國分功一郎のレビュー一覧

  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    古市さんと國分さんの対談本。

    イケアから始まり、いろんな話題が出てきます。お互い得意分野の社会学、哲学を交えながら保育、遊びetc、を論じます。何か画期的な答えが見つかるわけでも、発明されるわけでもないんですが、様々な気付きを与えてくれる一冊です。

    社会は革命的には変わらず、少しずつしか変えられない。革命への願望、欲望はなかなか抗えないが、だからこそ少しずつかいくことに慣れるしかない。想像力が無いからガラッと変えるという発想になりがちです。気をつけましょう。

    0
    2013年12月12日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    國分功一郎と古市憲寿。この2人の論客に共通するイメージは「中性的、もしくはフェミニン」な感じじゃないだろうか?「社会の抜け道」という一見、硬そうな政策論かと思わせるタイトルなのに、いきなり「IKEA, コストコ、ショッピングモール、農場→料理」と来る。さらに、デモ、公園、遊びときて、保育園→主婦論へと進む。
     徹底的に「日常生活」を出発点として話が進んでいくのですごく読みやすい。それで、随所に哲学的考察が入って来るので勉強になる。哲学が生活と切り離されていた学問として形骸化していったのに変わって台頭してきた社会学。でも、社会学書をいくら読んでも読み応えはなかなか味わえないわけだが、この本はサク

    0
    2013年12月08日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

    Posted by ブクログ

    とても面白かったので昨日今日で一気に読んでしまった。國分さんと相談者との笑えるやり取りや國分さんから相談者への痛快な回答など、実に國分さんらしい人生相談だなぁと思った。書かれたものどう読むか?というテキスト解釈の指南にもなっていて、その意味では大変勉強にもなった。

    0
    2013年12月04日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    至る所でひずんでしまっている社会。しかし、自分だけでは、自分の周りにいる人たちだけではどうにもすぐには変わりそうもない。
    けれども、人間を天蓋のように覆っている制度や構造も完璧ではない、実は色んな所で水漏れをしている。
    得てして人は革命や劇的な変化を望んでしまうけれども、水漏れから覗く半径1メートルのアクチュアルな世界を、少しずつずらして変化させていくしかない。

    古市さんは現状をシニカルに観て肯定しているだけの社会学者だと思われている節があるけれども、むしろ現状を深く読み込み、そして読み替えた結果として現れたそうした社会の水漏れを大切に取っておこうとしているだけなのだと思う。國分さんが、そう

    0
    2013年10月31日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

    Posted by ブクログ

    現代の民主主義では、主権者が関わっているのは立法権だけ。立法府が全権を持つというのは建前であり、現実には行政府が大半の決定を下している。行政府に民衆がオフィシャルに関われるしくみをプラスすべきである。

    哲学者の学者力、さすがです。民主主義そのものを問い直すなんて。

    0
    2014年02月01日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    古市君の新刊(國分さんとの対談)。社会システムと現実は一致してない。故に、逆に不自由っぽく見える現実を楽しむ術がある(求められるんじゃない?)ということを、IKEAや保育園をフィールドワークして論考したもの。子どもかわいくないか?という國分さんの問いに「だったら猫の方がかわいくないですか?」とか、東京には「テンションの低い遊び」が少ないとか、相変わらずのクールで素直な古市君に、ますます感心。

    0
    2013年10月15日
  • 社会の抜け道

    Posted by ブクログ

    個別の現場に足を運び、それを元にした社会観察日記。実は速水健朗さんも関わっているという一冊。
    なんとなく、このままではよくないと思いがちな社会。ガラッと変わる革命の不可能性、実際には自分の問題なんだという方向への気づき。
    古市くん流の注釈を國分さんもやっていて、それも面白い。

    0
    2013年10月12日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今の自分にこれ以上の評価をつける哲学に対する知識を持ち合わせていない。もっと哲学に対する造詣が深くなれば、あと⭐️2つはつけれるだろう。
    とはいえ、⭐️3つ分の内容を以下に記したい。
    習慣化することは、ある環世界に浸ることだと考える。ただ、習慣化しただけでは退屈してしまうので、人は新しいものを取り入れる。
    この流れ自体が、1つの環世界となると、常に新しい物事を取り込みながらも、退屈のしない幸せな生活が待っているんじゃないかと感じた。
    特に、自分自身が「習慣化」をテーマに生活をしているので、これからもこの本に書かれたことを指針の1つにしていきたい。

    0
    2026年01月25日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    難しい!
    この本の中では今までの常識を捨てて考えなあかんから読み進めるのに時間がかかった。
    日本語を使いながら英語勉強してる時みたいな、量子力学の授業聞いてんのかなとかそんな気分。

    途中で著者が分かりやすい例を持ち出してくれた時なんかはちょっと理解できた気がしたけど。
    例えば「物思いに耽る」とか「人を好きになる」なんかは能動受動では表せない言葉の例として出てきた。

