國分功一郎のレビュー一覧

  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    楽しみながら学んでいく過程を体験することで、その人にとって何がとりさわれるのかを理解し、見つけることができる。

    キーは余裕のある時間も持つこと。余裕が無ければ思考を強制される事柄も起きない。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    まず一通り読んでみた。。
    面白い。。。

    暇と退屈。
    これまでの哲学者の考えを通しながら進んでゆく。
    そのまわりくどいようにも見える進め方自身が面白い。

    そして行き着くところは、生き方そのもの。
    これは何度か読み返したい一冊です。
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    目的を超えたある種の余白や遊びの部分に、人間の本質があるのではというのは共感。それを実現した人は結果的に目的思考の人を超越している印象。稼ぎたい、子供を喜ばせたいから野球をするのではなく、野球が好きだがら野球をしている大谷選手のような存在かなと思った。
  • 言語が消滅する前に
    『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』の國分、『勉強の哲学』の千葉、共鳴し合う2人によるお互いの考えを深めていく対談本

    抽象的なのに現場感があり言葉が軽視されている現代の問題が心に響く。1984と共鳴する。

    今年ベスト10冊入りだ
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    難しかった。もう1回読みたい。
    特に印象に残っているのは、パスカルの「人間の不幸は部屋にじっとしていられないがために起こる」。シオランみたい。
    あと、「生きているならば必ず傷を負う」っていうのが、これからを生きる私たちへのエールに思えた。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    人間的な営みとはどういうことなのか。暇と退屈というテーマから哲学的にアプローチしていく本。哲学書を読み慣れてなければ少し難しく感じるかもしれないが、様々な分野の具体的な事例を挙げながら平易な言葉で書いてくれていると感じた。新たな気づきを得ることができた。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    消費ではなく浪費の為、物を受け取る為、
    そして動物になるため、勉強、勉強、勉強。

    おった傷を思い出さないよう、
    思い出してしまうタチだから

    そうなるためにもまだまだ勉強が足らない

    動物になる
    そんな瞬間を夢見て
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    人は自由を手に入れ、暇な時間でしたい事をするために労働してきたにもかかわらず、暇なときに何をしていいのかわからない。楽しみ方を先取りされて、カタログのように提供されそれを消費させられている。いわば暇を搾取されている。
     
    人間と動物どちらも環世界はあるが、人間は環世界を簡単に移動できてしまう。つまり...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    なんとなく退屈だ。
    →索敵能力余ってるし、高い環世界移動能力を持つ人間には必然。
    →人間であるとはおおむね退屈と気晴らしが入り混じったものを生きること(第二形式)

    第三形式(退屈=自由)
    →決断→第一形式(狂信・隷属)
    のサイクルに取り込まれないように。
    消費社会に取り込まれないように。
    (ファイ...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    めちゃくちゃ分かりやすかったです。
    ドゥルーズの入門書がどれも難解過ぎて、一度スピノザを理解したらドゥルーズの世界観を理解しやすいんじゃないかと思って読んでみたら大当たり。檜垣先生の『ドゥルーズ入門』(ちくま新書)が格段に読み進められるようになりました。
    自分も、デジタルよりアナログを信仰しているの...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
     著者も述べている通り、哲学的な話であったが、論理立ててひとつ一つ説明がされ、まとめもあったので、難しい点は所々あったが、読みやすかった。
     この本は一貫して暇と退屈について、発生の理由からそれに対して人間がどのように対処してきたかについて、哲学の観点から考察がされております、興味深かった。結局のと...続きを読む
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    暇と退屈の倫理学を読んで
    正直、お腹いっぱい状態から、でも忘れないうちに
    こちらを読みました。

    繋がってるところも理解しやすく
    続けて読んでよかったです。

    ど素人では、引用文だけ読んでも
    ???なところも、
    つまりこういうことでと、わかりやすくお話しされていて
    よかったです。

    贅沢とか自由とか...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ハイデッカーを始めとする大哲学者たちの考えをバッサリと否定しながら、丁寧に理論の積み上げを行う姿勢はある種、痛快でもある。ハイデッカーの退屈の三形式を引用し、人間は第二形式に安住しながら時折、第一、第三へと逃げ込むとする。この第二形式をいかに楽しめるかを学び、経験することの必要性を解く。世界が暇を感...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    時間の使い方、人生の生き方について考えさせてくれる本。
    人生に余裕を余裕をもち、楽しむことで自分が熱中できるものについて知り、更に人生を豊かにできる。
    一回読んだだけでは半分も理解できていない気がするので、期間をおいて再読したい。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    私たちが普段何となく感じている暇や退屈について、哲学を中心に人間学・歴史・生物学など様々な視点から深堀りし、その本質と解決策について提示するという内容の本です。

    タイトルはいかにも難解そうですが、全体的にわかりやすいタッチで書かれており、思ったよりもすらすら読むことができました。(特に難しい箇所に...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    前評判よりは読みやすく、内容、そして構成がわかりやすく面白いものばかりだったのでスラスラ読み進めることができた。(5章から8章が難しそうだから飛ばして1章から4章だけ読んで結論を読もうとおもって、実際にそうしたところ「なぜ結論だけを読むことはできないか」というタイトルで、甘かったな自分と思い全て読ん...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    ・「エチカ」を読んでみたい。

    ・スピノザの哲学の出発点にあるのは「神は無限である」という考え方。

    ・「『いま、自分はこの物について確実な認識を有している。確実な認識とはこのような認識のことだ』、そのように感じることができるのは、何かを確実に認識した後のことだとスピノザは言っている」これは数学を学...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    やっぱ散歩だな!(笑)

    時に人類の歴史を辿り、時に動物の感覚を味わい、時に哲学の巨人に立ち向かいながら、様々なジャンルをまたいで暇と退屈について論じることで、「人間は暇と退屈にどう向き合っていくべきか」という巨大な問いに迫ります。

    過去に読んだことのある哲学チックな軽い読み物(「人生に役立つニー...続きを読む
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    “人間が自由であるための重要な要素の一つは、人間が目的に縛られないことであり、目的に抗するところにこそ人間の自由がある”

    本書は國分功一郎先生による講義、授業の内容を、2部構成でまとめたものである。 

    一つはコロナ危機の中で発せられた緊急事態宣言から考えた、危機的状況下での厳しい移動制限に対す...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    スピノザの概念が実例を交えてて分かりやすい。
    後半のデカルトとの関連性も面白い。
    最後の方に語られる実践編についても聞いてみたい。