國分功一郎のレビュー一覧

  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    より多くの人に読んでほしい。

    2024年12月読了。

    ず〜っと気にして買っていたのに、中々手が伸ばせずに積ん読状態だったのだが、数年前にTVでオードリーの若林さんが称賛していたのを見て興味が湧き、読み始めたのだが、自分はうつ病を患っており、その時は具合が悪く途中で手を止めてしまった。
    その後(つい最近だが)思うところがあり、改めて初めから読み返したところ、夢中に成る面白さで、半日弱で読み終えてしまった。
    哲学書でこんなに読み易い本は、早々お目に掛かれない良書だと思った。そして若い読者にも理解しやすい書き方で、現国のテキストに使われたのも頷ける内容だった。

    中身を多くは語るまい。読み終えた人だけが、感想をスタート地として

    #アガる #深い #タメになる

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    2024年12月10日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    今まで読んだエチカ解説本の中では一番わかりやすい。
    語彙も平易で、読みやすい工夫が凝らしてある良作。
    しかし、根本のエチカが難解なので、まだまだ小生の努力が必要である。

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    2024年12月08日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    『エチカ』のエッセンスを、近代社会のとは異なる価値観として捉えて論じていく。現代人の常識からは、まさにOSの入替を要求される内容である。

    本質というとガチガチに固定された不変の形状という認識であるが、スピノザは個々人の活動能力を高める力であるという。人間を画一的に定義するのではない、人間に対する寛容さ、温かな眼差しを読み取ることができる。
    近年徐々に広がりつつある個人を尊重し認め合う風潮は、スピノザ的な感覚なのではないかとも思う。

    一旦は読み通したが、各章を自分なりにまとめ直したいと思える良著。国分さんの文章は主張が押し付けがましくなく、読みこぼしてしまう読者にも優しく手を差し伸べてくれる

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    2024年11月02日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    ありえたもう一つの近代。
    國分さんの、哲学者が作り出した概念を体得し、それをうまく使いこなせるようになることという言葉に、スピノザを学ぶ生き方が見えた気がしました。
     学ぶことで、少し楽に生きることができます。

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    2024年09月29日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    ・2回通読。学びつづけることに対して背中を強く押してくれる良書
    ・受け取れる刺激の幅を広げるもの、例えば精神的な余裕、学ぶことが有益である。ものを知り、自分を知り、自分が変わる。真理、神の存在を悟るためには、主体の変容、自己精錬が必要。これらの考え方は、腹落ちかつ目から鱗な金言
    ・神即自然、自由意志の否定などの表面だけ見てると、決定論的構造主義的な考えに偏ってるような印象を持つけど、上述のような主張を見るに、実存主義的な考えも併せ持っていると思った。そういうところはニーチェにも通ずるところを感じた
    ・再読時(2026/01/10)メモ。著者は近代以降の一般的な考え方とOSが異なると言っていた。

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    2024年09月05日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    夜遅くまで一気に読み切ってしまった。
    メルマガに寄せられた人生相談を哲学の研究者が哲学書を読むように解読していく様子が面白い。さらに別の哲学研究者が人生相談に対する回答について同じく哲学書を読むように解読し解説している。
    笑ったり時には身を摘まれる思いになったりした。
    著者と解説者の思考プロセスがとても魅力的でした。

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    2024年08月21日
  • 社会の抜け道

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    古市さんと國府先生の対談。二人に接点あるかいな?と思ったけど、穏やかに噛み合わったり全く噛み合わなかったりする対話が粛々と進んでた。賢い人同士だと、分かり合えない部分で口論になったりしないんだなぁとしみじみ。

    最後の部分が良かったので引用。

    >(古市)僕たちがこの本を通してずっと話してきたのって、社会は革命的には変わらないってことだと思うんです。何か新しいシステムを導入するとか、新しい政治家が登場するとか、強大な敵を倒すとか、そんなことで社会は変えられない。社会はちょっとずつしか変わらない。
    >(國分)そうだね。「新しい何か」への願望って、本当に解決しなきゃいけない細かな具体的

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    2024年08月13日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    少し難解だった点がいくつかあったが、スピノザの概念について浅くではあるが理解できたと思う

    まだ早い気もするがいつかエチカを読んでみたい

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    2024年07月23日
  • 言語が消滅する前に

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    『暇と退屈の倫理学』『中動態の世界』の國分、『勉強の哲学』の千葉、共鳴し合う2人によるお互いの考えを深めていく対談本

    抽象的なのに現場感があり言葉が軽視されている現代の問題が心に響く。1984と共鳴する。

    今年ベスト10冊入りだ

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    2024年05月06日
  • 言語が消滅する前に

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    ネタバレしてもいい。いいものはネタバレしてても感激する。
    というところもそうだな。
    レビューの内容が、感激を伝えてるかどうかではなく、ネタバレしているかどうかで評価されるレビューは果たしてどこ向けのものか。
    評価を下す人は、評価を下すことによって自分の手柄に(私有化)しようとしているのか。

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    2023年12月30日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    新書としては分厚い。

    私はスピノザの『エチカ』を畠中訳で読んだことがある程度だった。

    勇気が湧いてくる本だった。また、頭のいい人が書いた人の本だった。

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    2023年09月11日
  • 「利他」とは何か

