國分功一郎のレビュー一覧

  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    時間を要したけど今読んでよかった。
    ひとりでいる不安を消すために予定を詰めたりしていたけど、病まない程度にきちんと向き合いたいと思った。
    わたしは大学生で、自分も周りの子達も隙間がないほどバイトや遊び、就活など予定を入れている。一昔前の大学生は人生の夏休みと言われるほど、ゆとりがありのんびりしているイメージだった。SNSの普及により、資本主義の奴隷になっていたり、暇ではいけないという潜在的な認識に駆られているような気がしている。 

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    2026年04月12日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    人間がうまく飼い慣らせず、それ故に人生や幸福そのものに深く関わってくる「暇と退屈」について、人類の系譜や哲学者の論述から分析した上で、我々現代人に対して一定の提案をしてくれる本。

    色々な哲学者(主にハイデッガーとユクスキュル)の話をベースに、批判もしつつ良いとこ取りして、現代人にしっくり来る結論に落とし込んでいく論述過程が非常に面白かった。

    登場する哲学者のことはほぼノー知識で読んだが、順を追って丁寧な論理で進めてくれるので大丈夫だった。難易度は低いと思う。

    結論はわりとあっさりしているが、論述全体を追うことで読者自身の思考が変容していくこと、そしてそれを楽しむことこそが重要と著者は言っ

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    2026年04月01日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    謎に爆売れした「暇と退屈の倫理学」の著者による、専門であるスピノザについての本。
    同著者の『はじめてのスピノザ』を読んで気になり始めた。

    で、本当はスピノザの主著「エチカ」を読みたいものの、超難しそうなので副読本として買ったのが本書。でも読んでみたら副読本なんて言うのが申し訳ない素晴らしい本だった。スピノザ著作の分かりやすい解説だけに留まらず、スピノザの生涯と各著作の背景にある思いが丁寧に分析され、熱く語られるので、彼の哲学がより味わい深く感じられる。
    意外にも爽やかな読後感。良い伝記を読んだな…みたいな。

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    2026年03月31日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    世の中、捨てたもんじゃない。希望も必ず見出だせる。國分先生にそう語りかけられているような気がした。何かと『目的ドリブン』であることに駆り立てられるような世の中で、最適化して最短最速で正解の道を行くことが勝ち筋で勝ち組のような雰囲気に抗うことってできるんだろうか。それに意味があるんだろうか。そんなことでモヤモヤしていた自分に新しい視点を与えてくれた気がする。

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    2026年03月28日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    暇と退屈の倫理学。ずっとこれは読みたいと思っていたのに、実際見てみるとなかなか頭に入ってこず、でもいつか読みたいと積読になっていた本。だけど、改めて向き合ってみると、なんと丁寧に説明されているか。通読してほしいと書いていた著者のいいたいことが少しだけわかる気がした。実は買ってすぐに結論のところやわかりやすそうなところを飛ばし飛ばし読んでいたのだが、その時はやはり全然あたまに入ってこなかったのだが、通読して始めて、著者の結論が色々な視点から繋がって成されていることがわかり、腑に落ちるところがあった。

    私は保育者として日々子どもと関わっているなかで、退屈だ。と感じてしまうところがある。それに悩ん

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    2026年03月26日
  • いつもそばには本があった。

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    人文書を読む悦びを教えてくれた一冊。著者とは年代が近く、どの本にどのタイミングで出会ったのか、そしてそれはどこに繋がっていったのか、といったことに共感できる箇所が多かったため、さながら旧知の友人から受け取った手紙を読んでいるかのような悦びがあった。たとえば、尾崎豊のコンサートに持って行った本がソシュールだったり、大学のイベントで柄谷行人がカントを一から解説するシーンに出会したり。90年代初頭に学生時代を過ごした人文系青年なら誰もが胸の熱くなれるエピソードが満載なのだ。

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    2026年03月23日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    「目的への抵抗」

