【感想・ネタバレ】嘘みたいな本当の話 [日本版]ナショナル・ストーリー・プロジェクトのレビュー

あらすじ

「人生にはいろんなことがあるよねって僕は読んでてホッとしました」 ──内田樹 ★ほしよりこの楽しいイラストに、 柴田元幸×内田樹による〈特別対談〉も収録! ひとはいつだって、それぞれの現実を生きている ◎スリに遭い、大事な写真がなくなった!でもある日、郵便受けを開けたら……(「写真」) ◎死のうと思った。二歳の息子と車に乗ってエンジンをかけたそのとき……(「死のトンネル」) 「あるある」から「まさか!」まで、どこかの誰かの身に起きた、本当にあったストーリー。 ポール・オースターが呼びかけ、全米から体験談が寄せられた『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。 いきいきとアメリカの姿を描き出した、感動のプロジェクトを日本でも。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

やーおもろかった。
ザザザザとすぐに読めてしまいました。
癒しでした。
元気のない時に心にすうっと入ってきます。
とかいう書き方をするとなんだか「良い話」のようですが、そういうわけではありません。
面白い。
人生って色々あるんだなああああああ。

絵が良い。

0
2011年12月15日

Posted by ブクログ

2011年刊。アメリカでの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版、という事で企画されたもの。撰者・公募の立ち上げ者が違えば、もっと違った物になったかも…と、良くも悪くも感じさせる。内容は確かに面白いのだが、撰者が言う「日本らしさ」って……。日本版の特徴は、「応募する」という行動への日本人の非選択バイアスじゃないのか?と。「公募ってのは、こういう内容を出すものだ」で、応募するという行動を採れる人間の、属性傾向が限られて来る。「こんな事は人に言えない」が強いのが日本人。その分、個人的にはアメリカ版より薄い気がする。

0
2024年06月20日

Posted by ブクログ

読みやすさ★★★★★
学べる★
紹介したい★★★★
一気読み★★★★★
読み返したい★

日常に起こるささいなこと、でも何か特別なこと。誰もが持っている奇妙で記憶から離れない話。それらを集めた本。

単純に面白かったし、読書を楽しめました。選者の内田樹さんも仰ってましたが、心が静まります。
続巻も読みます。

0
2021年07月23日

Posted by ブクログ

著者名だけを見て、対談集だと思い込み内容を知らずに
手に取ったのですが、これが存外面白かった。
「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」は知っていたけど、日本でも
内田先生がこのような企画をされていたんですね。知らなかった。

文章のうまい下手ではなくて、とにかく書かれている内容そのものに
力があるなと感じますね。だから川柳以下の文字数で綴られたような
極短の文章であってもグッと迫るものがある。
選者である内田樹先生と高橋源一郎先生の、それぞれ選んだ作品に
印を押しているのですが、お二人の選ぶ傾向が全く違っていることが
わかるのもまた面白い。
巻末に内田先生と、本家の「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の翻訳をされた柴田元幸先生の対談が掲載されていますが、これがまた面白い。

お二方が対談で話されているように、確かに本家版と日本版では
内容への迫り方や文体など型が違います。
そこを思いながらもう一度本家版を読み返すのも面白いかと思います。

まだこのプロジェクト続いているようですね。もっとたくさんの嘘のような
本当の話を読んでみたい。できることならそして私も投稿して参加してみたいと思いました。

0
2013年03月09日

Posted by ブクログ

日本人の「嘘みたいな本当の話」を集めることで、日本とは何かを見出そうとした、日本版ナショナル・ストーリープロジェクト。
収録されているそれぞれのストーリーももちろん面白いのだけれども、それ以上に内田樹氏の解説と、最後の批評的対談が面白い。

ポール・オースターのナショナル・ストーリー・プロジェクトでは、その人独自の社会・文化的背景を持つ個人が、それぞれのストーリーの中から浮かび上がってきたのに対し、本書の中で紹介されている日本人たちのストーリーは、ほとんど同じ形式を持ち、他の人にも共感してもらえること=「あるある!」と共感を持って読んでもらえるようなストーリー。
このことは、本書に収録されている対談の中でも語られている。

