國分功一郎のレビュー一覧

  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    カウンセラーか、精神分析家か、と思いつつ、哲学の先生の人生相談を読む。
    時に厳しく、時にめちゃくちゃ優しい。
    バッサリ切るからこそ、なんだかこの人信じられるなって気持ちになる。
    そうか、哲学とは、人生論だよな。と改めて。

    本の紹介本としても、大変面白い。

    そして何より、千葉雅也の解説が、なかなかなんとも良い。是非解説も。

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    2020年11月03日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    購入済み

    住民参加制度を取り入れるには

    政治への無関心が広がっていると言われて久しいが、行政がすべてを決めて我々市民は一つ一つの政策に関与できない体制になっていること、そして、いくら選挙で議員を選んだところで何も反映されないどころか、偉そうにふんぞり返っている議員ばかりで誰が信用できるのかなんて分からない、そんな状況じゃあ無関心になるのも当然だなと感じた。

    行政からしたら、住民の意見を反映すると言ったって、誰に何人の人にどうやって意見を交わしたらいいのか難しいだろう。
    ましてや怒鳴り散らす住民が一人でもいたら、会合したところでその人をなだめることだけに時間も手間も費やされるし、行政マンも人間であるから不愉快な気持ちで心を閉ざしたく

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    2020年06月04日
  • 原子力時代における哲学

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    「原子力時代における哲学」國分功一郎
    哲学講義録。

    フクシマ後の原子力を、ハイデッガーの著作を下敷きに、哲学者が講義する一冊。
    著者によれば、原子力の平和利用についてこれまで語ってきた哲学者は少ない。そんな中、1950年代の原子力発電黎明期に、その技術論的な矛盾を説いているのがハイデッガーである。

    「たとえ原子エネルギーを管理することに成功したとしても、そのことが直ちに、人間が技術の主人になったということになるでしょうか?断じてそうではありません。管理の不可欠なことがとりもなおさず、〈立つ場をとらせる力〉を証明しているのであり、この力の承認を表明しているとともに、この力を制御しえない人間の

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    2020年05月09日
  • 社会の抜け道

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    社会は革命で一気に変わるのではなくて、社会の中にある、ちょっと楽しい抜け道みたいなところを、気づいた人が通ったり使ったりしていくうちに少しずつ変わる、という考えに納得。

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    2019年06月20日
  • いつもそばには本があった。

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    この本は、ドゥルーズなど仏哲学を中心とした哲学研究者の國分功一郎さんと、雑誌編集者兼ソシュール研究者でもある互盛央さんが、昔読んだ本に関する文章を相互に交換リレーする形式で綴ったものである。フォーマットとしては珍しく面白い仕掛けだが、それが成功してこの本を特別な本にしたかというと、それほどまでではない。ただ、少なくとも二人の関係性と、主に1990年代初めに学生だった世代が共有する読書空間があって初めて成立した本だという意味で特別な本である。國分さんが1993年に、互さんはその1年前に大学に入学している。自分は1988年入学だが、理系であったこともあり、現代思想にかぶれるようになったのは少し後で

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    2019年04月20日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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     前期高齢者の男性が読んで、何だか暗澹としてくる現場の報告です。

     自分の子供たちのことをきちんと考えなかったし、ましてや保育園とかについて実質的行動を何もしなかった「子育て」だったことに対して、まず振り返らないと、というのが一つ。

     今、目の前の、お孫さんたちや、その母親、父親の置かれている社会的現実に対してというのが二つ目。

     話し合っていらっしゃる、三人の、なんというか、態度に好感を持ちました。国分さんの本はファンですが、残りの二人の本を読むことから、はじめようか、そんな感じです。

     自分の中で何かが始まるといいなと思っています。

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    2019年03月09日
  • 原子力支援  「原子力の平和利用」がなぜ世界に核兵器を拡散させたか

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    原子力支援の提供側と被提供側双方に様々な思惑(経済的利益、周辺国への脅威等)があり、結果的に核兵器拡散につながった可能性が高いことが統計的分析により示された。IAEAにとって日本がよい事例(原子力支援を受けていながら核兵器保有を企図しなかった例)であることは興味深かった。

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    2019年02月24日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    人が集まり、そこでできる、せざるを得ないルール作り。
    それが、どんな「哲学」で成り立っているのか、それを整理する著書。
    分かりやすい良著。

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    2019年01月28日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ネタバレ

    2013年に行われた東京都小平市での、
    都道328号線建設をめぐって行われた住民投票と、
    その住民投票が実現するまでに及ぶ住民の運動を起点に、
    議会制民主主義の欠陥を分析し、
    それをどのような方法で補っていけばよいかを論じた本です。

    議会制民主主義においては、
    民衆の代わりとなる代議士が政治を行いますが、
    実際に政策などを実現するのは行政であり、
    その行政には独断的な強い決定権がある。
    つまり、この国を動かしているのは民衆が選んだ政治家ではなくて、
    公務員たち行政の側だというところに、
    日本の民主主義の欠陥があることを解説しています。
    そこをどうしていけば民意が反映されるのかを考えたところが

