國分功一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学入門としてめちゃくちゃ良かったと感じる。学問としての哲学とは違うんだけど、日常のこと考えたりとか、自分の楽しさってなんだろなってのを言語化するのにちょうどよかった。国分さんのほかの本、難易度低めとは言われているが、やはり読むのは大変なんだよな、と。自分の快楽は目的ありきなんじゃないかと言うのが痛感。20代は意味なき快楽をとても嫌っていた。エンタメ読書もしないようにしてきた、が、ある時読むラノベが面白くてたまらなかった。そんな自分が許せなかった。しかしその感覚を変えられるかもしれない。とても良い本だった。新刊購入で1800円くらいなのを渋っていた私の背中を押してくれた妻、ありがとう。
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Posted by ブクログ
まだ一読目で理解はまだまだという中でも、非常に興味深い内容でした。國分さんの倫理学入門書。とてもわかりやすくスピノザについて書かれていると思いました。
スピノザはOS(思考)が違う。
スピノザを理解するには、考えを変えるのではなくて、考え方を変える必要がある。
「エチカ」=「倫理学」
「倫理学」=「どのように生きるかを考える学問」
自然界にはそれ自体として善いものとか、それ自体として悪いものは存在しない。→完全/不完全の区別がない。
「努力」=「コナトゥス」
「コナトゥス」=「自分の存在を維持しようとする力」
「私たちは神という実体の変状である」
AIについての國分さんの話もとても興味深かった。
人間には知性がある。想像力がある。想像力には他者感覚が必要。AIには他者感覚がない。そしてAIは欲望を持つことができない=コナトゥスもない。
100分de名著もあるので見るのが楽しみ。 -
Posted by ブクログ
この1週間、スイスに行っていました。
富士山よりも高い山々が目の前に広がり、自然の壮大さを肌で感じる日々でした。
柵のない道を歩いていると、普段は意識することのない命の輪郭がはっきりするような感覚がありました。生きている実感を持てた旅でした。
そして、山を眺めながらただぼーっとしている時間が、とても心地よかった。
朝焼けを眺めながらコーヒーを飲む。何かをするわけでもなく、ただ景色を見る。
現地の人たちも、そんな時間をとても大切にしているように見えました。
振り返ると、私たちは目的のために手段を選ぶことに囚われすぎているのかもしれません。
効率的に、合理的に、無駄なく。そんな考えから少しだけ外れて、何の役にも立たないような時間を過ごす。この本からはその重要性が得られます。
合理的ではない時間こそ、あとから振り返ったときに大切だったと思えるのかもしれません。
#帳の向こう #若林正恭 #國分功一郎 #読書 #読書記録 -
Posted by ブクログ
大きな物を得ることができた。
①まずは自分という人間がどういう人間なのか本を通し、発見する事だできた。私は答えを自分で見つけたい人なんだと。ここは散々馬鹿にされてきた印象がある。決して、意見が無いわけではない。言葉に出来ないし、会話のやり取りが苦手、頭が追いつかない。デメリットも理解できたが、それは特定の相手に成り立つ事。文面で見る事の強みが発見できた事。
②①を知る事で自分の足元を見れた事と、今まで消費に使った時間、本が浪費に変わりつつある現在。それが見えてきたからこその新たな道、新たな取り組みなども見えてきた。
③暇と退屈の倫理学すら、難しいと感じていた内容を、自分の日常に置き換え、尚且つ自分なりの解釈に至り、そして、読破できた事。
④人生の中で新たな哲学書の読書という素晴らしい瞬間に立ち会える事。そして、次々と面白い本が出てきた事。今も2時間は没頭して読書してました。
⑤自分の中の違和感を無視し続け、社会生活を通し、奴隷になるような時間を過ごしてきた事を知る事ができた。
⑥明確に自分がこれが好きだと言える哲学書と音楽、ファッション、メガネなど、自分の考え方を表した物を知っている事。
という単純に面白かったとかいう話ではないくらい素晴らしき本だったと思います。
兎に角、読んで頂きたい。
次は 人生にコンセプト 澤田智洋 を読みます。 -
Posted by ブクログ
面白かった!!
