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「人生にはいろんなことがあるよねって僕は読んでてホッとしました」 ──内田樹 ★ほしよりこの楽しいイラストに、 柴田元幸×内田樹による〈特別対談〉も収録! ひとはいつだって、それぞれの現実を生きている ◎スリに遭い、大事な写真がなくなった!でもある日、郵便受けを開けたら……(「写真」) ◎死のうと思った。二歳の息子と車に乗ってエンジンをかけたそのとき……(「死のトンネル」) 「あるある」から「まさか!」まで、どこかの誰かの身に起きた、本当にあったストーリー。 ポール・オースターが呼びかけ、全米から体験談が寄せられた『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。 いきいきとアメリカの姿を描き出した、感動のプロジェクトを日本でも。
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Posted by ブクログ
著者名だけを見て、対談集だと思い込み内容を知らずに
手に取ったのですが、これが存外面白かった。
「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」は知っていたけど、日本でも
内田先生がこのような企画をされていたんですね。知らなかった。
文章のうまい下手ではなくて、とにかく書かれている内容そのものに
力があるなと感じますね。だから川柳以下の文字数で綴られたような
極短の文章であってもグッと迫るものがある。
選者である内田樹先生と高橋源一郎先生の、それぞれ選んだ作品に
印を押しているのですが、お二人の選ぶ傾向が全く違っていることが
わかるのもまた面白い。
巻末に内田先生と、本家の「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の翻訳をされた柴田元幸先生の対談が掲載されていますが、これがまた面白い。
お二方が対談で話されているように、確かに本家版と日本版では
内容への迫り方や文体など型が違います。
そこを思いながらもう一度本家版を読み返すのも面白いかと思います。
まだこのプロジェクト続いているようですね。もっとたくさんの嘘のような
本当の話を読んでみたい。できることならそして私も投稿して参加してみたいと思いました。
Posted by ブクログ
日本人の「嘘みたいな本当の話」を集めることで、日本とは何かを見出そうとした、日本版ナショナル・ストーリープロジェクト。
収録されているそれぞれのストーリーももちろん面白いのだけれども、それ以上に内田樹氏の解説と、最後の批評的対談が面白い。
ポール・オースターのナショナル・ストーリー・プロジェクトでは、その人独自の社会・文化的背景を持つ個人が、それぞれのストーリーの中から浮かび上がってきたのに対し、本書の中で紹介されている日本人たちのストーリーは、ほとんど同じ形式を持ち、他の人にも共感してもらえること=「あるある!」と共感を持って読んでもらえるようなストーリー。
このことは、本書に収録されている対談の中でも語られている。
自分自身のストーリーを語ろうとしたときに、なぜ、みんなが共感できるような、同じようなストーリーを語ろうとしてしまうのか。このテーマは、日本人というものを考える際にとても興味深いと思う。授業でも紹介してみたい。
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