國分功一郎の作品一覧
「國分功一郎」の「手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)」「暇と退屈の倫理学(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「國分功一郎」の「手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)」「暇と退屈の倫理学(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「酔うために飲む。酒を楽しむ行為そのものは目的からも手段からも自由であるのに、それが酔うという目的のための手段にされてしまう。」
これは國分の言葉を抜粋したものだ。ドキッとした人も多いように感じる。私は酒を飲まないが、楽しむ行為が何かの目的の手段になっていないかと思うことはある。目的や手段から解放された「楽しみ」が私にはちゃんとあるのだろうか。そんなことを考えてしまう。なんとなく日常であまり楽しみがないなと思ってしまった人は是非とも本書を読みもう一度自分と向き合ってほしい。國分の哲学はいつも日常に即していて尚且つ理解しやすく書かれている。次回作も楽しみだ。
あと國分に手段から解放された楽し
Posted by ブクログ
うわー、めちゃめちゃ面白かったー!
「哲学の先生」こと國分功一郎さんが人生相談に答えます
もうね、これがもうね鮮やかなのよ
哲学すげー!いや國分功一郎さんがすげーのか
しかもこれ2013年の刊行でこのとき國分功一郎先生は37〜8歳だからね
それでこの鮮やかさまじすごい
相談文の裏側まで読み取って、相談者自身も気付いてないんちゃう?ってところにも回答してます
また時には、こちらが大丈夫?って心配しちゃうほど辛辣なことも書いているんだけど、これがすごく納得感あるんよね
毎度毎度、國分先生には哲学にあるなんとなく小難しいイメージを覆されてスカっとした気持ちにされせらるんよな
中でも本書は
Posted by ブクログ
國分さんのシリーズ哲学講話の2冊目。
1冊目の「目的への抵抗」が面白かったので、次を楽しみに待っていたところ。
タイトルからして、前作の議論の続きであることが分かる。つまり、全てが目的とそれを達成するための手段になってしまっている今の世の中の苦しさから抜け出ること、自由といったことがテーマになっている。
といっても、そうしたテーマに直接的に切り込むのではなく、過去の哲学者がどう考えていたのかを再解釈しながら、アプローチしていくところが彼の議論の面白いところ。
今回のアプローチの起点は、「嗜好品」、つまり、タバコやアルコールなどのもたらす「快」という一見些細なこと。これを何とカントの議論