哲学と経済、現代社会、ビジネス、世代の移り変わり、時代の変化、流行、、、世の中を複合的に且つ多面的に語られていて、楽しみながらも勉強になった。
世の中のあれもこれも、例えば、ただ夕日を見ることや相方・春日さんの行動までもが、哲学や資本主義の話に結びついていく。
日々の生活で感じる雑多な疑問や違和感が、若林さんによって投げかけられて、國分さんによって学術的に解説・展開されていくのが、なんとも痛快だった。
目的と手段に侵食されない時間と場所、それが「楽しむこと」であり、いまではそれが「贅沢」になっている。
國分さんの著書「暇と退屈の倫理学」も気になった。
若林さんの二拠点生活の話も興味深かった。
私自身も 都市部と田舎両方の暮らしの経験があるので、都会と田舎での経済の違い、資本主義や価値観のズレ、コミュニティの一長一短がよくわかる。
何が良いでも悪いでもないし、正解はないけれど、世界は広いんだ、帳の向こうがあるんだと思うだけで、世の中の見え方も考え方の幅も違ってくる気がする。
対談形式なのでトーク番組のようなエンタメ感ありで、読みやすかった。
テレビでもラジオでも配信系でもいいから、番組として実際に対談している様子もぜひ見聞きしたいと思ってしまった。
また2人の対談の機会や続編があるといいな。 -
Posted by ブクログ
暇と退屈という、日常にありふれているかつ、似た概念の2つを
7つの観点(章)で多角的に考察した本。
著者が哲学者だから、ハイデッガーとか、ボードリヤールとか
マルクスとかを持ち出して哲学的に考察を深めていくのは自然な流れと
思われるが、映画『ファイト・クラブ』を「退屈であるが暇でない」
ことの題材に使ったり、動物学者のユクスキュルの観世界を使って
動物との違いを説明したり、こういう見方もできるのかと発見の連続。
最後まで読んでいくと、ネガティブな響きのある「暇」という言葉が、
とても贅沢なものと感じられる。そして、その「暇」を退屈せずに
楽しむためには、文庫版のあとがきに「この本の結論の一つは勉強の
効用である」(p508)と書いてあるとおり、それなりの訓練も必要と
いうことが多少理解できる。
とはいえ、1・2度、通読した程度では、理解したとは言い切れない。
何度も読むなかで、自分なりの時間の使い方、しいては自分らしい生き方を
考えるための覚悟を与えてくれる、そんな本かなと思う。 -
Posted by ブクログ
今まで自分の中で悪としてきた「暇な時間」に対する考え方が一変した。暇と退屈は同一なものではないという新しい知見を獲得できた。
人間は暇と付き合って生きていく生き物で、それが人生である、とすんなりこうも言われると、大変人生の捉え方が楽になった。どこか自分は生き急いでいて、暇な時間をとにかく生産的な時間に変えようと苦しんでいたのが馬鹿馬鹿しい笑
他にも結論で述べられていた、「この本を通読することで、あらためて人に説明できるレベルまでインプットできてなくても、確実に読む前の自分ではなくなっている。」的な文は、大変心に残った。読書をすることで、それを意味ある何かにさせなくてはならないと思わなくていい。それを通読するだけで今ある何かとして、多少なりとも存在すると。これからの読書モチベが高まる言葉でした -
Posted by ブクログ
豊かな時間と、不自由なく使えるお金があるにもかかわらず、どこか「退屈」。満たされない気持ちが続いていたので、読んでみた。
>この本が言いたいこと
「楽しむための訓練」をして、物事を深く受け取る(=浪費する)能力を取り戻そう。人間は、時には動物のように目の前の世界(食事、芸術、趣味など)に深く没頭し、時には人間らしく立ち止まって思索する。この2つを往復しながら、「贅沢を贅沢としてちゃんと味わえるようになること」こそが、退屈な消費社会を生き抜くための「倫理」。
>気付き
ディズニーランドに行った。素晴らしい音楽、温かいおもてなし、全て贅沢。とんでもない浪費。
初めてのオーケストラ鑑賞。古くから人間はこのようにして退屈を凌いでいたのだと実感。