國分功一郎のレビュー一覧

  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    メモ
    ◼️誰にも相談したことがないのでできない
    観念の物質化と考える
    人に話すと楽になる理由

    ◼️悲観的な夫に腹が立ってしまいます
    「プラス志向の人は、そもそもたくさんの事柄を考えないで済ましており、また、たくさんの事柄を考えないで済ますために多大なエネルギーを必要としているから、考える事柄が限定されている。ということは、プラス志向の人はあまりものを考えていないということになる。…そうやって無理をしていると、無理していることがつらいものですから、頑張らない人間がいることに苛立ちを覚えます。『なぜお前は弱音を吐くのか。俺なんてこんなにまで無理して頑張っている。プラス志向を維持している』という気

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    2020年11月14日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    主要な政治理論を明晰にまとめている。多くの学者がごまかしているロック政治論の欺瞞性を指摘しているのもよい。主権概念が立法権を中心に考えられてきたことを問題化し、強大な行政権力とどう向き合うかというところで終わる。個人的には、スピノザ・ルソー・カントの章がおもしろかった。

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    2020年10月22日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    届いた相談文に対して國分さんが回答するというどっかの人生相談コーナーが書籍化した本。
    相談文に書かれていることから書かれていない背景を類推し、鋭い指摘をする様は読んでてあっぱれという気持ちにさせられた。音楽に詳しい人と素人では同じ曲を聴いても前者の方がより豊かな体験ができるように、知見がある人と素人の間には同じものに触れていても受け取る情報量にかなりの差がある。世界とより豊かに接するためにも色々と勉強をしないとな、と改めて感じた。

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    2020年10月11日
  • 原子力時代における哲学

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    ネタバレ

    1950年代、核実験や核開発が進む中で、
    「原子力の平和利用」に関しては誰も警鐘を鳴らさなかった。

    ハイデッガーを除いては。

    誰もが「原子力の平和利用」や原子力発電に夢を見ていた時代にあって、どうしてあの哲学者、ハイデッガーは核戦争よりも「原子力の平和利用」の方が恐ろしいと看破することができたのか。

    とても興味深い考察です。

    「意志」の限界を考え抜くことができたからであり、
    「考える」ことができたからであり、
    それが「放下」へとつながっていく。

    哲学の姿勢でもって、
    そして西洋の影響を受けながら西洋を疑い、
    「放下」へ到る道に思いを馳せるとき、
    私たちがいかに原子力から逸らされている

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    2020年05月13日
  • 原子力時代における哲学

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    タイトルから敬遠していたが、読んでみるとさすが國分功一朗氏。単に原子力にNOを言いたい主張本ではなく、「原子力という困難な問題に向き合うために、人類が鍛えるべき思考や態度は何か」をハイデガーを中心に紐解いた実践的哲学書。
    ハイデガーが「会話劇」というスタイルで主張したかったことは何だったのか?というマニアックな話が、なぜ近代科学技術への批判へと接続させるのか?なぜ紀元前の哲学者の言葉がカギになるのか?…etc.

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    2019年11月06日
  • いつもそばには本があった。

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    新しい形式である。対談でもない。往復書簡でもない。同時代を生きてきた二人のなかで本を介した記憶や思想のネットワークがつながり、広がる。アクチュアルな哲学に興味のある人ならば、引き込まれるはず。いわゆるエッセイやガイド本ではない。

    ・アーレントは最後まで実存主義を離れなかったには目からウロコ。
    ・内田義彦の『作品としての人文科学』。論文としての人文科学ではなく。
    ・答えではなく、問いが人文科学。

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    2019年07月19日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    現状の保育園事情からも日本は世界の先進国より随分遅れているし、保育園のみならず、幼児教育のこと、子供の権利のことを真剣に考えられていなかったことにただただ驚く。保育園にただ子供を預けられればいいという話ではない。 実際に自分がいくつも保活で保育園を見学して、狭い、汚い、交通量が多い立地など、小さい子供を預けるのに躊躇する保育園がいくつかあったことを思い出す。しかしどこにも受からなければ、その躊躇したところにも預けざる負えなかったかもしれない。実際にそういうことも起きているのが日本の現状でもある。
    本当におかしい。子供は未来なのに。
    子供の権利、保育士という命を預かる専門職の待遇改善など早急に

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    2017年11月11日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    昨年は「保育園落ちた‥」のブログや、新規保育園の計画中止のニュースで「待機児童問題」という言葉を何度も聞いた。
    だけど「待機児童」の何が問題なのか?本当には分かっていなかった‥問題は、保育そのもの。安心して「保育」を受けられなければ、親は働くことができない。もちろんそれは二人であろうがシングルだろうが、すべての「親」のこと‥。どんな職場であれ必ず「親」がいる。考えてみれば保育の問題は、働く人=この国に暮らすすべての人にとっての問題なのだ。いやいや‥日本、大丈夫だろうか?
    この本はこどもが身近にいる、いないに関わらず、行政や政治家には課題図書にしてもらいたいし、なるべく多くの人(特に若者)が読ん

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    2017年09月26日
  • 原子力支援  「原子力の平和利用」がなぜ世界に核兵器を拡散させたか

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    原子力分野の二国間関係と国際機関のあり方について、学ぶには最適の本。国際政治の勉強をしようとする人には、本書を読むことを強く勧めたい。なぜなら、国際政治における、国家と国際機関のあり方を考える上での一助となるからだ。

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    2015年12月06日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    緩い封建社会と宗教戦争から主権や自然状態といった概念が生まれ、磨かれ、近代政治哲学が構築されてきたんだけど、それからはみ出たところにある強大な権力を有する行政をどうしていくのか、それが現代の課題であり、近代政治哲学をさらに発展させていく必要性もそこにあるのかな。

