科学と人間の不協和音

科学と人間の不協和音

792円 (税込)

3pt

欲望の道具として消費され、ときに人間を傷つけさえする現代科学。戦争や市場経済に翻弄されてきたその"危うさ"を科学者自身が再検証し、原発事故のあと目指すべき「地上資源文明」への転換を構想する。

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科学と人間の不協和音 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2012年11月03日

    科学技術。
    こういった言葉使い、日本人は好きですよね。
    四字熟語じゃないのに。。。
    安全安心とか。。。。

    科学と、技術は違うものだと説いてあるところは
    快哉を叫びましたよほんと。

    文系が支配する国で、理系が生きていくには
    なかなか、辛いのです。
    給料すら差がある。

    せめて、科学の中に夢を追い求...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月23日

    評論家であり、現役の科学者でもある池内了さんが、科学者は人々に何を期待され、誰の顔を見て何を目的に研究を行うべきかを、世に問うた渾身の著書。歴史をひもときながら、また、科学者のホンネを吐露しつつ、未来の人類の運命の鍵を握る科学者への注文が、胸に迫ります。

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    Posted by ブクログ 2012年10月28日

    科学と現代社会の危うい関係について、「産業」「軍事」「宗教」などの観点から考察している本。著者自身も一流の物理学者であり、一種の自己批判として書かれているだけに迫力がある。また、疑似科学(エセ科学)と長年戦ってきている人だけに、「科学が世間からどのように見られているか」についての嗅覚は非常に鋭いと感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月02日

    科学と人間との関わりについて、
    震災による原発事故をきっかけとして、科学と人間との不協和音が最高潮に達した、という切り口で、西洋文明史おける科学者論、日本の科学技術論、人間の欲望と科学の共犯関係、科学の神格化、産学官共同体、等を論じている。
    科学者は為政者達に利用されてきた被害者ではなく、業績のため...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月01日

    科学者と普通の人の間に横たわるもの。科学者の研究欲を突き動かすものは「世界初」という言葉。軍事目的の研究でも「抵抗感を感じるだろうか?」科学者はどうして疑似科学に無関心なのか。

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    Posted by ブクログ 2019年06月12日

    タイトル通り科学者のイメージや思いに対する不協和音が、いろいろな視点で語られている。
    科学というものが、皆の中で印象によって素晴らしくもあり、不確実なものとも捉えられてしまうのは仕方ないのかな。しかし、少しは中身を理解する意識がないと、結局自分が損をする気がした

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    Posted by ブクログ 2017年01月05日

    日本における「科学技術」という概念の分析が興味深い。基礎科学の理学部と技術開発の工学部の比率はおおよそ1対8が維持され、「科学技術」というのはもっぱら技術の推進を意味し、科学はその補完物とみなされてきたという。技術を科学の僕とみなすヨーロッパ、その反対の日本という指摘も重要。

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    Posted by ブクログ 2020年07月27日

    科学者と一般市民との乖離の危機感をひしひしと感じる。◆◆科学と技術のハザマ。◆◆必要は発明の母から発明は必要の母への違和感。◆欲望と科学の共犯関係。◆役に立つ、スポンサーとの関係が、不都合な事実を出すわけがない。企業を裏切れない。◆◆私有化される科学◆◆科学者はコントロールできる◆◆科学への啓蒙より...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月24日

    科学は文化で、技術は文明に資するものだというスタンス。なのだけれど、昨今は科学の商業化が進み、文化の高みを目指すような科学の研究がしづらくなっていること、そして科学者のモチベーションの或る種の幼稚さと、視界の狭さ。
    原発事故で科学と市井の人々の信頼関係に亀裂が入ったように、そんなことを聞くと、科学に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月09日

    科学の限界。科学が科学に内在する自律した論理だけでなく、科学以外の論理や条件によって制限を受けることとして、この言葉が使われている。科学以外の論理や条件とは何か。代表的なのが、大学経営に経済論理が持ち込まれたことが挙げられる。法人化による予算の減少から、必然的に競争的資金という概念が生まれ、科学は近...続きを読む

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