自分自身のストーリーを語ろうとしたときに、なぜ、みんなが共感できるような、同じようなストーリーを語ろうとしてしまうのか。このテーマは、日本人というものを考える際にとても興味深いと思う。授業でも紹介してみたい。

0
2012年05月21日

Posted by ブクログ

2012.03.19. 日本が物語る、とあとがきで語られているけど、まさにそうなのかもしれない。どれも淡々としていておもしろい。内田さんのまえがきで、ふむふむと思い、そういう視点で読んだから余計にそう感じるのかもしれない。日常の些細な一コマは、切り取ってみると意外とおもしろいのかもしれない。時々挟まれるほしさんのイラストも微笑を誘います。お気に入りは、「桐生ヶ峰」青春バンザイ。

0
2012年03月22日

Posted by ブクログ

ポール・オースターがアメリカでやったナショナル・ストーリー・プロジェクトの日本版。高橋源一郎と内田樹が選び出した短いお話のアンソロジー。
正直、アメリカ版の方がかなり面白さは質も量も言わざるを得ないって感じ。

0
2012年02月19日

Posted by ブクログ

気軽に読めて面白い。

値段も手ごろ。

タイトルどおり嘘みたいなホントはなし、一杯です。

東京への新幹線の中で読みました。

0
2011年10月23日

Posted by ブクログ

本家アメリカ版は、友達に薦められたもののあまり面白くなく、途中で放棄。 日本版はソレとは正反対で、実に愉快な話が多く十分楽しめた。 国民性の違いかなあ。

0
2011年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内田さんと柴田さん!で、ポール・オースターのアレ。いいねいいね。

鶏の話が怖かったなぁ。最後の部分がまた生理的な恐怖を。
夢を本当だと思っちゃったか単なる嘘か、それとも実話なら本当にそういう風に見えたってこと?記憶の書き換えも起こってそう。どっちにしろ人の脳って怖い、ってかなり跳躍力のある結論ですかね。

0
2011年09月21日

Posted by ブクログ

祖母と歌番組を見ていた。
とあるロックバンドが演奏していた。当時、若者に人気のバンドだった。
すると祖母がひとこと、
「彼らは、ロックをわかっていない」
と言った。
そして祖母は無言で演奏を見続けた。

0
2013年04月13日

Posted by ブクログ

本当、っていい。脅かそうとしてないところがいい。
本当なんだもん。受け容れるしかない。

巻末の柴田元幸さんと内田樹さんの対談も面白かったです:)
あと、ゆるっとした挿し絵もいい。読み終わってからカバーの絵を見るとお話が立ち上がってきます。

0
2011年08月17日

Posted by ブクログ

「事実は小説より奇なり」。良質のノンフィクションはそこら辺のフィクションを凌駕して余りある。
100人いれば100人の物語がある。
そこには似たような体験もあるかも知れない。思わず共感してしまうことも。
どこかの誰かのちょっとしたストーリー。読み終わり思わずニヤリとしてしまう。

0
2011年07月24日

Posted by ブクログ

日本版『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。
一般の方から寄稿してもらった嘘みたいな本当の話を集めた短編集。


都内某所のイベントで、古本のくじを引いた際に当たった本。
アメリカの普通の人たちに寄稿してもらったショート・ストーリーの中から佳作をラジオ番組で朗読する『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。
それの日本版です。

すべて誰かの身に起きた実話、とのことですが、本当に嘘みたいに不思議な話、奇跡のような話がたくさん集められています。実話かどうかはちょっと疑いつつも、「友人から聞くスベらない話」っぽくて面白い。

読み心地としては、新聞とか雑誌に載っている読者からのお便り紹介。あれが延々続く感じと言ったら近いかも。

0
2025年05月10日

Posted by ブクログ

一般の方から募った短編集。一つ一つが1,000文字以内ということなので、さらさら読める。短いのは一行だったり。
アメリカのナショナルストーリープロジェクトの日本版ということだそう。
私は最初から通して読んだけど、手元に置いて、好きなとこだけ読むのもありかもしれない。
新聞の読者投稿の小話みたいなのを読むのが好きだったけど、そんな感じのもあり、ブフォッと笑ってしまうのもあったりする。
元の?アメリカのものとは違うタイプのに仕上がってるとのことで、そちらと読み比べてみたくなった。
たまにオチというか、ポイントがわからないのがあって、選者の内田先生に聞いてみたい気にもなった。