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    2015年08月16日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    本来国民の声を幅広く聞いて実行するはずの政治が機能していない。
    特に身近に溢れているインフラ整備の問題などこれまでは自民党の主導で行われてきたが、ここにきてそれも限界を迎えそうな感じがする。
    本書はそうした社会構造の矛盾を市民の側から変えていく自らが引き受ける民主主義を体現しようとした若き哲学者の声である。この本に書かれているとおりにもっと市民の参加しやすい行政の構造改革が行われれば、今の任せて文句を言う体制から社会は少し脱却できるかもしれない

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    2015年08月12日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    なぜ私の考えは行政に反映されないのかという疑問をもつ人の為の本。私と主権がどうリンクしているのか、そして主権の在りかは行政にどう働きかけるのか。主権概念の来歴を追うことで、現在の政治のあり方や主権国家システムを相対化することができる内容になっている。
    あまり古典の解説で聞かない内容があっていい。ホッブスの社会契約には二種類あることや、ルソーの一般意志は少数意見に容赦無いことなど。ただカントまでで章が終わっており、少なくともヘーゲルまで読みたかった。ヘーゲルには著者の持論を援用できる内容は少なかったということだろうか。

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    2015年07月29日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    民主主義の欠陥に迫った一冊。何度も頷かされました。ぜひ誰しもに一度読んでみて貰いたいです。
    「哲学に携わる者の責任とは、配達されるべき言葉を配達することだ。」と筆者も言っているように、実にこの問題をデリダなどの思想と繋ぎながらわかりやすく伝えてくれています。
    優しく、熱い一冊。必読です。

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    2015年06月17日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    我々のこの民主主義・民主制は、ある種の欺瞞のもと、何か別のものが民主的と呼ばれているにすぎないのではないかーー。そのような疑問から出発し、政治哲学の大家たちの論を紐解きつつ、彼らの「自然権」「主権」「立法」「行政」などの用語法の細かな異同に目を配りながら、何百年も前に提起された諸問題が今もなお熟慮に値することを明らかにしてゆく。

    初めて書店で見かけた時は硬くストレートな題名には好感を抱きつつもこれで本当に売れるのかと心配になったが、数ページ読んでそれが杞憂であることを確信した。とにかく解り易い。変に奇を衒った所は全くなく、極めて簡潔な文体で淡々と論が進められてゆく。あまりに噛み砕かれると却っ

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    2015年06月02日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    やや進歩史観的というか、過去の思想を「乗り越える」という形で単純化して書かれすぎているきらいはあるが、その点を踏まえても本書の試みが、その魅力が損なわれるということはない。
    行政という観点に着目して読み直される政治哲学史は、掛け値なしに新鮮なものだった。

    著者の『来るべき民主主義』と併読されることを強く勧める。ほとんど姉妹のような本だ。

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    2015年05月08日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    こども・若者の社会参画について考えていて、間接民主主義やら投票率向上キャンペーンに限界があるんじゃないかでもどうしたらいいんやーみたいなことを考えていた時に先輩から勧められて読んだ。
    まだ「はじめに」しか読んでないけど...
    主権=立法権を前提にしている近代の政治思想や行政が決定している実態への指摘がまさしくその通り!と思うもの。政治思想を平易な言葉で解説しつつ、現実的なアプローチを提案している。さらに読み進めたい。

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    2015年01月04日
  • 社会の抜け道

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    数ある対談本の中でも1,2を争う面白さ。

    思想や哲学を生活に結びつけるということはきっとこういうことを言うのだろう。ショッピングモール、保育園、食など、誰もが身近に接するものから見える問題。そしてその問題との向き合い方のヒント。

    今を代表する論者である國分功一郎氏と古市憲寿氏との対談はそれぞれの問題へのスタンスを明らかにする。國分氏は熱く、古市氏はクール。きっと大きな意見の隔たりもあるに違いないが、互いのリスペクトが対談を対立ではなく、協調へと導く。

    対談自体もそうだが、批判の応酬からは問題の解決の糸口は見つからない。対談は最後は「反革命」というキーワードん出すが、まさにその通りで社会は

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    2014年06月01日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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     小平市都道328号線問題のような住民問題は、マンションや道路、ダム、ゴミ処理工場、最終処分場など、問題の構図として必ずと言っていいほど、《住民対自治体(行政)》の構図が浮かび上がってきた。そして、行政をチェックする機能としての議会も、行政の取り組みを認可するだけの役割に成り下がるだけの役割しか見えてこなくなっている…。
     上記のような構図が毎回、テレビなどのマスコミで報道される。すると住民や世論は、そんな体たらくな行政を議会が正すべきだと、選挙の重要性をクローズアップする。要は「議会が機能すれば、行政が正常化する」と…。
     本書をただ、小平市都道328号線問題がいかに行政がおかしいかを指摘し

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    2014年05月11日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ネタバレ

    小平市の都道建設計画を見直す住民投票運動に参加した社会哲学者が、自分の専門である政治哲学と実践とを見事に結びつけた良書。日本の政治や行政に関する「理解不能」な部分をなるほどと解き明かしてくれました。行政権が大きな比重を占める日本では、主権=立法権という政治哲学の前提が間違っているので、住民投票やパブコメをちゃんとやりましょう、という話は目から鱗でした。お薦め。

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    2014年05月03日
  • 社会の抜け道

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    学生時代は社会学に全然興味がなかったんだけど、この二人の対談は、するする頭に入ってきて、世の諸問題への関心が高まっていく。
    國分さんの単著も読んだことなかったんだけど、この本のおかげで大分関心が高まりました。
    そしてシャルル・フーリエがなぜここ最近見直されているのか謎。妙に波がきてる感じがするよね。

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    2014年04月28日