國分功一郎のレビュー一覧

  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    東京工業大学のなかにある人文社会系の研究拠点「未来の人類研究センター」に集まった研究者のうち、「利他プロジェクト」の5人のメンバーでそれぞれ<「利他」とは何か>について執筆したものをまとめたものが本書です。発刊は2021年。

    「利他」といえば、「利己」の反対の行為で、つまり自分の利益を考えて振舞うのではなくて、他者の利益になるように助けてあげること、力になってあげることとすぐにわかるじゃないか、とせっかちにも僕なんかはすぐに答えを出してしまったりするのですが、本書を読んでみると、一言に「利他」といっても、たとえばそこに「利己」が裏面にべったりとひっついていることがわかってきて、かなり難しいの

    0
    2024年12月29日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    読者からの人生相談に哲学の考え方を用いて答えていく形式
    哲学の考え方を基に回答しているから一般受けしないかんじはする
    自分の生活の場ですぐ実践できなかったり、すんなり納得できる回答じゃないという意味

    とはいえ面白かった
    年齢が上がったらより納得しながら読める本な気がする

    0
    2024年12月14日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    長い歴史を紐解けば?  この本では目的や目標を持つこと自体を批判する。特に、コロナ禍での行政からの制約を例として、感染症封じ込めのためならば「移動の自由」を犠牲にしても良いのかというアガンベンの問題提起も引用しながら論じている。

     目的や目標がしばしば個人の幸福や満足感を犠牲にすることを指摘し、目的から解放された生き方を提唱している。

     学者らしく批判の矛先は政府や行政に向かいがちだが、この本を読んで私が真っ先に思い出したのは、目的のために他を犠牲にしがちな共産党や左翼活動家のことだ。一切触れられていない。

    0
    2026年01月18日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    こわいぐらい相談にズバっと斬り込んでいらっしゃる。でもどこか思い当たるような、すごく納得のいく話に着地していてとても参考になる。
    もうちょっと読み込んでみたい、そんな本です。

    0
    2024年07月03日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

     中島は人間の意思に還元できない利他的行為が存在するのだと言う。利他が宿る器になるために我々がすべきことはなんだろうか。

    0
    2024年07月01日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

    Posted by ブクログ

    とても噛み砕いて、例えも多用されており、わかりやすい説明だった。ほんの少しだけ理解できたような気がする。スピノザは難解なので何回も挑戦していくしかないと再認識した。

    0
    2024年06月13日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

    Posted by ブクログ

    封建国家による統治が限界を迎えた先にどのように近代国家の輪郭が形成されていったのか、その輪郭の骨子はなにかを、順に登場する各思想家の考えに沿って読み解いた本。
    コテンラジオの「フランス革命編」を追体験し、より深く理解できたと感じる。

    個人的におもしろかったのは、ぼんやりとしか捉えられていなかった封建国家の解像度が上がったことと、「行政権」を捉え直すことで「民主主義」という概念と実態のチグハグさが見えるようになったことか。
    自身が組み込まれた政治体系をただ受け入れるだけでなく、主権の一部を担う民として政治体系を捉え直し自意識として組み込むことの重要性を主張しているように感じた。
    国分さんの本は

    0
    2024年05月18日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

    Posted by ブクログ

    正直なところ、優しく教えてくれてるのにその内容は難しく結局のところなんだったのかわからない。
    感動もあまりできなかったので何も身についていない。
    國文先生に関心があってスピノザにはあまり興味がなかったことに気づいた。
    でももっと深く知ったら自分の中で何か変わる気がするので、時間のある時にもう一度読みたいです。

    0
    2024年05月02日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

    Posted by ブクログ

    基本、哲学で言ってる意味がよくわからんことがあるが、こういった易しく教えてくれる本があれば理解できた気がしてくる笑。
    デカルトとの摺合せなんかも面白かった。

    スピノザの概念として一部。

    組み合わせとしての善悪→解りやすい

    力としての本質→これも解りやすい・現代に必要な気がする

    必然性としての自由→易しく教えてくれました

    主体の変容をもたらす真理の獲得→わかった気がする

    認識する力の認識→なんとなく理解できた

    哲学をうまく使って人生を豊かにしたい。

    0
    2024年04月29日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    うつわ的存在であることが大事

    今までは、「意思」という概念を使って帰責(その人に責任を押し付ける)ことが責任の概念のコアだと思っていたけど、國分功一郎さんは、中動態の概念を用いることにより、その「意思」を否定することで、神的因果性(人は運命に巻き込まれて行為させられる、あるいは、自らの行為かわ思ってもいなかった効果をもたらしてしまうこと)と、人間的因果性(その行為をその人間がなしたこと、加害者として人間を捉える)の両方を肯定し、責任を考えることができるという考え方には感銘を受けた。

    0
    2024年03月11日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    「暇と退屈の倫理学」で國分先生のことを知り 長めのタイトルに興味がわき手に取った。

