ沈黙と、諦めのようなものを...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
64年
あの夏の日からの、永い永い時間
ヒロシマを生き延び続けている
「日本人」の名に於いて、
否定的シンボルであるあの日の原爆を、私たちは
世界へ発信することが出来ているだろうか
あの夏の日から
すぐさま活動を開始した医師たちの努力が
原爆そのものの悪の重みに匹敵する為
広島を...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月26日
1963年から65年にかけて、広島を訪れた著者が、いまもなおのこる原爆の後遺症にさいなまれながらも静かに今を生きている人びとの姿をえがいたノンフィクション作品です。
すこし気になったのは、「偶然にひとつの都市をおとずれた旅行者が、そこで困難な事件にまきこまれ、それをひきうけて解決すべくつとめる、と...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月17日
後にノーベル文学賞を受賞(1994年)した大江健三郎が、1963~1965年に雑誌「世界」で発表したエッセイをまとめたものである。
大江氏は、その期間に繰り返し広島を訪れ、多くの、20年を経てもある日突如として死の宣告を受ける被爆者たち、そうした被爆者に対して献身的に治療に当たる医師たちと話をし、戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月27日
この本を理解するのはちょっと難解です。
ですが、私たちがいかに原爆という出来事を
知らなかったか、ということを理解できるでしょう。
どうしてもあのようなものが落ちて来ると
根こそぎ、という印象を抱きますが
そうではなく、それでも体に爆弾を抱えつつも
生きていた人がいたこと…
そう思うとアメリカの...続きを読む
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