國分功一郎のレビュー一覧

  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    夏川草介さんのスピノザの診察室を読み、スピノザ、エチカに興味を持ちました。原文では難しそうなので、こちらを選択。
    國分さんの哲学指南書は難しいことも、分かったような気になれるので私のような初心者におすすめです。
    最初はAudibleで聴いていたのですが、なんだかきき取りにくく(イントネーションなのか?)書籍も購入しました。
    以前読んだ中動態にも通ずるところもあり、現代社会(現代人)の生きづらさを解消する手がかりになる1冊かもしれません。
    哲学×医療の小説を書いた夏川さんを称賛したいです。

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    2026年05月15日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    前半おもしろかったけど、だんだん理解がふわっとしてきた。
    つまりこういうこと、と端的に書かれていないので、皆さんがレビューでまとめてくれたものを読んでやっと頭が整理できた。
    結論、この本はわかりにくいんだと思う。
    暇と退屈の違い、消費と浪費の違い、ルソーの「疎外」、本来性など、読者メモは色々埋まったけどここには書かない。
    人間が定住をしなくなったことで哲学的にも大きな変化があったことや、退屈から逃れるために人は熱中を望み、熱中のためには負荷が必要というパスカルの考えがなるほどと思い面白かった。

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    2026年05月12日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    奇妙なタイトルである。暇と退屈、一見すると同義に思われる両者に対して、倫理の視点から論説するらしい。割と分厚い本であるが、回りくどい説明が膨らませているのでは?と思いながら読んだ。暇と退屈は、暇だから退屈する、といった因果関係にあるのではなく、相関関係にある。暇と退屈、それぞれの有無で、対応関係を作り、分析を整理していく。暇とは何もすることのない、する必要のない時間を指していて、暇の中にいる人の在り方や感じ方とは無関係で、客観的条件に関わっている。一方、退屈とは、何かをしたいのにできないと言う感情や気分を指していて、人の在り方や感じ方に関わるので、主観的な状態になる。著者は、ハイデッガーの分類

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    2026年05月08日
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)

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    哲学書はほとんど読んだことはないけれど興味深いテーマなので読んでみた
    テーマとしては確かに面白く
    今までない視点による気付きも存在したのだが
    哲学書がそうなのか
    作者が悪いのか
    はたまた自分に原因があるのか
    いまいち読み進めることができず読破に3週間ほどもかかってしまった
    なんというか回りくどく
    同じことを繰り返し
    多数の引用をして横道に逸れ
    その割には独善的に引用先を否定する
    論理の展開も納得できるものもあるが自分の感覚的にはあまり受け入れられないようところも少なくない
    ただまぁだとしても誰かの論理の流れを追い
    それについて思考すること自体が哲学というものなのかな
    というわけで暇と退屈につい

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    2026年05月07日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    ネタバレ

    哲学の先生に
    様々な悩みが届けられ、答えてくれるQandA形式。
    悩みに対してズバッと答えてくれるものもあれば
    文章から読み取れる人間性をグッサグサに刺してくれたり。笑

    新しい形の悩み相談というか。

    それはこうですね、こうしましょう。

    とか、そういうことではなく
    その人自身の根本に着目していて、面白い。

    悩み相談って
    実際は人が全く違う人について考えるんだから
    最適解に出会えることなんて少ないと思う。
    その人の周辺情報を知らないと尚更。

    でも、文章から感じる人間性を深掘っていく感じが面白い。

    悩み相談をして、素直に誰かの意見に従える人は
    多分そんなに深刻に悩んでいないと思う。笑

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    2026年05月07日
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ

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    読んでるときは少し理解できる感じがあったけど、読み終わるとほぼ残っていない。。また読もうと思います。

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    2026年05月02日
  • 天皇への敗北―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    戦後の憲法学は、日本国民が自ら憲法の価値を理解し、自らの手でこの価値を担うようになること、つまり憲法に対する成熟した態度を養うことを目指してきた。しかし、第二次安倍政権下で憲法が危機に瀕した際に、国民は自らの手で憲法を守ることができず、天皇に頼ってしまった。このことを著者は「天皇への敗北」と表現している。

    この主張を一定理解はすれど、そのまま自分の意見とするかどうかには留保があるべきだと感じる。また著者自身もおそらく読者自身が自分で考え、自分の意見を持つことを歓迎するだろう。

    哲学講話シリーズを読んできた読者としては、ほとんど哲学への言及がないことに面喰らったが、いま読むべき本ではあると思

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    2026年04月25日
  • 「利他」とは何か

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    読む前
    利他はほとんど存在しないでしょう
    見返りを求めたり、「利他」的な行為をする自分に酔ったりしてるだけなのでは→結局は利己
    でも、親が小さな子を守るみたいな行動は利他だといってもいい?

