國分功一郎のレビュー一覧

  • 「利他」とは何か

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    利他について、さまざまな専門家がさまざまな視点で。
    利他とは自分の中にあり、本能的なものというのが私の受け取り方。

    全体の内容とは関係がないが。
    ブルシットジョブという仕事があることには気づいていて、それが単語化されていることに驚いた。

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    2022年10月30日
  • 「利他」とは何か

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    伊藤亜紗の「利他」についての概論が一番よかった。
    なぜ今、「利他」なのか、ということが、まず知りたかったので、ジャック・アタリの合理的利他主義や効果的利他主義についての説明がありがたかった。

    中島岳志のいう「利他」は合理的利他主義とは違い、湧き起こるものであること、親鸞のいう若松英輔の「利他」は民藝の文脈からの「ウツワ」にその本質を見出すものであった。特に中島岳志に関しては、意外。ここだけではわかりにくいので、中島岳志の「思いがけず利他」もこの後読んでみようと思う。

    國分功一郎の言う中動態がなぜ「利他」と繋がるのか興味があったが、なるほど「義」がそうであったか。つまりはやむに止まれぬ、湧き

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    2022年08月26日
  • 言語が消滅する前に

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    ざっくばらんな勉強論(研究論ではなく)として楽しめました。研究ということばはなんかおこがましい、研究じゃなく、一生勉強し続けていたい、という考え方にとても共感。

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    2023年06月11日
  • 言語が消滅する前に

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    2022/05/25 20:56

    うーん…つまりは、現在はあまりに直接的すぎる?それが故に、自身の意志なり意見なり、そしてそれを表すはずの言葉が、発酵しない?
    だからもっと、考えようぜということなのか?
    千葉さんの勉強の哲学も、国分さんの中動態の世界も、買ってはあるのにまだ読み始めていなかったから、どうもそれらを読んでくれていることを前提としたような対談のように思えるので、それぞれ読んでから、また読んでみようかな。

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    2022年05月25日
  • 言語が消滅する前に

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    対談をまとめたもののため、二人の中で共通の知識、言葉選びがあるため理解できていない部分がある。
    ところどころ日本語ではなく英語の横文字を調べなくてはならず、少しずつ読むもののやはり何度か読まないとつらい。
    (言語を扱え人たちが選んだ言葉だと思うので、選び方にも意味があるということなのか)

    これまで読んできたお二人の書かれた著書は、まだ読む対象が一般の人に向けたものだったことがよくわかった。

    それでも面白く読めた。
    能動的の対義語として存在し、消滅した「中動態」についての話、
    個人的に体感のあった、LINEスタンプによる言語の変化。
     エビデンス主義、責任回避の話などがあった。

    勉強が足り

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    2022年05月15日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ネタバレ

    民主主義とは何か、民主的とはどういうことか。
    本書では、小平市都道328号線をめぐる行政との経緯を追いながら、民主主義、特に議会制民主主義の構造と欠陥を紐解いている。
    著者の「制度を増やすことで人はより自由になる」という指摘が目から鱗だった。決定方法を増やすことで、民主主義を補完していく方法だ。
    タイトルにも使われたデリダの「民主主義は来るべきもの」という考えは、確かに現代にしっくり来るものだと感じた。

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    2021年12月31日
  • 言語が消滅する前に

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    2017年頃から2020年までの國分功一郎と千葉雅也の対談を収録したもの。散文的ではなく一本テーマのようなものが横たわっている。非常に読みやすい。
    特に第四章、第五章が楽しかった。

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    2021年12月08日
  • 原子力時代における哲学

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    原子力に関する哲学講義録。

    1950年代に原子力(原爆ではなく)に対する危険性を指摘していた、唯一の哲学者ハイデガー(本書ではハイデッガー)に焦点を当てる。
    彼が著した数少ない単行本のなかで、原子力の問題を指摘しているが、その著作の最終的な答えが「考える」。何とまぁシンプルかつ深い。が、本書は哲学講義録だけあって、読み進めていけば、自分も考えさせられる。
    「科学は考えない」(ハイデガー)とはまた刺激的(^^;

