池内了の作品一覧
「池内了」の「生きている地球」「宇宙入門 138億年を読む」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
明治生まれの物理学者による随筆集。科学者の目で自然や社会現象を見ている姿は面白い。金平糖ってなんで角を出して生長するんだろう。蓑虫はどんな心持ちで生きているんだろう。そんなふうに、ほんの小さな事象に目を留めて、立ち止まって考える。実験もする。するとそこから、自然の神秘が感じられる。もっと身近なことに目と心を開いていたいな、と思えた。
「たとえ一本の草、一塊の石でも細かに観察し研究すれば、数限りもない知識の泉になるというのです。」p25
こわいものがあることの幸福や、頭が悪いことの必要など、自分の価値観が揺さぶられる言葉もあって、読んでよかったと思った。
「宇宙は永久に怪異に充ちている。あ
Posted by ブクログ
役立つ科学、経済論理に合った科学、国家主導の科学、科学の企業化など、筆者が言うように現代の科学は寅彦の時代の科学のあり方から大きく変容をしている。もちろん時代の中に埋め込まれているものであるから当たり前だが、本質的なものからのズレの大きさからの危機感を感じる。
著者が提言している寅彦流の、「等身大の科学」や「新しい博物学」は文理融合的でありながら、基礎研究を大切にするであろうし、そう言った視点は現流の科学の方向性の行き過ぎをコントロールもするのではと感じる。
誰もが考えるべき科学のあり方を、これほどわかりやすく説明されている本は珍しい。
素晴らしかった。