    読者の方から寄せられた人生相談に國分先生が答えていくという内容の1冊。
    読者からよせられた文章には"書かれていない部分“に視点を持っていき 時にズバッと時に優しく回答をされている様があたたかい(ズバッとなんだけど)

    人生相談と哲学 一見??という組み合わせだが読み進めながら
    哲学=ちょっと難しいことを議論したり 考える学問という認識だったが よりよく生きていくために必要な 活かしてこその学問なのかもしれないと感じた。

    哲学って面白いのかもしれない。って思う

    0
    2024年02月04日
  • スピノザ 読む人の肖像

    Posted by ブクログ

    『はじめてのスピノザ―自由へのエチカ』(2020年、講談社現代新書)につづいて新書で刊行された、著者のスピノザ入門書です。

    本書の前半では、『デカルトの哲学原理』や『知性改善論』などの検討を通して、スピノザの哲学研究の方法に焦点をあてた解説がおこなわれています。とくに、懐疑を哲学的思索の出発点としたデカルトが、みずからを説得するようなしかたで神の存在証明を展開しているのに対して、スピノザは神についての観念を正しく形成することさえできれば神の存在にまつわる問題は解決すると考えていたことに目を向け、デカルトの方法が「分析的方法」でありスピノザの方法が「総合的方法」であるという整理がなされています

    0
    2024年01月10日
  • スピノザ 読む人の肖像

    Posted by ブクログ

    「エチカ」を中心とし、それ以外の著書も解説しつつ、スピノザの哲学を肌感覚でも理解できるように書かれています。単にその著書の中身の解説というだけではなく、それが書かれた時代背景や、スピノザの置かれた状況も考えを伸ばし、その著書が書かれた順番にもできるだけ忠実に合わせて読解するようにされています。それにより、スピノザが言いたかったこと、書くという限界を超えた部分で到達したかった部分にまで考えを伸ばしていくことができます。そこからスピノザの書物を単に読むだけではなく、そこから何を成したかったのか、その課題が現代における私達に投げかけるもの、そして私達がその哲学を継承することから目指すものが見えてきま

    0
    2023年09月28日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

    Posted by ブクログ

    ジャン・ボダン、ホッブス、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カント。
    スピノザもこの流れに入るんだ。ロックは哲学的じゃなかったんだ。
    細部に驚きがあった。

    0
    2023年09月15日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    相談者の文章やその中に書かれていないことにも注目して推測しながら分析する手法が面白い。
    自分に嘘をつくこと=[情動]という身体的な反応に対して[感情]が逆らうこと。
    違和感[情動]は無視したらダメってことですね。

    0
    2023年05月12日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    久々に読んだ國分功一郎先生の本。同じ悩みというわけではないけれど、時に辛辣な先生の言葉は私に言われているみたいに感じ、痛いところを突かれるなぁと思いながら読んだ。解説を千葉雅也先生が書いているが、そちらもなるほど〜と思う内容。
    誰かと話すこと、想いを伝えることって大切だ。

    0
    2023年05月05日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    まず、相談文を何とか理解しようとする姿勢に感服しました。そして多角的な見方による考察の鋭さが素晴らしかったです。
    面白かったのは「イロニー」を持ち出して回答していたこと。たまに自分も実行していたが、言語化出来ていないことだったので、なるほどと腹落ちしました。人間の精神エネルギーやプラス思考についての考え方も非常に共感できる内容でした。総じて勉強になる読書体験でした。

    0
    2023年03月13日
  • スピノザ 読む人の肖像

    Posted by ブクログ

    國分先生の説明力をもってしても「ぜんぜん文章として頭に入ってこね〜!!!」とパニクる部分も多々ありつつ、スピノザの知性のオーパーツぶりがなんとなくわかったかと思う。すべては相対、すべてはグラデーション、単純な二元論に逃げるやつはバカ。

    0
    2023年03月04日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    「書かれていることだけを読んでいてはダメである。人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない」(本書あとがきより)

    相談者にかなりキツめの回答もあるが(というか殆どそんな感じだが)、哲学の知見に基づいて的確に丁寧に答えており、思いやりも優しさもあり、また自分自身の抱えている問題にも通じるエピソードもあり、大変面白く読めました。

    0
    2023年01月16日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    中3生の模試の国語で、伊藤亜紗さんの『「うつわ」的利他』の一部が題材として出題されていて、興味をもったので読んでみました。
    「利他」は「偽善」「自己満足」「押しつけ」と紙一重で、特にネットではそんな言葉で全く関係のない赤の他人から揶揄されたり非難されたりする可能性もあって、最近はうっかり親切な行動もとれないような雰囲気があったりもします。だいたい、「偽善」「自己満足」「押しつけ」をすり抜ける「利他」ってどんなものなんだろう。そんな思いがありました。
    伊藤亜紗さんの章は読みやすく分かりやすかったですが、いちばん面白く興味深く読めたのは中島岳志さんの『利他はどこからやってくるのか』でした。志賀直哉

    0
    2022年12月15日