國分功一郎のレビュー一覧

  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    大変重要な示唆が盛り込まれた書。かなり短期間に書き上げたらしく、それだけに「これは言いたい」という思いが強く伝わってくる。

    主権者である国民が、現実的にも「主権者」であるために、何が障壁でどう乗り越えるのか、実体験に根差したその意見は実に説得力がある。
    「市民運動」に対する僕の偏見が一新された一冊。

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    2015年05月30日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    相談の裏を読む、水面の下の見えない部分を読む、そういう相談室。参考図書もたくさん挙げられていて、やや偏りがあるかもしれないけど、ブックガイドとしてもよいんでないでしょうか。

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    2015年02月12日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    はじめに書かれている事がこの本のすべて。

    民主主義においては立法に関与する権利を国民は有している。立法をもって世の中を変えていける、そのつもりのはず。

    しかし実生活では行政が物事をきめているケースが非常に多い。だから、実は政治参加しているという感覚に乏しいんじゃないかと。

    この本では道路建設のケースが挙げられていたが、道路は行政の権限で建設が決まっていき、そこに住民の意見を取り入れるプロセスに欠けている。そこに不可思議さを感じるだろう。なぜ直接関係者の住民は口を挟めないのか、と。

    確かに、と思わせる内容だった。

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    2014年10月16日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    個人的に、最近悩んでもやっとしてたことが、あれやこれや言葉になっている感じであった。
    こういう本に出会えたことに感謝

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    2014年09月23日
  • 社会の抜け道

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    ネタバレ

    84年生まれゆとり世代代表(?)と75年生まれ就職氷河期世代の、新旧社会学者の対談集。

    消費社会のありかた、農業やデモ活動の理想(日本のデモは礼儀正しいらしい)、保育園と女性の就労問題、食料危機と住民運動などなど。幅広く論じていくおもしろい逸書。

    シングルファーザー経験もあり食通でもある國分功一郎に、負けないぐらい、豊富な知識と的をついた意見で攻める古市憲寿の対談をうまく構成。たまに古市のちょっとドラスティックな切り返しに國分が答えないまま章が終わってしまうのが残念だが、日本の各地を見学しながら社会問題を論じていくというスタイルに感動。

    フランスは理性の国でオトナになれという外圧が酷いか

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    2014年08月30日
  • 社会の抜け道

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    第二章 「暮らしの実験室」の幸福論…の「契約派」と「農場派」の分裂から見えてくるもの、組織は必ず分裂するという新左翼運動の轍、「ダウンシフター」か「静かなる異端者」か、フーコーの権力批判と「新自由主義」…が特にお気に入り‼︎

    見田宗介さんと大澤真幸さんの対談集『二千年紀の社会と思想』を読みはじめたけど、この周辺の話しが堪らなく面白い(o^^o)


    國分さんの『来るべき民主主義』、『暇と退屈の倫理学』を読んでからの『社会の抜け道』でした。既に購入済みの『ドゥルーズの哲学原理』に挑戦してみようと思う。

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    2014年07月08日
  • 社会の抜け道

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    多様な領域へのたくさんの情報がちりばめられている、かつ読みやすくまとまった対談。これを足掛かりにして、注釈に書かれている文献に手を出すとかなり深められるのかと思う

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    2014年05月18日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    前半は非常に興味深く読むことができました。

    昔、小平に住んでいたこと、話題になっている都市計画道路についての本だったので、手にとってみたのですが、読んで良かったと思っています。

    立法と司法の関係や、住民投票の投票率をもって開票をしないという行為について考えさせられました。
    改めて再読してみたい本です。

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    2014年05月06日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    この本を読むと、哲学とは無用の学問ではなく、世界の捉え方を学ぶ学問だということが分かる。國分功一郎さんは頭が良すぎて世間と乖離してそうなイメージを勝手に持っていたが、とても優しいことが分かる。だが同時にとても厳しいのはイメージ通り。
    たくさんの読者からの相談に一問一答で答えていくが、全てが真摯。そしてとにかくテキストを大事にする。書かれていること、書かれなかったこと、ディテールから、相談の背景を読み取ろうとする。このテキストに向き合い読み解く力が、本当に信頼できる学者だと思う。