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    そうそうたる顔ぶれがそれぞれに「利他」について説いているんだけど、何となく見えてくるものがある。特に、伊藤亜紗と中島岳志の利他論に学ぶところが大きい。すなわち……。
    利他とは、人のためになることのようなとらえ方が一般的だと思うけど、それを意識的にするのは「利他」ではない。何らかの気持ちのメカニズムが働くにせよ、本人的には説明がつかないうちに、自分のためでなく動いてしまうことが利他なのだ。
    一生懸命に利他的なよき人物であろうなどと努めてしまうが、そんなことを考えているうちはまだまだということだろう。考えてみれば、利己的な言動だってわざとそうしているのではなく、自然とそうしてしまうからこそ利己的な

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    2023年08月15日
  • 未完のレーニン 〈力〉の思想を読む

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    ネタバレ

    浅学ながらレーニンの表層的な生業についても多くは知らない中で
    彼の打ち立てた思想を深掘りする本書はいかほど通読を重ねれば血となり肉となるかはその重厚さの前では判然としないものの
    版元(初出の講談社選書メチエ)への印象としてこのような学究の営みを、手近なものとして差し伸べてくれることへの信頼は一層深くなった。再読。

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    2025年02月07日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    『たとえば、三平方の定理のような数学の定理を証明する時のことを考えてみればよい。その証明が真であることは、何かに照らして真であるというより、その証明自体によって示されている。証明を終えた時、証明を行った本人にはそれが真であることが分かる。確かに三平方の定理自体は公共的に共有されうる。しかし、それが真であることは自ら証明してみないと分からない。そして証明してみれば分かる。真であることは公共的に共有されるものではなくて、各自によって経験されることだと言ってもよい。スピノザがイメージしている方法としての道もまた、それ自体で真であることの明らかな観念から別の諸々の観念が導き出され、それらの真であること

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    2023年05月20日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    各政治哲学者の思想が紹介されたうえで、「民主主義とは何か」を最後の問いを読者になげかける。
    あまりに当然であり自明であった「民主主義」がいいという無邪気な精神から、すこし距離を置くことができたと思う。
    あとがきのまとめ方が素晴らしく、読後感がすっきりする。

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    2023年04月02日
  • いつもそばには本があった。

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    わずか125ページの小著だが、人文学的知とはどういうものなのかを教えてくれる。特に論文の引用数だけで全てを評価しようとする風潮に警鐘を鳴らしている。

    著者達が読んだ本を紹介しながら、往復書簡のように話が展開していき、たいへん勉強になる。

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    2023年03月31日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    人生に対して漠然と不安を感じている人には是非読んでもらいたい(その種の発言をする友人に勧めたい)。相談について作者が応答する形になっているが、そもそも相談者の方々の文章もわかりやすくてすごいなと思った(わかりづらい点も少々あったが、ある種の葛藤を感じられて良かった)。作者の答えも質問の内容から(文章のみのため可能な限りで)相談者の悩みの核をついていて、読者の視野を広げてくれている。明確な答えがズバッとあるわけではない点、信用も置けるし、人生への汎用性もあるように感じた。

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    2023年03月24日
  • 言語が消滅する前に

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    面白い!

    とても面白かった。対談本なのですらすら読めてしまうのだが、内容は決して軽いものではなくて、いくつも考えさせられる事柄があった。「ちょっとここのところを考えてから次を読もう」と思い、本を閉じて、考えるのだが、「もうちょっと読みたいなあ」と思ってしまい、考え切らずにまた読んでしまう、という本だった。多分、何回も読んでちょっとずつ考えることになると思う。個人的には、千葉雅也さんの、「僕はマイノリティとして、差別されても別のクラスタでありたいと思っています。それに、こっちはこっちで逆に異性愛文化を小バカにしたりするわけだから、それはもうお互い様です。」という発言がリアリティがあっていいなと思った。

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    2023年03月10日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    スピノザに惚れ込んでから、手当たり次第スピノザ本を読んできたが、この本は新書の体裁ながら、第一級のスピノザ研究である。現時点で日本語で読める最上のスピノザ解釈ではないかと思える。
    著者が10年以上かけて書き上げたというのは、むべなるかな。
    一切の外的なるもの=超越的なものを必要とせず、すなわち目的論を徹底排除し、内在的なるもので世界と人間を語り尽くすスピノザ。
    この哲学の射程は驚くほど広大である。

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    2023年01月09日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    読み終えた僕らは、岩波新書らしからぬ煽りに煽った帯コピー「この思考は、人間のすべてを根底から覆す」が、全然大げさではないことを体感する。
    スピノザという至高の読む人と、國分功一郎という気鋭の読む人との対話を通じて、読むこと、読み継ぐことの難しさと楽しさ、素晴らしさを体感できる一冊でもある。
    難解なテキストを薄めることなく、がしかし読み外さないように丁寧に根気強く、時にユーモアに時に切実に、日本語で導ききった國分功一郎の仕事、狂気の沙汰レベルに凄まじい。

    スピノザが示した道としての「方法」や第三種認識は、仏教徒の柳宗悦が民藝運動に込めてた「不ニ」や道元の悟りにも通じるのでは?と思った。だとした

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    2023年01月10日