    このタイトルを本屋で見た瞬間、私の手がスーッと伸びた。

    私は、目的という言葉が、あまり好きではなかった。
    けれども、錦の御旗を掲げた軍のように、「目的」という言葉は、批判するにはあまりに絶対勢力すぎる。
    ケチをつけたが最後「お前はぜんぜん分かってない!」という批判が矢のように飛んできそうな気がして、ケチをつけるのも憚られたのだ。

    だからこのタイトルを見たとき、しかもそれを國分功一郎さんが書いていることを知ったとき、私は大喜びで、本を手に取ったのだ。

    素晴らしい内容だった。

    特に印象に残った文章を、メモとして引用したい。


    重要なのは人間の活動には目的に奉仕する以

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    2026年03月21日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    古代の世界で使用されていた文法「中動態」を起点に、能動・受動の捉えなおしながら、「私がなにごとかをなす」ことを分析していく哲学書。
    先人たちの言語学と哲学の研究を紐解きながら、丁寧に中動態を解釈していくさまに感嘆しかない。前提となる情報で土台を作って、論理をひとつひとつ積み上げて、中動態とはいったいなんなのかを紐解いていく。その過程はまるで、強固な城を建設しているような印象だ。言葉の意味を的確に拾っていかないと、筆者の言わんとしていることについていけなくなるので、辞書をお供に読み進める。哲学は言葉のひとつひとつの意味を大切にする学問であることを実感する。
    能動態と受動態の区別は、主語が動詞によ

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    2026年03月12日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    もっと読み込まないと。
    でも、スピノザの哲学は自分な現代に生きるすべての人にとって一種の救いになるようなものだと感じる。
    いろんな解釈に触れて理解を深めていきたい。

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    2026年03月09日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    人間にとっての「暇」 「退屈」とは何か、退屈にどう立ち向かっていくべきかを哲学的に問いながら消費社会の現代を如何に生きるべきかを考える書籍。
    暇(=何もする必要のない時間)、退屈(="何か"をしたいのにできない時間)と定義し、いかにして退屈を回避(本来の"何か"ではない娯楽・消費では更なる退屈を呼ぶ)することなく、退屈と向き合うという、生き方を説く。
    あさま山荘事件で「マルクス主義が~」に疲れた脳に、本書でまた「マルクス主義が~」と出てきたのは苦しかったですが、マルクスやハイデッガーの哲学書、そしてその批判にもNoを突き付けながら思考・議論を深めていく内

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    2026年03月08日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    とても面白かった!
    〝〈人間であること〉を楽しむことで、〈動物になること〉を待ち構える“
    消費社会の奴隷にならず、開かれた世界を楽しみたい。

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    2026年03月05日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    國分先生の文章構成がとても読みやすく、哲学への興味をさらに広げてもらえました。

    〜印象な話〜
    貧困や戦争にははっきりとした外的原因がある。
    あるいはそれか分かっている。しかし、日常的な不幸にはそれがない。なんとなく不幸であるのに、なぜだかが分からない。だからこそ逃れようにも逃れられない。そのことがこの不幸をますます耐え難くする…

    平和ボケのような感じですね。日本の現代人にとっての社会問題だと思い、非常に興味深かったです。

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    2026年03月04日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    〜感想〜

    國分功一郎先生の暇と退屈の倫理学がわかり易く、面白かったので、國分先生が教えてくれるスピノザなら間違いないはずだと思い、本書を手に取りました。結論、國分先生のこともスピノザのこともさらに好きになりました!