    第四講(終講)では、フクシマ後、明らかに非合理な原発推進が何故行われるかを、哲学の義務として考え、それは太陽の贈与を受けない自立したエネルギーを欲望するナルシズムだ、と説明。
    うーん

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    2021年08月30日
  • 原子力時代における哲学

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    ・読書会で、ちょっとずつ読んでる。
    放下について知る。
    自然。
    ・ハイデッカーの原子力に対する捉え方がすごい。

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    2020年07月19日
  • 原子力時代における哲学

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    「原子力時代」とか言葉としてあったけ?と考えたら、日本ではどうかはわからないけど、英語では、"Atomic Age"というのがあったな〜。

    「原子力」(核爆弾を除く)が、科学が開く未来の希望であった時代に、ハイデッガーーは、それに否といっていた。ということで、ハイデッガーの「放下」の読解を中心に「原子力時代」における哲学を探究していく。

    ここで問題となっているのは、「考えないこと」。

    なるほど、アイヒマン問題以降のアーレントも「考えないこと」を大きなテーマにしていて、アーレントとハイデッガーの間にはいろいろな緊張関係があるものの、昔からの師弟関係はあって、課題設定は近

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    2019年10月14日
  • 原子力時代における哲学

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    「僕はこの事故に大変なショックを受けました。(中略)自分が原発のことを真剣に考えてこなかったことを悔やみ、そして反省しました。」
    「僕の率直な気持ちとしては、一方で、原子力発電がコスト高であり経済的に割に合わないということさえわかれば、原発に関する議論はもう答えが出たも同然ではないかという気持ちがあります。原発は割が合わない。原発が持つ潜在的な危険性の話をしなくても、もう利用し続ける意味がないことは明白なのです。これを最初に確認しておきたい。
    ただ他方で、そのことを確認した上で、やはりもう一歩議論を進めなければならないのではないかという気持ちもあります。というのも、これだけだと、コストが安く済

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    2019年09月29日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ニュースで話題になっていた、小平市の道路新設工事に対して住民投票をやった話。投票率が50%に届かなかったら投票は成立せず、開票もされないという。問題を投げかけるという意味では有意義かもしれないが、著者への感情移入はできなかった。肯定派の意見も全く紹介されず、一方的なものの見方に終始しているように思えた。

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    2019年08月12日
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題

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    ネタバレ

    デリダの来るべき民主主義の結論は陳腐な気がしたけれども、哲学者である著者が住民運動に携わる中で、民主主義への疑問点を実感的につかんでゆく過程はとてもつたわってくる。確かに、行政は実際ほとんど決めていて立法府はあまり役に立たないように感じる。まああくまで、一つの見解である。

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    2019年01月23日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    日本の保育園とイギリスの保育園を比較しながら、日本の保育の問題を対談形式で掘り下げていく本。

    保育園の理念とニーズがずれてしまっているという点について警笛を鳴らしている。

    子供の人格が形成される大切な時期に、いかに生活環境を整えて接するかが重要であるが、待機児童問題の対策として、基準の緩和、子供一人当たりの面積の縮小、保育士の見る児童の数の増加が解消策になってしまっている。

    政治家たちがきちんと保育の理念と現実を理解できていない。イギリスには国で統一された保育へのチェック制度があるが、日本はそれぞれの基準で運営できてしまう。という問題点を明確に指摘する。

    自分の体験からも、保育園と一言

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    2018年02月27日
  • 保育園を呼ぶ声が聞こえる