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    2014年04月19日
  • 社会の抜け道

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    対談形式なので読みやすい。もっと雑然とした内容かと思っていたがそうではなく、しっかりまとまっているのは構成が速水健朗さんだからか。IKEAやコストコに行ってみたことで消費論について語ったり、これからの農業について、コミュニティについて語ったり、食や保育、政治参加にまで話が及ぶ。こうして読むと哲学というのは無用のものでいて、世間にどう相対して解釈するかの基準を作ってくれるのだなあと思う。
    國分さんは著書を読んだ時、人としての感情がないくらいに超絶頭が良さそうに思ったが、実際はドライながらもかなり暖かそうな人のようだ。
    とにかく頭が良い人同士の対談。面白かった。

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    2014年04月12日
  • 社会の抜け道

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    対談形式なので読みやすい

    注釈で紹介されている本のなかに興味深いものが多々あったので、それらも合わせて読んでみたいと思った

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    2014年04月08日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    つまらない情報でも、ある瞬間には思考の呼び水になったり、感性のツボを刺激してくれたり、目からウロコの体験のきっかけになる。そんな思考経験が詰まった度々ハッとさせられる面白い本だった。哲学を通じてのテクストを読む訓練を、してみたくなった。翻って、自分をながめるとっかかりとしても有効なように思う。

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    2014年05月08日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    小平市における都道建設に伴う住民投票を中心に、参加型民主主義の在り方について論じた本。

    たとえば道路を建設する際には、東京都などの自治体が計画を策定し、小平市などの基礎自治体に照会した上で建設が決定され、住民向けの説明会が実施される。

    このプロセスについて、おかしいと感じるかどうか。つまり、決定されるまでのプロセスには住民の意思が介在する余地はなく、説明会は建設が決定事項として一方的に通達されるだけである。

    小平市においては、この都道建設計画に反対するというよりも、プロセスに主権者たる住民の意思が反映されない民主主義の在り方に疑問を持ち、住民投票が行なわれるまでの流れが描かれている。

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    2014年04月03日
  • 社会の抜け道

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    対話形式ですらすら読めるが頭に残りにくいため、☆四つ。ただ情報量はものすごく、改めてこの二人は本当にすごいと感じた。少しは紹介された興味ある文献に当たってみたい。

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    2014年03月18日
  • 社会の抜け道

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    古市 社員旅行に参加する年配社員の意識も変わってきているんだと思います。苦手な社員に酒を強要したりする昭和的圧力は駆逐されつつあります。小説家の朝井リョウさんは、社員旅行先でずっと小説を書いていたらしいです。だったら、行かなきゃいいと思うんだけど(笑)

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    2014年03月07日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    民主主義とは、民衆・大衆・市民が政治参加すること、政治決定に参画することなのだと、改めて気付かされます。
    お任せでブー垂れてるだけじゃ、ダメなのよ。文句言うだけの居酒屋民主主義は、本来の民主主義ではないのですわ。

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    2014年03月06日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    なぜ主権者が立法権にしか関われない政治制度―しかもその関わりすら数年に一度の部分的なものにすぎない―が、「民主主義」と言われうるのだろうか?

    面白かった。

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    2014年02月12日
  • 社会の抜け道

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    今の閉塞感ムンムンの世の中がガラッと変わるような大革命。そんなのはいろいろ大変だろうから、いろんなところからちょっとずつポジティブに変わっていけばいい。そんな良いところを草の根的に探して語ってる本に思えた。これは面白い。

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    2014年02月07日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    当たり前のことを当たり前に言ってそれが実現されない奇妙な民主主義。小平市の道路建設反対運動を例に、住民投票などもふまえて、とても具体的にあるべき民主主義を示してくれた。最後にデリダの『来るべき民主主義」に着地するところがさすがの哲学者!それにしてもつくづく腹の立つ行政だ。猪瀬知事に物申していたけど、彼ももういないし、、

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    2014年01月23日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    政治とは、複数の人間(多)と単数の決定(一)を結びつける営みであり、多と一を結びつけるためには、何らかの権威が必要。かつては宗教的権威や伝統的権威がそれを担ったが、近代の政治体制では、国家という権威に民衆を従わせなければならず、編み出されたのが「主権」という概念だった、つまり、主権に基づいて定められた法律が統治者を拘束するということで、主権とは立法権に他ならないと考えられていた。
    しかし、現代の国家は極めて複雑で、立法権によって社会を統治するということは困難になっている。にもかかわらず、民主主義は立法権をコントロールすることで社会を統治しようしていて、行政権をコントロールする仕組みがない。(パ

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    2014年01月17日