0
2025年04月02日

Posted by ブクログ

なんとなく気分が重く、ぱっとしなかった時期に読んだ。
面白いことは沢山ある。
拾い上げて、大事にしたい。

0
2021年05月09日

Posted by ブクログ

子猫を台風から守ってやろうと砂を掘って入れたのに、翌日埋められて死んでいた、という話が一番心に残った。
というのも私も子供ながらに優しさの気持ちから、金魚に餌をたくさんあげて一気に殺してしまったという似たようなことがあるから。
作者は、実は殺そうと思ってやったんじゃなくて優しさのつもりだったの!と誰かに伝えたい気持ちもあるんだろうなぁ、と思った。

ぶっとんで不思議な話はなかったけど、楽しく読めた。
アメリカのオリジナルの方にも興味が沸いた。

日本人の書く文章に格差(個も)がないっていうのには、面白い考察だなぁと思いました。いいことなんでしょうね。

0
2019年05月15日

Posted by ブクログ

「事実は小説よりも奇なり」をそのまま編集した一冊。
アメリカでの事例がベースにあって、それを日本でも…
ということであるらしい。
それぞれの話はそれそれとして楽しませてもらった。
一番興味深かったのが[巻末対談]の柴田元幸さんと内田樹とのお話。
同じ手法で、同じように集まった「物語」から
日本人とはなにだろう、を考察している章。
比較文化論とでも言うのでしょうか。
江戸から明治にかけて、「浮世絵」がヨーロッパに渡り
かの地の絵描きたちが、日本の浮世絵風の作品を残している。
そんなことを、なんとなく思い出してしまいました。

0
2016年05月19日

Posted by ブクログ

やはり彼の国との違いは歴然。失望感が強い。セレンビリティや、オカルティックな偶然などは単に人口の差から推される確率論のためともいえるが、表現の多様と情熱にけっして届かない差がある。個人主義云々が原因とあとがきにはあるが、文化水準の瞭然とした優劣という単純な結論なのではないか。

0
2014年07月22日

Posted by ブクログ

1つ1つのお話は短くさらっと読めます、後書きが心に残りました。現実は小説より奇なり…ほしよりこ氏のイラストがいい味です。

0
2013年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短い話が多いのですらすら読み進められました。
でもあんまり心に響くものはなかったかな・・・。
友人が亡くなって彼のお葬式に彼が出席してる・・・ってのが
怖くて覚えてる。。

0
2013年09月13日

Posted by ブクログ

1000字規定のショートストーリーならば誰でも書けそうだ。

でも聞き手の心を掴むような体験が簡単にできるとは限らないね。
だから生きるっておもしろいんだよと、そう囁かれてさわやかな気持ちになれる一冊。


もともとアメリカで行われた「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版だそう。

日本人に作品の応募をかけると、没個性で平均的な情景描写が多いんだって。


本は厚めだけど、見かけ倒し。
30分くらいでざざざーっとおいしいところを頂いて満足としましょ。

0
2012年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新聞の投稿小話系の話が好きなので、楽しめた。かといって残るか、といえば残っていない、まるで狐に騙されたかのような。これが日本人均質性の賜物なのか。

0
2012年02月14日

Posted by ブクログ

実話の投稿作品集。
一話が短いので、アッという間に読み終わった。
不思議な偶然って、本当にあるんだなぁと思う。

0
2012年02月03日

Posted by ブクログ

タイトル通り、オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の日本版。

当然様々な人が寄せた体験談が集まっているので、それぞれが短く、細切れの時間にパラパラっと読むのにピッタリ。
ハラを抱えて笑えるものあり、背筋がスーッと寒くなるものあり、ほのぼのとさせられるものあり、短い中に人間の本質が現れているような深い話あり、正直、どこかで聞いたような…という話もありですが、肩ひじ張らずに楽しめる。