    「責任のある世界は、人が人に応答する世界である」
    「銃身からは決して生じえないもの、それは権力である」
    何個か熱い文章もあった。

    責任を問うときに感じる感情を無碍にしてもいけないし、無罪放免にするわけでもないけど、一旦「近代的

    0
    2026年01月16日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

    Posted by ブクログ

    最近YouTubeで政治系の動画にハマりまくっております
    政治おもろい

    という訳で、またしても國分功一郎先生に教えを乞う
    政治動画を見るときの視点に深みとコクが加わるに違いない
    コクってなんやねん

    本書は政治哲学の基本概念をホッブズ、スピノザ、ルソー、ヒューム、カントといった先人たちの中に見出していく構成

    最も印象に残ったのは國分功一郎先生がカントを評して言った「ヒューモラス」というカタカナ語だったりする
    意味はユーモアであるとかってことで、英語で書くと「humorous」
    発音の通りにカタカナ語になったわけだが…

    「humor」はなんでユーモア?ヒューモアじゃなくて?
    「humoro

    0
    2026年01月14日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    観念の消費ではなくモノの浪費
    モノを楽しむための教養と知性

    元々暇も退屈もあまりしない人間だからか?読む時期が悪かったか?ガツンと響くことはなかった。

    0
    2026年01月10日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間であることを楽しむことで、動物になることを待ち構えることができるようになる

    ハイデッガーの退屈
    退屈の第一形式
    何かによって退屈させられること
    仕事の奴隷になることで第三形式の退屈から逃げ去ろうとする、自己喪失が大きい

    退屈の第二形式
    退屈と気晴らしとが独特の仕方で絡み合っている
    自分に時間を与えることで奴隷にはならず、自分自身に向き合う姿勢がある

    退屈の第三形式
    なんとなく退屈だ
    自由があるのだから、決断によってその自由を発揮せよ

    0
    2026年01月06日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自分にとって難解だったが、暇ではいが退屈になりそうなときこそ、気晴らしという楽しみを創造する知恵を働かせることの必要性を訴えていることがわかった。

    0
    2026年01月03日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    1章は難しく感じるというか、あれ何を指してるんだっけとなり、少し理解半ばだったが気にせず進めた。
    2章は1章を苦しみながら読んだおかげもあって、理解が進んだので、ちょうどよい読み方だったかも。
    結論はまあそうですねえという感じではあったかな。

    0
    2025年12月31日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    暇と退屈を歴史、哲学などの視点から考察した本。恐らく、本書は暇と退屈を以下のように定義している。

    •暇: 義務に時間を拘束されていない状態
    •退屈: 刺激がなく不快な状態

    本書の興味深かったところは、(1)暇で退屈、(2)退屈と気晴らしの混合(気晴らしにも退屈を含む)、(3)何か退屈、という3つの状態が円環をなすという点だった。確かにこれは多くの人に当てはまる気がする。また、暇や退屈をネガティヴに捉えすぎないことと、暇=退屈だと誤認しないことが大切だと感じた。

    単純に今の気分と合っていなかったせいであるが、正直なところ、タイトルから想像したほど面白い本ではなかった。「面白いかも」と思い次

    0
    2025年12月28日
  • スピノザ 読む人の肖像

    Posted by ブクログ

    デカルト哲学を紐解き、理解と批判することによってスピノザ自身の哲学を展開していった。既存の思想の脱構築。スピノザは「読む人」であった。「エチカ」ではユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証。コギト命題における矛盾の指摘から、デカルト哲学の大胆な再構築を提案している。「国家論」における政治哲学の結びの記述が浅薄でスピノザ研究者からは悪名高いらしい。

    0
    2025年12月28日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    出だしの会話から面白そうだと思ったのだったが、読み進めるうちにどんどん難しくなり、もうお経を読むように最後まで字面を目で追っただけに終わった。自分の読解力のなさに愕然。

    0
    2025年12月22日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。

    0
    2025年12月16日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    兎狩りは獲物が欲しいのではなく、退屈を逃れたいから気晴らしをしたいから狩りに行く
    定住者がいつもみる変わらぬ風景は感覚を刺激する力を失っていく
    退屈とは人間の可能性の表れ
    決断の奴隷になる
    楽しむ能力を身につける
    物を楽しむことができないと退屈になってしまう
    退屈することは自由であることで、そこから決断によって退屈を人間的自由へと反転させる
    楽しむことは思考することにつながる
    贅沢とは受け取った物を楽しむこと

    0
    2025年12月13日
  • 真理と政治/政治における嘘

    Posted by ブクログ

    みすず書房の販売戦略のような気もするが、まあ読んで損はない。
    しかし、ここから「全体主義の起原」をあらためて読み直したい気になった。
    「全体主義の起原」の新訳を、ぜひとも、講談社学術文庫あたりから出してほしいところだ。

    0
    2025年12月11日