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    保育園が教育産業であることを英国の保育事業にも詳しい方を招いての座談会。改めて保育園が重要な役割を担っており、それがここ10数年の趨勢であることを痛感する。日本では単なる就労支援の手段!と考えていることにその遅れの原因があるように思われる。したがってこの問題を考えるとき、預ける母親の視点に立った検討が多いが、子どもの立場、視点を考えるという観点が抜けているとの指摘は全く同感。幼児であっても一人の人格として尊敬するという姿勢が大切である。小規模保育所(市町村認可)が2015年からスタートしたことも知らなかった。日本はあらゆることがギリギリで進められ、保育の世界も例外でないことが、ブレイディ氏の言

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    2017年10月04日
  • 社会の抜け道

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    おなじみの社会学者・古市憲寿と、若手の左寄り哲学者・國分功一郎の共著、対談集。國分もlifeで知って、とても面白いしっかりした人だなという印象を持っていた。哲学者って名乗るのは結構大変だと思う。哲学の仕事って真理の探究でしょ。思想とは違う、っていうのはイメージで線引きはわからないけど、でも逆にそう名乗っているのが新鮮。

    本の内容としては、現状、日本の社会制度や流行りなんかをバシバシと批判する感じ。古市はノルウェーに、國分はフランスに、共に学生時代留学していた経験があるので、そこと日本との違いをいいところ悪いところを上げながらやり合うのは、結構面白かった。相変わらず古市は自由で現代の権化。でも

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    2017年06月21日
  • 社会の抜け道

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    デモや消費社会、保育園に食料問題まで幅広く現代社会について対談している。当たり前の価値観が本当に当たり前かなんて比べてみなきゃ分からないし、社会は劇的になんて変わらない。何を選択して生きていくのかを考える本。

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    2016年03月09日
  • 原子力支援  「原子力の平和利用」がなぜ世界に核兵器を拡散させたか

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    この本は、副題の<「原子力の平和利用」がなぜ世界に核兵器を拡散させたか>を、計量的手法を用いて明らかにしようというものである。したがって、いわゆる環境の本という枠からは少し外れているのだろうが、「平和的利用」の中には当然「原発」も含まれるわけで、その意味からすれば、目を通してみるのも、あながち無駄なことではないと思う。平和的利用という名のもとに原子力“支援”を行う理由は、自国の経済的事情であったり、軍事的必要性であったり、要は都合の良いへ理屈にすぎないことは、誰もがわかりきっていながら、結果的に核兵器の取得を醸成することにつながっていることがよくわかる。IAEAなどを含めた国際的な諸機構も、こ

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    2015年09月19日
  • 哲学の先生と人生の話をしよう

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    直前に岡田氏の同類相談本を読んでいたので、一歩負けるなあという感じで読み終わりました。

    以下戯れ言なので本当に失礼だったら申し訳ないんですが。

    國分先生は、イケメンなのがもったいないなあって思っちゃうのは私だけなんでしょうか…

    いやなんていうか、イケメンキャラを要求されて、要求されたら応えなきゃいけないから人間って。そういう風に形作られちゃってないかなあって思っちゃう。

    素かもしれないのですが。

    いずれにしても、崩しきれないというか。なんというか、私にはちょっと面白さが足りなくて物足りないでした。イケメンとかどうでもいいんだ!私!

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    2014年10月09日
  • 社会の抜け道

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    読みやすいけど、これを出発点に考えを深める可能性がありそうな一冊。ショッピングモール、保育園、など題材は身近。だからなんだ、といいたくなるような個人の感想的な部分もあるけど、それすら裏付け部分に厚みがあるために興味ひかれた。

    興味深かったのは、社会的な運動をする際、それ自体を楽しむのか、変革を目的として啓蒙をするのかという二つのタイプについての話。前者は波及力は少ない代わりに永続的、後者は無理が生じて破綻しやすい。。など。

    確かに、周りをかえよう!という運動ってどこかしんどい。多分本人も、まわりも。割合の問題と思うけど、自分はこれが楽しい!という割合が高いほど長続きしやすいだろな。

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    2014年09月07日