科学者と戦争

科学者と戦争

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軍事研究との訣別を誓ったはずの日本で、軍学共同が急速に進んでいる。悲惨な結果をもたらした歴史への反省を忘れ、科学者はいったい何を考えているのか。「科学は両義的」「戦争は発明の母」「国への協力は世界標準」などの「論理」を批判。科学者は戦争への応用に毅然として反対し、真の社会的責任を果たすべきである。

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科学者と戦争 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年09月04日

     科学者の戦争協力の歴史と日本でも急速に進む「軍学共同」の現状レポート。アメリカ軍からの資金流入や自衛隊装備開発への癒着、デュアルユース=軍民両用を隠れ蓑にした偽装など、新聞報道や雑誌記事で断片的に伝えられた既知の情報がほとんどであったが、改めて通時的・歴史的に軍学癒着の拡大を俯瞰すると、もはや致命...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月24日

    昨年のニュースだったか。防衛省は2017年度の防衛予算のうち、
    108億円を軍事研究費に充てるとあった。2016年度の実に18倍
    の予算である。膨れ上がっている。

    この研究費は防衛装備品の開発や安全保障の充実の為の研究
    費用として、「安全保障技術研究推進制度」に応募した大学、研究
    機関、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月21日

    日本の大学でも軍学共同が進んでいるという。
    ここ数年の内閣の政策もあって、大学の研究費は減るばかり。特に基礎研究は言わずもがなで、潤沢な資金を持つ軍(防衛省等)からすれば、研究者を引き込むのは容易いことらしい。
    危ないよなぁ。
    研究者の倫理観が問われるわけだけど、研究成果が何をもたらすかを想像し、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月16日

    文科省ではなく、防衛省が大学の研究費の多くを占める日が来るのだろうか? そういうことが起こり得るということを、軍事研究に反対という立場から丁寧に解説されている。大変面白かった。筆者によると、研究というものは、そもそも研究者自身の興味関心で行われるべきものであり、上からあれをやれこれをやれと言われたと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月14日

    ●→本文引用

    ●軍事研究が科学を進めると科学者が誤認することである。科学は戦争によって発展したという人すらいる。しかし第4章で述べるように、軍事研究によって発展するのは技術であって、決して自然の法則を追い求める科学ではない。(略)軍事研究は軍需品の開発のために行なうものであるから、純然たる技術なの...続きを読む

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