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    2018年05月08日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    タイトル通り近代政治哲学の主要な人物における理論、主張の概説なのだが、紹介されている7人の考え方にどのような差異があり、またどのように変遷を辿ってきたのか、そしてなおも解決されていない課題には何があるのか、という点に言及がある。結論といえるものはなく、最後はこちらへ投げる形で終えているのは、その先は我々が、あるいは読者自身が考えるもの、ということだろう。平易な文章で読みやすかった。

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    2018年02月12日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    近代政治思想といえば、社会契約説がすぐに頭に浮かぶが、ボダン、スピノザ、ヒューム、そしてカントの政治論をそこに並べてみれば、ホッブズやロックの思想がまた違って見えてくる。

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    2017年10月26日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    たまたま目に入って、気になったので読んでみる。

    フランスのポスト構造主義のドゥルーズの訳者による政治哲学入門と思ったら、実は、こっちのほうが本業らしい。ほ〜。

    かくいうわたしも、実は、政治学のM.A.だったりするので、メジャーな関心に近かったりする。

    といっても、政治哲学をちゃんと勉強したわけでない。が、一応、ホッブス、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カント、程度はいろいろだが、読みかじったことはある本たちである。こうした古典を読んでいて、なんだかな〜?と思いつつ、明確に言語化できなかった疑問が、本当にクリアにされていて、すごいスッキリです。目から鱗がたくさんありました。

    他の人が

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    2017年05月01日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    ボダン、ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの政治論を解説している。少しルソーに肩入れしすぎのようにも。

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    2018年10月14日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    ボダン、ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの政治哲学について考察している本です。

    単なる概説ではなく、哲学史的な叙述を通して著者自身の政治哲学上の問題意識を明瞭に浮かびあがらせるというスタイルになっています。著者自身の問題意識が最初に見えてくるのは、ロックの章です。ここで著者は、ロックの「自然権」理解があいまいだと批判し、彼が「自然権」という概念のうちに、ほんらいそれにもとづいて説明されなければならないはずの規範性が密輸入されていることを指摘しています。

    さらに著者自身の問題意識が明瞭になるのは、ルソーの章です。ここで著者は、多くの論者たちを悩ませてきた「一般意志」につい

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    2024年03月25日
  • 社会の抜け道

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    軽い雑談トークのように作られながら、結構重要なトピックがいくつか。30年前にもこの議論はあったけど今もあんまり変わってないよね〜なこともあれば、この30年でものすごく変化したこともある。(後者はもちろんネットの普及によるところが大きい。)
    どちらも、目をそむけたり都合のいい解釈をしたりせず、真っ向から受け止め適応していかなくちゃならないんだよなあ。。。

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    2015年12月15日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    ボダン,ホッブス,スピノザ,ロック,ルソー,ヒューム,カントの思想を概括して,自然権に関する論考を延々と述べている.でも,理解しきれない.哲学者の読書量がすごいことが分かった.

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    2015年11月28日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    大変重要な示唆が盛り込まれた書。かなり短期間に書き上げたらしく、それだけに「これは言いたい」という思いが強く伝わってくる。

    主権者である国民が、現実的にも「主権者」であるために、何が障壁でどう乗り越えるのか、実体験に根差したその意見は実に説得力がある。
    「市民運動」に対する僕の偏見が一新された一冊。

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    2015年05月30日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    はじめに書かれている事がこの本のすべて。

    民主主義においては立法に関与する権利を国民は有している。立法をもって世の中を変えていける、そのつもりのはず。

    しかし実生活では行政が物事をきめているケースが非常に多い。だから、実は政治参加しているという感覚に乏しいんじゃないかと。

    この本では道路建設のケースが挙げられていたが、道路は行政の権限で建設が決まっていき、そこに住民の意見を取り入れるプロセスに欠けている。そこに不可思議さを感じるだろう。なぜ直接関係者の住民は口を挟めないのか、と。

    確かに、と思わせる内容だった。

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    2014年10月16日
  • 社会の抜け道

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    ネタバレ

    84年生まれゆとり世代代表(?)と75年生まれ就職氷河期世代の、新旧社会学者の対談集。

    消費社会のありかた、農業やデモ活動の理想(日本のデモは礼儀正しいらしい)、保育園と女性の就労問題、食料危機と住民運動などなど。幅広く論じていくおもしろい逸書。

    シングルファーザー経験もあり食通でもある國分功一郎に、負けないぐらい、豊富な知識と的をついた意見で攻める古市憲寿の対談をうまく構成。たまに古市のちょっとドラスティックな切り返しに國分が答えないまま章が終わってしまうのが残念だが、日本の各地を見学しながら社会問題を論じていくというスタイルに感動。

    フランスは理性の国でオトナになれという外圧が酷いか

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    2014年08月30日
  • 社会の抜け道

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    第二章 「暮らしの実験室」の幸福論…の「契約派」と「農場派」の分裂から見えてくるもの、組織は必ず分裂するという新左翼運動の轍、「ダウンシフター」か「静かなる異端者」か、フーコーの権力批判と「新自由主義」…が特にお気に入り‼︎

    見田宗介さんと大澤真幸さんの対談集『二千年紀の社会と思想』を読みはじめたけど、この周辺の話しが堪らなく面白い(o^^o)


    國分さんの『来るべき民主主義』、『暇と退屈の倫理学』を読んでからの『社会の抜け道』でした。既に購入済みの『ドゥルーズの哲学原理』に挑戦してみようと思う。

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    2014年07月08日