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    〜印象的なスピノザ論〜

    『すべての個体はそれぞれに完全である』
    (この家は) 「まだ屋根がついていないから完成していない」
    これは、私たちが完成された家についての一般的観念をもっていて、それと比較しているからである。

    一般的観念というのはいわゆる偏見で、これまで何度も見たものに基づいて作られた観念にすぎない。それぞれの個体はただ一つの個体と

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    2026年03月04日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    簡単なことを、難しく言っているのかと思い、読んでいるタイミングでは、ああなるほどと思ったりしたが、振り返るとよくわからなくなる。やっぱり難しいことを言っていたのだと思う。何度か読んでいて途中で、辞めては、また最初から読み直す。ある意味、一生読める本かもしれない

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    2026年03月01日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    まず思ったのは、「めっちゃおもしろいな」という率直な感想だった。暇とか退屈って、あまりにも身近で、なんとなく語り尽くされているようなテーマに見える。でも読み始めれば、人間の定住化という想像以上に大きなスケールの話から始まり、そこから現代の消費社会や生き方の倫理にまでつながっていく。その展開がすごくダイナミックで、個人的にはフィギュアスケートの演技を見ているような感覚があった。静かなテーマのはずなのに、思いがけない高さまでジャンプしていく面白さがあった。

    特に印象に残ったのは、ハイデガーの退屈論だった。対象がつまらない第一の退屈に対して、第二の退屈は、何をしても満たされないような感覚が続き、世

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    2026年02月25日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    退屈は個人的な弱さではなく、人類が長く向き合ってきたテーマなのだと気づかされる一冊でした。

    本書を読んでまず感じたのは、退屈は自分だけの問題ではないという安心感です。
    過去の人々も同じように退屈と向き合い、そこから哲学が生まれてきたのだと思うと、日常の感情が少し俯瞰できるようになりました。

    特に印象に残ったのは、非定住社会から定住社会への移行という歴史的な視点です。
    生きるために狩猟や農耕へ向けていたエネルギーが、やがて文明の発達へと向かったという論じ方は、とても刺激的でした。
    退屈を単なる気分の問題ではなく、社会構造の変化と結びつけて捉える視点に、新鮮さを感じました。

    また、かつては下

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    2026年02月24日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    スピノザの診察室から。
    スピノザの思想をかじってみようかなくらいのテンションで読んでみたら、価値観がアップデートされるほどの衝撃を受けた。
    特に「自由」についての考え方が心に残った。
    「自由」とは、自分が何でもできるようになることではなく、自分のできる範囲で力をうまく発揮することだという。
    これは自分が最近考えていた、教育観にもつながる。以前は、経験によって自分のレベルが上がれば今できないこともいずれできるようになり、最適な教育が可能になると思っていた。でも、それは違うのかもしれない。教師にも置かれた環境、人間関係などによってできることは制限されるし、公教育における限界もある。それを理解した上

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    2026年02月12日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    能動と受動は二者択一ではない、度合いを持つもの。われわれは常に外部からの刺激を受け続けているので、純粋な能動・受動になることはできない。
    でも、考える力を高めることで、能動の部分を増やすことはできる。
    時間をあけて改めて読みたい

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    2026年02月08日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    面白かった
    わかりやすい例を出してくれるので、難しい理論も理解(表面上では)することができた
    表面上だけでしか読めていない所も沢山あったと思うけど、読み切ることができたのが大きい
    自分の知識が増えていく気がして読んでいて楽しかった
    読み返す度深まって、賢くなれそう

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    2026年02月07日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    色々な角度から、多くの読者を置いて行かないレベルの言葉で書かれた本。内容は深いのに私レベルでも興味深く読める本でした(正しく理解できているかは置いておいて)


    以下自分の勝手な解釈のメモ

    楽しみを求めている状態こそ、退屈していない状態 つまり退屈の反対語は快楽ではなくその過程である興奮。

    楽しむには負荷が必要

    退屈を潰すための手段を目的としてすり替えている

    そもそも人は動遊生活者であったというのは、面白い見方で納得してしまった


    暇は特権

    将来への気遣いの欠如は贅沢のしるし

    消費社会は消費するのを妨げる社会、浪費を我慢させる社会

    消費とは記号や観念の消費と捉えている


    余暇

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    2026年02月04日