最後の柴田氏と内田氏の対談の日本人論みたいなのが面白かった。
アメリカ人との精神性の違い、っていうのよくわかるな~。国民性というか、環境や文化が違う中で生きるってこういうことだよね。

0
2011年11月24日

Posted by ブクログ

書店で内田樹、高橋源一郎、という名前と題名をみて、「おお、オースターの日本版だね!」と思って購入。

読んだ感想としては、ううん、面白いんだけど、なんだかどこかで読んだことがあるような感触。よくある読者の体験談を集めた本の一つみたいな感じ?もちろんそこに、内田センセイの解説(?)や、柴田元幸との対談があったりするのはいいんだけど、、、

日本人の文章はとても均質だ、ということを内田先生はおっしゃっていて、その通りだろうとは思います。社会階級や地域による話し方の違いは、日本では例えばイギリスなどに比べるとすごく小さいし、とくに書き言葉になるとその差はさらに縮まるでしょう。でも、Web雑誌ではなくて、NHKとか大手の新聞みたいに、ネットを使いなれない人でも目にする媒体で募集したら、もっと違う文章が集まったような気もしました。昔ほどではないにせよ、今もネットを使っているのは比較的若い層、比較的インテリ層、比較的富裕層(少なくともものすごく経済的に困窮しているわけではない層)が多いと思うので。

ちなみに何も書いてなかったけど、ポール・オースター他関係者の皆さんの許可は取ったんでしょうか。まあ、柴田先生がからんでいるならオースター本人には連絡してそうですけどね。

0
2011年10月25日

Posted by ブクログ

読者がテーマに沿って応募してきた実話集

もちろん素人だから、文章の展開などは普通だけど
タイトル通り、嘘みたいな話は実に面白い

予想もつかなかった人やモノとの再会も良いが
当事者だったら青ざめてしまうような展開の方が
読者として面白いのが不思議だ

一つひとつは、とても短い文章なんだけれど
それが飾り気のない真実味があって面白い

自分にも一つくらい・・・と思いだそうとしてみるが
人に聞かせるような話はそうそう無いことに気付く

もし、そんなことが自分の身の上に起こったとしたら
その時はぜひこの本に応募することにしよう

0
2011年10月12日

Posted by ブクログ

いろんな人の人生が垣間見えると言うか、ショートショートの集まりと見なすべきか。いずれにしても寝転んで読む価値あり。ちなみにあとがきは結構読み応えがありました。

0
2011年09月29日

Posted by ブクログ

一般公募の『嘘みたいな本当の話』を集めたもの。超短編集。もともとアメリカであった企画の日本版。
軽い。デザート的。短い文に制限されているので逆に内容が端的に核心をついている。粒ぞろい。
公募を厳選したのは、高橋源一郎と内田樹という方。この二人の考察も興味深い。アメリカ人は投稿文章をみただけで、その人の環境(どの層か)がわかるが、日本人は分からないとか…いろいろ。ふーむなるほどと思った。

0
2011年09月05日

Posted by ブクログ

内田センセイがいっていたように、「本文を読んでいる限り、性別も、年齢も、職業も、居住地も、よくわからない。」「共感を呼ぶ物語」が多かった。にナットク。短歌を読んでいるような、シンパシーとワンダーが同居します。アメリカ版(未読ですが)は私の人生に起こったことという印象が残るそうですが、日本版は誰にでも起こりうることと思わせる、みんな同じだねという話を投稿する傾向にあるということを読後に感じます。源一郎さんからは本当のお話をテクニカルに書くことをたしなめるようなコメントに受け取りました。活字にしても本当のお話自体にあるパワーをそのまま伝える!ことの難しさが読後に残ります。

0
2011年07月29日

Posted by 読むコレ

高橋源一郎に内田樹、二人とも大好きです。最近の高橋源一郎さんの文章はわかりすい文章で、愛に満ちています。

0
2012年09月06日

「ノンフィクション」ランキング