    いずれの章にも共通するものとして、「余白」「うつわ」、つまり自分の意志以外のものの介入を許しているということがあった。逆に、その介入を許さない場合、それは利他ではない
    利他が「生まれる」(「する」ではない)時は、自然に、すなわち「オートマチックに」生まれるものであり、それは自分の意志ではなく何か大きな力がはたらいてこそのものである

    3章〜5章で論じられていることが利他に結びついているのかあまりわからな

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    2026年04月19日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    確かに、(成長や進歩のために)目的をもつことに駆り立てられている感じはある。

    資本主義や進歩主義が持ち込まれて社会の発展が始まった時点で、そうなるよう刷り込まれてしまうことは必然なんじゃないか。そうしないと取り残されてしまうみたいな強迫観念がある

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    2026年04月14日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    ラジオで朝井リョウさんと対談されていて、國分功一郎さんを知った。途中難解で飛ばし読みしたものの、中動態の存在意義に共感し、「暇と退屈の倫理学」も読んでみたいと思った。

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    2026年03月09日
  • 「利他」とは何か

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    第一章の伊藤先生のパートが1番分かりやすくて面白かった。
    利他にも色んな種類があり、それらを明確に定義づけし言語化されていたため、普段自分が考える利他がどれに当てはまるか考えながら読めた。

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    2026年02月27日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    難しい!
    この本の中では今までの常識を捨てて考えなあかんから読み進めるのに時間がかかった。
    日本語を使いながら英語勉強してる時みたいな、量子力学の授業聞いてんのかなとかそんな気分。

    途中で著者が分かりやすい例を持ち出してくれた時なんかはちょっと理解できた気がしたけど。
    例えば「物思いに耽る」とか「人を好きになる」なんかは能動受動では表せない言葉の例として出てきた。

    「責任のある世界は、人が人に応答する世界である」
    「銃身からは決して生じえないもの、それは権力である」
    何個か熱い文章もあった。

    責任を問うときに感じる感情を無碍にしてもいけないし、無罪放免にするわけでもないけど、一旦「近代的

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    2026年01月16日
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政

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    最近YouTubeで政治系の動画にハマりまくっております
    政治おもろい

    という訳で、またしても國分功一郎先生に教えを乞う
    政治動画を見るときの視点に深みとコクが加わるに違いない
    コクってなんやねん

    本書は政治哲学の基本概念をホッブズ、スピノザ、ルソー、ヒューム、カントといった先人たちの中に見出していく構成

    最も印象に残ったのは國分功一郎先生がカントを評して言った「ヒューモラス」というカタカナ語だったりする
    意味はユーモアであるとかってことで、英語で書くと「humorous」
    発音の通りにカタカナ語になったわけだが…

    「humor」はなんでユーモア?ヒューモアじゃなくて?
    「humoro

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    2026年01月14日
  • 手段からの解放―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    1章は難しく感じるというか、あれ何を指してるんだっけとなり、少し理解半ばだったが気にせず進めた。
    2章は1章を苦しみながら読んだおかげもあって、理解が進んだので、ちょうどよい読み方だったかも。
    結論はまあそうですねえという感じではあったかな。

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    2025年12月31日
  • スピノザ 読む人の肖像

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    デカルト哲学を紐解き、理解と批判することによってスピノザ自身の哲学を展開していった。既存の思想の脱構築。スピノザは「読む人」であった。「エチカ」ではユークリッド幾何学の形式に基づき神、人間の精神について定義と公理から定理を導き演繹的に論証。コギト命題における矛盾の指摘から、デカルト哲学の大胆な再構築を提案している。「国家論」における政治哲学の結びの記述が浅薄でスピノザ研究者からは悪名高いらしい。

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    2025年12月28日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    出だしの会話から面白そうだと思ったのだったが、読み進めるうちにどんどん難しくなり、もうお経を読むように最後まで字面を目で追っただけに終わった。自分の読解力のなさに愕然。

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    2025年12月22日
  • 「利他」とは何か

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    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。

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    2025年12月16日
  • 真理と政治/政治における嘘

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    みすず書房の販売戦略のような気もするが、まあ読んで損はない。
    しかし、ここから「全体主義の起原」をあらためて読み直したい気になった。
    「全体主義の起原」の新訳を、ぜひとも、講談社学術文庫あたりから出してほしいところだ。

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    2025年12月11日
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)

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    ネタバレ

    議会の議論より行政権力が物事を決める方が効率的かつスピーディは危険。
    →独裁と同じ
    民主主義を機能させるにはたくさんの人と会話する。

    大きな物語のない社会では、楽しみ方を勉強すること、何かを信じることが解決策。

    あなたのすることの殆どは無意味だが、しなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためでなく、あなたが世界に変えられないため。

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    2025年12月08日
  • 中動態の世界―意志と責任の考古学―(新潮文庫)

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    ●意志と責任について、思考の拠り所となる言葉の側面から考え、能動態と受動態の対立からなる思考ではなく、どちらにも属さない中動態から意志と責任をめぐる諸問題を分析した本。
    ●非常に読み応えのある本だった。本書のキーワードは、「中動態」と呼ばれる聞きなれない言葉だ。現在の文法には、能動態と受動態があるが、かつては受動態ではなく中動態が機能しており、のちに中動態から派生して受動態や自動詞が生まれたと本書では解説している。本書では、意志という概念を否定して、中動態の世界における責任のあり方を提示した。意志とは、何某かの加害行為について帰責性を問うために、突如出現する無根拠な概念であると説明する。このよ

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    2025年11月24日